2021/7/16

ウォルト・ディズニーの約束  ベン・ウィショー

気になっていたのに見逃していた「ウォルト ディズニーの約束」をディズニープラスで見ました。

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ウォルト役はトム・ハンクス、
メアリー・ポピンズの原作者パメラ・L・トラヴァース役をエマ・トンプソン。
配役だけで安心感もありながら、地味なオーラを発していたので今まで見逃していましたが、衝撃的でした。

ディズニーは原作に惚れ映画化をパメラに何度も申し込み断られ続けていました。一方パメラは本は大ベストセラーになっても寡作なためお金に困りマネージャーに押し出されてロンドンからカリフォルニアまでやってきます。

同時に交互にストーリーが進むのは、パメラの幼少時代。夢想家の父に可愛がられた記憶、父に頼る美しい母と妹との暮らし、父の仕事の失敗で貧乏に転落、父は身体を壊しお嬢さん育ちらしい母はまだ小さい次女を抱え無力・・・そこへやって来たのが母の姉。

と困った家族を助けに来るメアリー・ポピンズのモデルはこの伯母さんだったのですね。

実際にはパメラにファンタジックなお話を聞かせてくれるのはお父さんの方で、このお父さんがコリン・ファレルなので無駄にセクシー、い、いや、こんなセクシーなお父さんにダダ可愛がられて育ったら、そりゃあお父さんっ子になってしまいますねえ。説得力のあるキャスティングとはこのこと。

そして私が受けた衝撃とは、メアリー・ポピンズはナニーですので映画は2作とも子供たち視線で子供向けの映画なのですが、実はメアリー・ポピンズが助けに来たのは「お父さん」だった。。。

ということを踏まえて、第1作(実は初見)

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第2作、

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と見たんですね。2作目の1作目に対するこだわりというかリスペクトもよくわかったし、何より泣かずにいられなかったのは、1作目のミスター・バンクスはもともと生粋の銀行マンで、いかにもイギリスのちょっと偉い人ぽい出で立ちだったのに比べ、

我らウィショーさんの、子供の時にメアリーに会ってるマイケルは、画家で不況で絵が売れないため臨時社員として彼のお父さんが勤務していた銀行で働いています。いつも物語が頭にあって現実逃避してしまうパメラのお父さんにかなり近いのがマイケルです。

2作目で風船を持って空に上がることを1番喜んでいたのがマイケルで、私は映画館で見た時は、単にウィショーさんがやたらと嬉しそうでフィーチャーされていたことを喜んでいましたが、あれはパメラのお父さんが救われたのだ、と今やっとわかりました。
3



2021/7/20  11:59

投稿者:しましま

えむさん

ご覧になったのですね^^!

>>昔から凄いチームディズニー

事業拡張し続けているのでダメもやらかしますが、何かがすごい!

>>「家事も育児もしない妻」

都会のお嬢さんだったので山の中の一軒家は大変だったでしょうね。
小説/映画ではロンドンが舞台ですがヴィクトリア時代ならナニーが
いても不思議じゃないけど60年代のアメリカだと違和感があったのですかね。

2021/7/20  8:59

投稿者:えむ

しましまさん

子供に愛情を注いでいるように見えて実は子供に甘えている父親。そういう意味では子供を利用しているんですが、弱さを憎めないし子供は自分を責めて後々まで引き摺るしで難物です。

作者自身についてのリサーチと作品の分析を徹底的に行った結果「お父さんの生き直し」が作者の潜在的な願いと見たんですね。やっぱり昔から凄いチームディズニー。

この作品を観て、なぜ映画のバンクス家の母親が社会運動家にされたのか知りました。「家事も育児もしない妻」では一般の観客に理解されないと考えたんですね。

リターンズに続いてこの作品が出たことで、初めてメリーポピンズを知った人がいるのは間違いないです。それは原作への興味にもつながりますね。


2021/7/19  19:04

投稿者:しましま

えむさん

メアリ―ポピンズの原作本、実はほとんど読んでないのです。
映画もちゃんと見たのはつい最近、「ウォルト・ディズニーの約束」を
見なかったら見ないでしまったかも!!あまりにもクラシックすぎて
曲はだいたいメロディーが頭に入ってるしで、知ってるような錯覚に陥ってしまってたんですよ〜
こういう視聴者や読者がきっと世界では何百人もいるのではないかと思うと、事実かどうかはおいておいて、リバイバル、作品の伝説化に一役は買ったんだなと思いますです。

リターンズやこの映画が作られなかったらオリジナルを子供の時に見た世代が減って風化してしまうところ、リブーしてクラシックをクラシックとして残すディズニーの作戦とも言えますが。

2021/7/19  8:59

投稿者:えむ

しましまさん

なかなか首を縦に振らない原作者に対し「アイルランド」「父親」を突破口に映画化の交渉を進めたのですね。さすが辣腕です。
トラヴァースは出来上がった映画が不満でその後ずっとディズニーに不信感を持ち続けたという話も伝わっています。

映画メリー•ポピンズは映像と音楽の楽しさは文句なしの作品ですが、原作から割愛されたエピソードやメリーの印象の違いなどかなり異なる感じを受けます。子供(私)でさえ原作の方が好きなくらいですから作者には別ものと感じたでしょう。

後世の作品に作者自身をキャラクターとして登場させて出来事の一面だけを饒舌に語るのは、大袈裟ですが力をもつ側による歴史の修正にも思えます。これを語る一方で「お父さん」という着眼点を示しその洞察は恐らく的確でしょう。でも観る側の意識をそちらに引きつけておいて背景を丸呑みさせる手法、これもまた辣腕です。

などと観てない映画について朝からあれこれ言ってないで、今日観ますね笑 感想変わるかも…

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