「【第72代横綱 稀勢の里 寛 と RAISE A FLAG『THREE STEPS』】」
大相撲
【第72代横綱 稀勢の里 寛 と RAISE A FLAG『THREE STEPS』】
RAISE A FLAGには、2017年に作詞して昨年リリースした『THREE STEPS』という曲がある。
実は曲作りをしていた当時、ちょうど稀勢の里関が横綱昇進して大フィーバーしていた頃だった。
『三歩進んで二歩下がる。ゆっくりでもいいから一歩前進して、先にある白く輝いた星を掴むんだ。そして太陽の下で山を開くのだ。』
稀勢の里関の横綱昇進までの苦労と葛藤を労いながらも、これからの活躍に期待を込めて、僭越ながらRAISE A FLAGの活動に降臨させ詞にしたためた。
『古ぼけた絵画(2枚ずつ更新されていく32枚の国技館の優勝額)を白星を重ねて、どんどん稀勢の里関で塗り替えていく。「稀」に立ちはだかる葛藤なんかも「勢」いに任せて打破してしまい、太陽の下で大きな山を開こう(日下開山=横綱)』
「横綱稀勢の里」としての2年間。
ご本人の人気と横綱という地位と周囲の期待が、ケガ以上に1人の男性萩原の心を苦しめてきたのだと思っている。きっと。
引退は物凄く寂しい。
記録もワーストばかりが報道される。
単なるイチ相撲ファンに過ぎない俺個人としては、
「ありがとうございました!」
の言葉しか見つからない。
「横綱」はスポーツのチャンピオンとは違う相撲界の独特な最高位。勝負なのに負ける事は許されない。
休場すれば叩かれ、満身創痍で出場して不甲斐ない相撲を取れば罵声を浴びせられ。逆に強すぎれば強すぎるでつまらないと言われたり。
かつての千代の山関は横綱返上を望み、日馬富士関は横綱昇進よりも大関の地位の据置を望んだ。
それ程までに難しい"職業"である「大相撲の横綱」。
稀勢の里関は2年間も、俺達相撲ファンの夢を背負って全身全霊で綱を張ってくれたのだ。
「一片の悔いなし。」
それを聞いてほっとした。
それならば、もう一度。
思いを込めて。
「稀勢の里関 お疲れ様でした。そしてありがとうございました!!」
(嗚呼、でもやっぱり寂しい、、、)

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