とてもお世話になった大切な方の<偲ぶ会>に出席いたしました。
私は、約20年程前に歌の先生を通して、その方と出会いました。
歌の先生のコンサートで久しぶりに再会した時に、「これ、あげる😊」と、渡された絵本。
NHKで放送された、ドキュメンタリーに感動し。この話を自分の孫にも教えたいから、自費出版で絵本にしたんだとか。
それは、タイの国で、生後7カ月で地雷を踏み、前片足を失ってしまった子象のお話でした。
たくさんの方々の愛により、世界で初めて義足をつけて、自由に歩けるようになるまでの実話です。
とても良い話なので、私は自分で読んでから、本堂の書棚に置いて、皆さんにも読んでもらえるようにしておりました。
思えば、本を頂いた時がその方とお会いした最後でした。
<偲ぶ会>は、その方の3人の息子さんが企画され。
司会、料理(息子さんの1人はプロの料理人です)、会場作りなど手分けして動かれていました。
また、その方と生前交流のあったたくさんの方々も企画にあたり、サポートに回られておりました。
当日のプログラムは、プロのピアニスト、歌手。そして、交流のあったお仲間が様々なパフォーマンスを披露してくださる豪華さでした。
私は、息子さんがプロジェクターを使って、この絵本の映像を映して下さる中、朗読をさせて頂きました。
こんなに楽しく、美味しく、故人様を偲べる温かな会はなかなかありません。
昔、私の葬儀司会の師匠から、「悲しみの中の幸せなひと時」について、学びましたが。
まさにそれを体感した素晴らしい時間でした。
しかし、こんなにも愛に溢れた方々が集まってくださるというのは、その方の人柄と人生そのものであると…、つくづく思いました。
右は、私が朗読用に縦書きの原稿用紙に物語を書いて、本番に使用したもの。
左は、実際の絵本です。絵も本当に優しい素敵な絵です。

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