2009/9/7  19:48

自分へのマニフェスト  しっぽコラム/エッセイ

今年の24時間チャリティーマラソンは珍獣ハンターイモト
休憩時間も返上して、ほとんど走り続けていたそうです。
後半、意識がなくなりそうになりながら走る彼女が心配で
目が離せませんでした。

チャリティーマラソン翌日の夜、恒例の密着番組。

 「私には何もないんです。
   ネタもできないし、タレントとしての土台がないんです
。」

彼女はさらっとそう言っていました。
その後、こんなナレーション。

自分には何もない。
だから、体を張った・・・


フルマラソンに挑戦する芸能人は皆、彼女と同じことを口にします。
どうしたらいいのかわからないから、
目の前のことにがむしゃらに取り組んでみたり、
今のままではダメなんだと思うから、自分に重荷を課してみたり

沿道に大学時代の友人が数人。
疲れきっていたイモトがいつもの笑顔に戻りました。
ここでまたまたナレーション。

友達を見れば、その人がわかる

かけつけた友人の中に、不安そうに見つめる女性が1人。
手を振るイモトにうなずきながら、心配そうに後ろ姿を見送っていました。
その姿は母のようでもあり、姉のようでもあり。

表情からというよりは、イモトを見送る時の歩く速度、
ちょっとした仕草から心配していることが伝わってくるんです。
その瞬間
この人、友達なんだ・・・
そう思いました。
そのナレーションが流れた理由がよくわかりました。
その姿にホッとしました。

沿道にずらっと並ぶ人と携帯、前のめりで撮影する人、
ランナーを追いかけて撮影する人。
苦しそうな顔で走るランナーと、笑顔で携帯を向ける人。
そのギャップに毎年、何か違和感を感じていたから。
有名になるということは何かと大変なことです。

本当の友達は、軽いノリで無責任な言葉をかけたりしない
苦痛に耐えながら過酷なチャレンジをしている姿を目の当たりにした時、
かける言葉なんてみつからない
がんばっている人に「がんばれ」なんて言えない。
胸がしめつけられて、心配で、ただただ見つめることしかできない。

先日、イモトはキリマンジェロ登頂に挑戦。
彼女の根性は半端ない。
スタッフは次々とリタイア、気持ち悪くなっても彼女は登り続け・・・
驚く、感心するというよりは、自分を反省しちゃう。

自分には何もないから、割り切って、無難に、
楽なことだけに手を出す方法もあるけれど、
ある程度の姿勢を見せなければ信頼は得られず、
いつか必ずつまづきますね

どうつまづくか、どのタイミングでつまづくか、それは人それぞれ。
世の中はそういうふうにできていますNo.1!

小学生の頃、私の夢はマラソン選手になることでした。
孤独に闘っている姿がとてもカッコよく見えたから。

卒業アルバムの原稿に
「マラソン選手になって42.195キロを走りたい」
と書いた私に担任の先生は
「完走したいではなく、完走しますと言い切りなさい。」

そう言い、私は書き直しました。

言い切ったら最後、もう逃げられない・・・
そうやって皆、自分をふるい立たせるのです。

あの頃の夢は今でも変わっていません。
おそらく私にも何もないのでしょう。
何もないから体を張って、全てが崩れないように、流されないように、
自分にストッパーをかけ、言い聞かせようとしているのでしょう。

友達を見れば、その人がわかる

自分が試されているような言葉です
私がケタ外れのチャレンジで苦しそうな顔をしている時、
あの人はどんな風に言葉をかけてくるのだろう・・・

友人の顔が一人また一人と頭に浮かび、あれこれと想像してしまいました。
イモトの勇姿に自分を重ねながら。

「放送時間内にゴールする」というマニフェストよりも、
それに取り組む根性の方が勝っていました。
その姿を見せてくれたから、皆が涙したのです。

イモトアヤコさんに、大きな拍手を贈ります。拍手
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