九州場所10日目の
大関陣は、明暗を分けた日になった。
まずは、
幕内通算勝ち星を積み重ねていく
魁皇関。
10日目は1敗の
琴欧州関を押し倒しての勝利。
これで
魁皇関は、
北の湖関の
804勝を抜いて
歴代2位に。
優勝争いを演じている大関からの白星での達成。素晴らしいの一言。
逆に
琴欧州関は、痛い黒星。本来ならば、1敗で両横綱を追走し、最後まで優勝争いに絡まなければならない
琴欧洲関だが、
魁皇関の押しに思わず尻餅。非常に残念な負け方だった。
そして、
千代大海関が
朝青龍関につり出され
負け越し。
65場所守った
大関からの陥落が決定した。
来場所10番勝てば
大関にカムバック出来るが、優勝を3回もしている
名大関。
関脇で土俵にあがる姿はどうも想像がつかない。
栃木山関、
栃錦関、
佐田の山関などかつての出羽海一門の大横綱達の去り際は、もったいない位の潔さがあり、今でも語り草になっている程。
1人の大相撲ファンとして思うことは、
千代大海関の
髷のない姿はもちろん見たくない。しかし、
平幕に落ちて自身の取組で
一声で呼び上げられるのも聞きたくないし、何よりも
負ける姿をもう一番も見たくないのだ。
いずれにしても
初場所は、持ってる力をフル稼動させて、かつてのように最強の突っ張り相撲を期待したい。
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10日日のベストバウト >
嘉風(東前9)○ (寄り切り) ●垣添(東前5)
同じ大分県出身・日体大の先輩後輩の対決。この2人の取組は毎回気合が入っていていつも白熱する。今場所もお互い力を充分に出し切った素晴らしい相撲となった。結果は、1敗で優勝争いに残っている絶好調の嘉風関に軍配が上った。割が組まれる度にいつも楽しませてもらっています。

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