2020/11/23

続 1883 インタビュー  ベン・ウィショー

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遅くなりましたが、変なところで切れた続きでーす。Here we go!

*紛れもなく意味がありますよ。以前聞いたことがあるんですが、アーティストの心理として、作品から1度離れてまた戻ると、別のやり方ができた点が見つかるというんです。

「本当にそう・・・完全に満足するということはない。でも評価基準はある・・・僕の場合、上は『まあ悪くない』『だいたいうまくいった』。だって自分を見て「絶対に完璧に素晴らしいー!』なんてなったら相当変な人でしょ。だから『OK、ダメというほどでもない』くらいならね。」

*ところでQの出番は限られてるのに、彼はボンドが切り抜けていくシーンでもいつも存在感があり、他のアイコニックなキャラたちをも助けています。傑出した役作りをした前任者に比べてQという役にどのように特徴をもたせましたか?

「それは、僕にとってはQとダニエル・クレイグのボンドの力関係で全てが決まる。前のQが男性的エネルギーの対立という形になっていたのとはちょっと違う形になったかな。まず1番の男がいて過度に男性的なエネルギーと肉体を持っている。そしてそこに、より頭脳派で品が良く、よりエレガントな男、それがQ。僕が参加した過去3つの映画では、僕が物語に貢献したと思えることはそれかな。あ、もちろんガジェット、武器、みんなの大好きな道具も提供したね。ボンドに対立するエネルギーとは、ある意味、隠されていて、だからあの役にはスクリーンに実際僕が映っているわずかな時間以上の存在感があるのかもね。」

*ボンドの強力な1番の男としてのエネルギーに、頭脳の存在を持ち込むのがQの役目と具体的に言いましたね。そう、ボンドの男性的な肉体の強力さと同じくらい、Qへの相互依存も強いんです。

「それは絶対正しいと思う。今まで考えたことなかったけど。真実だと思う。それがQとボンドの関係の魅力なんだろうね。ダニエルとの演技は本当に楽しかったよ。3本の映画ずっと。」

*その点でQもまたボンド同様、救済者と言えますね。

「そう・・・別のやり方でだけど、ある意味ではyes。最新2作での興味深い進歩はマニーペニー、Q、Mが映画がたどってきたボンドの旅の過程で、前よりももっと活躍する役を担うようになったことだと思うんだ。あなたが言う、・・・

*・・・相互依存?

相互依存だし、ある意味ボンドはクレイジーでワイルド、一匹オオカミ的なんだけど、そばにいる人たちはシステムの中でもっと安定した働きをしてることで彼のそういうところが強調される・・・彼は逸脱者なんだ。その対比が好きだな。それがおもしろい方法で映画に力を与えていると思うよ。」

*最年少のQとして、デズモンド・リュウェインで有名なアイコニックな役に踏み込むにあたりどんな準備をしましたか?

「えっと、実は、舞台上の非常に有名な役へのアプローチに非常に近買った。例えば舞台では今までに何度も何度も演じられてきた役を、なるべく見ないようにする。白紙の状態に自分を投影したいから。ちょっと危険なリスクがあるけど、僕はいつも他はほとんど知らずに近づいて何か自分のものを作りたい。過去に演じられてきた役にとらわれるよりも、本能に従いたい。サム・メンデスとは長く語り合った。彼は僕をキャスティングした監督だからー良い監督は、ボンドのプロデュースチームもだけど、そのパートを役者に任せてくれる。だから結局、自分独自のものを作るのに勇気付けられた。」

*理想的なシナリオだったようですね。

「うん、それに今のところ、お客さんにも好評のようだし?」

*レパートリー中、どの役が自分のパーソナリティーに近いですか?

「おぉ・・・それはばらしすぎになっちゃう(笑)」

*秘密にしておきたいと。

「答えるのがすごく難しい。演技とは奇妙なもので、他人を表現しているのに、またそれは同時にスクリーンに見えるのは自分なんだから。ただ異なる面や要素なんだよね。だから見えてるのはすべて僕の異なるパーツなんだ。大切な友人のアンドリュー・スコットがよく言うんだけどー多分誰か別の人が言ったらしいけどー 『人の内部には大勢の人がいる。時には他人によって多種多様な部分が引き出される。』というわけで、一つのキャラクターに絞れない、というのが正直なところ。」

*Qのプライベートライフってほとんど知られてませんね。あるとすればですけど。秘密の悪行があるとしたら、それはなんだと思いますか?

