先に書いた「
まだ見ぬあなたへ」には、実は後日談があります。
育児に対して対してポリシーのなかった私が唯一楽しみにしていた「絵本の読み聞かせ」。
長男が生まれてからも、今度は赤ちゃん向け絵本で読み聞かせを続けていました(生まれてからは、生後半年以上たってからだったと思います)。
にも関わらず。
長男は私と絵本の読み聞かせを楽しんでくれる幼児にはなりませんでした…
それどころか、私が絵本を取り出して読みはじめると、今では、絵本を閉じさせ、私の口を手で塞ぎ(!!)、絵本を片付けてしまうのです。私がそれでも読もうとすると、泣いて嫌がるのです。
それは紙芝居でもおなじことで、
親子教室等で先生が紙芝居を取り出して読み始めても、うちの息子だけは逃げ回って教室から出ようとします。
どうして?(orz)
絵本や紙芝居は、子供にとって無条件に楽しいもの。惹き付けられるもの。
そういう私の既成概念は、わが子によって無残に打ち砕かれてしまったのでした。
現在2歳9ヶ月の長男は、まだ「見立て遊び」ができていません(まね行動は時々でるようになりましたが)。
多分、息子にとって、絵で描かれたうさぎと実物のうさぎはまだイコールにはなっていないのでしょう。自分で紙に描いたぐるぐるの線は、あくまでもただの線であって、それがお母さんの顔の輪郭になったりはしないのでしょう(それ以前に、まだ線は円の形になってないんですが)。
絵本を楽しめないこととそのことは、多分関係あるのではないかと漠然と考えています。
絵本が好きになった幼い私は、空想遊びも赤毛のアンの比ではありませんでした。
絵本の中で遊び、空想の中で遊び、外遊びをする時さえ空想による脚色で素晴らしい大冒険をした気持ちになっていました。
空想が高じて「妄想」に至ってしまっては困りますが、適度な空想世界は、内面世界を大いに豊かにしてくれると思うし、私自身はそれがとても楽しいことでした。
この楽しみを、いつか長男にも分かってもらえたらいいな…と。
今は絵本の読み聞かせは中断しています。
ただ、時々彼のそばで本を取り出したりめくったりするだけです。
長男も、絵本の読み聞かせは拒否しますが、お気に入りの絵本は勝手に取り出してぱらぱらめくったりしています。彼には彼のペースがあって、私が割り込んではいけない領域があるのでしょう。
長男が絵本を嫌がることに、勝手ながらかなりの失望と衝撃を受けた私ですが、今はそれなりに立ち直り(T_T)、気を取り直して見守りに徹しています。
それでも、私は実家の本を処分するつもりはない(二人目を授った時に役立つかもというのもありますが)し、長男のために買った『手ぶくろを買いに』はいつか彼に渡す日がくると信じています。
…しつこいですか…(orz)

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