2021/9/11

ブライズ・スピリット〜夫をシェアしたくはありません!  その他の映画・ドラマ・舞台

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ノエル・カワード原作では、去年のNTLive「プレゼント・ラフター」に次いで見るチャンスが来ましたので、非常事態の中映画館に行きました。公開初日の昼で観客は各列に2名くらい、往復の電車の方が密でした。

ノエル・カワードは、007原作者のイアン・フレミングともお友達で、上流階級ではないものの、俳優/作家/脚本家/演出家/作詞・作曲/映画監督と多彩で中流階級の上として王室やチャーチルと交友があったりのちにはサーの称号も受け、税金対策でイギリスから脱出しましたので、成功者で享楽主義(作風も)なあたりは「プレゼント・ラフター」の主人公ゲイリー=人気俳優と、本作の主人公チャールズ=作家/脚本家に反映されておりますね!


さてこちらの映画は、時代が1930年という古き良き時代(?)でセリフが今ではあまり聞かない丁寧な言葉を夫婦で喋っているのが新鮮でした。

丘の上のお屋敷に住むくらいの富裕層ではあることも要因でしょう。アールデコのモダンな家には金箔の日本画が飾られていて、かわいい制服を着たメイドがいて、朝食は正式な食器を使って本宅のキッチンからチャールズの書斎である離れに運ぶ暮らしを見るだけで楽しめます。チャールズの書斎はデコではない素朴な家で、書けなくて煮詰まってるしおそらくメイドも入れないので物がいたるところ出しっぱなしでゴチャゴチャの我が家そっくり・・・

丘の上で現世から離れてる感の家でもロンドンからそう遠くはないようで、劇場に行ったり、サボイホテルに行ったりできる生活、理想〜ロンドンに近く緑の多いケントかな、と思ったらお隣のサリーでした。ちなみに劇場はリッチモンドシアターでした。立派なインテリアでソーホーの古い劇場かと思いました。

その劇場に見に行ったのが、ジュディ・デンチ演じる霊媒師のマダム。さんざん劇中ではインチキ扱いされます。本人はいつだって真剣に霊界との交流を勉強していますし、勉強の成果とは別の無意識で幽霊を呼び出してるのに。これはデンチ様じゃなかったら相当気の毒な高齢女性になったのでは。。。

あ、彼女の家はアールデコとは無縁でしたが、使い古したシノワズリ(中国趣味)のティーセットがあって、時代を感じました。でも霊界と交信するのにインド人の司会者を使ったり本人の衣装もアラブ風のデザイン=エスニック趣味というのは、なぜかこう、西洋人の女性がちょっと個性的な装いをするとこういう感じになるのは何なんでしょう。


ところで、邦題には「夫をシェアしたくはありません!」という長いサブタイトルが付いていて、確かに劇中にもこのセリフが出てきます。女性ふたりがひとりの男性をめぐってトライアングルバトルを繰り広げるコメディではあります。

最初は騎手で乗馬服のかっこいい元妻が本命で、現妻の映画プロデユーサーの娘はいわゆる仕事のコネを利用した結婚かな、と思って見てたのですが、ストーリーが進むにつれ現妻も父親の力をそれほど利用するわけでもなく、夫の成功を応援するけっこう気立てのいい人じゃん・・・となってきて、

死んだ妻なのでどっちかが浮気というわけでもなく、これは、実は妻達に頼ってる男も問題なわけだ・・・となってゆくのです。

だから、邦題はただの観客を引き込む術というか、どちみち都心でも単館ロードショーなのにちょっとそこへ来る観客を舐めてないか?と思えてしまいました。

そしてこの情けない売れっ子作家を美女がとり合わなくてはならないので、ダン・スティーヴンスでなくてはならいわけですね!こういうイケメン枠は、見かけに説得力があって存在感があり、情けない演技力もなくてはならないので、できる俳優さんも限られるでしょうねえ。他にはまったく思いつきません。