「それは君たちが新作で少し見られるものだから、言い過ぎないようにするよ。そう、これ以上言わないほうがいいけど、彼のプライベートに踏み込んだシーンがあるとだけ。」

*Qは自信家で、紛れもなく賢く、そして変わり者だとわかりやすいです。ロンドンだったら金曜夜中の2時に彼に会えそうな所はどこですか?

「考えさせてよ。メイフェアかケンジントンじゃないかな。彼はだいたいいつも早く寝ると思うけど、たぶん会員制のレストランに、ときどき誰かを連れて行く。彼はとても洗練されたテイストが好みで、公務員のサラリーは高くないから節約してて時にはどこか特別なところに食事に出かける。」

*初めて演じた時から今まで、Qはどのレベルまで成長したと思いますか?

「みんなが初めて『スカイフォール』で僕のQに初めて会った時に大きかったのは、ちょっと小生意気な奴だったことだと思う(笑)。若さと未経験さゆえの傲慢があった。今は生意気さが少し薄れたよ。少しは現場に出て悩んだりもしたから。年齢的なことだね。彼はちょっとだけもっと・・・いろいろ乗り越え厭世的になった。きっと。」

*それは健康的ですね。

「確かに。」

*今シーズンの「ファーゴ」に参加してますけど、国内移動と移民、文化的融合、容赦ない金への追求を描くこのシリーズで、もしあるとして、あなたの役であるラビー・ミリガンと共感を覚えることは?

「ラビーはアイルランド系移民だけど、ユダヤ人家庭に育てられたようなもので、最終的にはイタリア系家族に引き取られた。なので本当には彼はどこにも溶け込めず属せない。巨大な暴力を見て、巻き込まれ、自分も犯してきた。彼はその環境にもかかわらず人道的に、むしろ愛情を持って行動する、ドラマでは稀なキャラクターだね。演じるのは楽しめたよ。僕のおじいちゃんはロシア人の母とドイツ人の父を持つ移民で、彼は戦後ほとんどの人生をイングランド南部で過ごした。書類にはALIEN(注;差別的なので今は使わない)と書かれながら。僕はこの仕事をしながら彼のことをいろいろ思い巡らせた。」

*この役は今までの仕事とはどのように違っていますか?

「撮影の終わり頃、このドラマの制作者ノア・ハウリーがセットでそっと僕に近づいてきて『で、強くて寡黙なタイプを演じるのは楽しい?』と言ったので『はい。はい、とても。」と答えたよ。これまでキャストされたことのない役だったから。でもどういうわけか彼に共感する部分はあったー ラビーは世の中に幻想を抱いてない。簡素で物静か。いい人なんだ。または、いい人願望が強く、正しい行いをする。また何度も演じたい役だよ。」

*俳優の多くが演じてみたい「ドリーム・ロール」があるんですが、いつかやりたい事リストの中にそういう役とかキャラクタータイプはありますか?

「正直そういうのはない。次は何か来るかな、っていう感じが好き。前もってわからない事が好き。どんな役でも複雑さや多面性を持っていれば大好き。さらに影の部分、慈愛とユーモアがあるのもいいね。僕はいつも、観客は1人の人間に会いたいはずだ、と思うんだ。未知の部分はあるにしても、ただ2〜3の特徴があるキャラクターじゃなくて。僕の不変の大好きなパフォマーは、ジーナ・ローランズとジョン・カサヴェティだ。彼らはいつも自分自信を演じていると言える。でもそう単純でもなくて、自分の能力をどう活かしているか、自分をどう使うかなんだよね。彼らの場合は魔法のようだ。きっとそんな魔法はいつでもあるはず。」


後記:素人和訳を長くお読みいただきお疲れさまでした。ますますボンド25「No Time To Die」と「ファーゴ」が見たくなりましたね!暴力は怖いけど・・・
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