嵐が去り、遂に俺達の順番。
それこそ野郎だらけの船ってのも何の風情もヘッタクレもない。
そんな俺達を囲む可愛い人形達。
人形の笑顔と合唱に一応は癒やされたのかな。
みんな優しい顔になっていたからね。
あのテーマソングもすっかり頭にインプットされ、気づいたら鼻歌ヘビロテ(笑)。
出口まで、思わず口笛スキップ状態。
しかし、出口に着いた途端、テーマソングが一転。
仁義無き戦いのテーマソングが流れ出したのだ(笑)。
な、何と…………
トオルとヒロシがウンコ座りしているでは、あ〜りませんか!!(古っ)
よく見ると、トオルとヒロシの後ろには、敏光(仮名)、菊リン(仮名)、ノブオ(仮名)と総勢5名。揃いも揃ってウンコ座り。
彼等は別にウンコがしたい訳ではありません。
待ってるんですよ!!
俺達を!!(笑)
その光景ときたら、未だに脳裏に焼き付いている。
一番先頭にいた俺は、義務教育9年間の中で最高に美しい「回れ右」を披露した。(笑)
別に俺がシャばい訳ではない。
誰だってあの地獄絵図を見たら後ずさりするはずだ。
普段数字の弱い俺だけど、こういう時の頭の回転はすこぶる早い。
今いるヤングガンの人数から勝率を割り出す。
7名……。
そしてその7名の戦力からそれぞれに係数を掛けて考える。
よしイケる。
あの信長公でさえ身を案じ、後退した戦はある。
俺の判断は決して間違っていない(笑)。
我が陣(笑)に戻り体制を整えいざ出陣。
1987年(昭62)
天下分け目の『小世界冬の陣』の火ぶたが切って落とされた。
相手のスターティングメンバーを思い出して欲しい。
俺の狙いはもちろん、そう、ノブオである(笑)。
真っ先にノブオ目掛けて突っ走っていったよ。
とその時である。
我が軍の中で、最も剛腕で知られるT君。
彼のパンチが次第に近づいてくるではないか。
ボクシングのドラマなんかでよく見るあのスローシーン。
30センチ、10センチ、5センチとただでさえデッカいT君の拳がすぐ目の前に。
そうです。
いわゆるオウンゴールです。(笑)
しかも相当痛い一発。
記憶と同時に俺の体も吹っ飛んだ。
これまた義務教育9年間の中で最高に美しい「水平飛び」。
1度の傾きもなく地面と並行(笑)。
そして、気づいた時は1人ベンチに座ってた(涙)。
次回、感動(?)の最終回。

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