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2021/10/7  22:02

投稿者:colin's grandma

しましまさん

>前評判通りアカデミー賞の何かを取れば

アカデミー賞は例年だと2月頃ですよね?
その結果次第か… 待ち遠しい。

>「スノーホワイト/ハンツマン」よりはちょっと出番が多いくらい

どなたかのツイートに「5回の出演シーンで約6分間」とあったと思います。
よく数え、計ったものだと思いましたけど貴重な情報かと。

98分中たったの6分?!と思いましたが
ストーリーにとても重要な役割だったみたいなことも書いてあったので少し安心。

ドラマ・スクール時代に「テンペスト」のプリンス、後にエアリアルを演じ
ヘンリー4世のハル王子の(おそらく)オーディションを受けたり、と
(UKの俳優さんにしてみれば少ない方かもしれませんが)
シェイクスピア演劇に取り組んでいる彼が
ケネス・ブラナーの作品に出られたことだけでも私はとても嬉しいので
これがきっかけとなってコリンの世界が広がって行くといいなと思っています。

UKでの上映がUSより遅いのはなぜだ?
みたいな(怒りの?)書き込みも見ました(笑)。

2021/10/7  20:59

投稿者:しましま

colin's grandmaさん  

>>TIFF上映作品がまたしてもこちらのミニ・シアターで上映が決まりました。

やはり素晴らしいミニ・シアターですね!

>>………『BELFAST』は………?

う〜、前評判通りアカデミー賞の何かを取れば日本の映画館に来るでしょうけど、最近はコリンのことが余りにも触れられないので、「スノーホワイト/ハンツマン」よりはちょっと出番が多いくらいなんだな、と余り期待しないようにしています・・・とはいえ上映されれば行きますが!

2021/10/6  20:41

投稿者:colin's grandma

しましまさん  

…ここに書いていいでしょうか。
TIFF上映作品がまたしてもこちらのミニ・シアターで上映が決まりました。

『フォーリング 50年間の想い出』大好きなヴィゴ・モーテンセン主演なので
もちろん喜んで観に行きますが………『BELFAST』は………?

2021/10/6  18:11

投稿者:しましま

colin's grandmaさん

>>『ブライズ〜』の冒頭あたりで例の「presumably」を聞いた気がします。
確認したいですがTV放映か配信待ちとします。

素晴らしい記憶力ですね!配信を楽しみに待つとしましょう^^

>>『陽気な〜』のチャールズはスランプで焦っている様子があまり見られなかったので
『ブライズ〜』の方がコメディ色がかなり濃い

ちょっとDVDチェックしちゃいました。気になる・・・

>>『ラストナイト・イン・ソーホー』の予告やってました。
早い段階で上映予定に入ってましたし

そうなんですよね!東京国際映画祭で日本プレミアらしいので
チケットが買えたら見に行ってきます。

>>『DUNE/デューン 砂の惑星』はシネ・コンで来週から上映

ティモシー・シャラメとゼンデイヤはとても見たいですが
作風が重そうなので、脚も重くなります。。。

2021/10/5  22:57

投稿者:colin's grandma

しましまさん

>「確かアラビアのロレンスの監督では・・・」

それだけでもご存じなら十分ですよ。
私は本当に監督を気にしないので
データを見てヒェ〜!とのけぞりましたから(笑)。

>有名でも見てないものがたくさん

私もそうです。
タイトルと世間の評判を知ってるだけで観た気になってしまってるものが。

そう言えば『ブライズ〜』の冒頭あたりで例の「presumably」を聞いた気がします。
確認したいですがTV放映か配信待ちとします。

『陽気な〜』のチャールズはスランプで焦っている様子があまり見られなかったので
『ブライズ〜』の方がコメディ色がかなり濃いですね。

あ、そうそう。『ラストナイト・イン・ソーホー』の予告やってました。
『Belfast』の方にも書いたのですがこれは早い段階で上映予定に入ってましたし
『DUNE/デューン 砂の惑星』はシネ・コンで来週から上映です…

2021/10/5  22:18

投稿者:しましま

colin's grandmaさん

『陽気な幽霊』についてどうもありがとうございます!
なんと?!リーン監督作品でしたか?!

と言っても私も「確かアラビアのロレンスの監督では・・・」
くらいの知識しかありませんでしたが、映画史に残る名作を
たくさん作った人だったのですね。
音楽がヒットしたことでもでも有名だったような。
アラビアのロレンスを特別好きというわけではありませんが、
ノエル・カワードと数回組んだと聞いて、いつかゆっくりと
大作を見たいものだと思いました。
古い映画もたくさんありますが、有名でも見てないものがたくさん。

2021/10/5  19:55

投稿者:colin's grandma

しましまさん

『陽気な幽霊』観ました。

そもそもDVDを買う気になったのはチャールズ役がレックス・ハリソンで
(『マイ・フェア・レディ』のヒギンズ先生が一番わかりやすいかしら)
霊媒師がマーガレット・ラザフォード(映画版初代ミス・マープル)だったからです。

設定が少し違うところもありましたが、とてもおもしろかったですよ。
主要人物の5人のうち2組のカップルは『ブライズ〜』よりずっと年上に見えて
(今の俳優さん達は概ね若見えしますものね)少し雰囲気が違います。
それに霊媒師さんだけはデンチ様より実年齢がかなり若くて
コンドミン家を訪問したときなどは深紅のベロア(に見える)のドレス、
自宅ではごく普通の服装、家の中もまともという感じで
デンチ様の怪しげな服装・住まいの方が「らしさ」がよく現れていたと思います。

さすがに私も生まれていない年に製作された映画ですが
映像もなかなかのものだったし会話のテンポも良く、想像以上に楽しめました。

和洋問わず、映画・音楽・舞台演劇に詳しい知人にこのDVDを買ったと話したら
「デヴィッド・リーン監督のコメディを観るだけでも価値がありますね」と言われ
調べたら、多くの有名な映画の監督をなさった方で
(私もそうとは知らずだいぶ観てました)
ノエル・カワードと共同監督をしたり彼の作品を3作も映画化したと知り驚きました。

私もこれからは監督さんにも注意を払おうかと考え中です。

2021/10/4  21:36

投稿者:しましま

colin's grandmaさん

わああ!昔の映画、私も見たいと思いました。DVD購入されたんですね!

>>「Solos 〜ひとりひとりの回想録〜」のエピ7

まだ未見です!これはいいことを聞きました^^

>>エミリア・フォックスのご主人役は「マーリン」のエドウィン

あの人、いい味のある顔をしてますよね。
エドウィン・・・小さい悪党って感じで好きではなかったですが
今回の医者(あ、また医者だ)は紳士で年齢も上がったほうが彼の良さが
にじみ出てきたと思います。


2021/10/4  18:20

投稿者:colin's grandma

しましまさん

またしても連投すみません。
書き忘れました。

エミリア・フォックスのご主人役は「マーリン」のエドウィンでしたね!
(魔法でモルガーナを病気にし、後に助けたふりをして宮廷医として入り込み
ウーサーを殺そうと企んだ医者)
観ている間、もう「誰だっけ、誰だっけ」が頭いっぱいに詰まってしまって
終わってからすぐに調べてスッキリ!!でした(笑)。

毎度こんなネタですみません。

2021/10/4  18:03

投稿者:colin's grandma

しましまさん

観てきました〜

>ノエル・カワード

俳優業よりも原作・戯曲原作等の方が先だったんですね。知りませんでした。
好奇心からずいぶん前に映画化された方(『陽気な幽霊』)も観たくなり
DVDを買っちゃいました。明日届くようです。

映画の内容に入ってからの前半は私には出てこない感想ですね〜
私なら、お屋敷が素敵でした、調度品が素敵でしたぐらいしか書けません。
とても勉強になります。

2人の奥さんに関しては
チャールズが亡くなった奥さんには才能だけじゃなく愛情面でも未練タラタラで
今の奥さんは彼の尻を叩くお金と名声ほしさで結婚した悪妻かと予想していました。
ところが一番問題だったのはイケメン作家(もどき)のチャールズだったとは!
これは面白い設定でした。
普通ならコメディで人が殺されるというブラックな面は好みではありませんが
これなら許しちゃうかな(笑)。

>こういうイケメン枠は、見かけに説得力があって存在感があり、情けない演技力も>なくてはならないので

その通りですね!!
二枚目も三枚目も悪役もできる美しい俳優さんとしてかなり好きです。

今ならAmazonPrimeでサルエル・パンツをはいた彼を観ることができます。
ご覧になっているかもしれませんが
「Solos 〜ひとりひとりの回想録〜」のエピ7です。
ナレーションの出演だけだったかもう1エピあったと思います。 

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