2020/5/20

ゴッズ・オウン・カントリー リモートライブQ&A  その他の映画・ドラマ・舞台

今はライブの時に空白だった最初の1時間とチャット画面はなくなり配信されています



つい最近見た3年前の映画「ゴッズ・オウン・カントリー」の監督とメインキャストによるZOOMQ&Aライブが5/18(日本時間5/19朝)にYouTubeで行われました。

映画祭で大絶賛を浴びた作品ですので、掘り返すと過去インタビューもたくさんあるのですが、今現在の彼らの生が嬉しいです。

出演者:
フランシス・リー監督
ジョニー役 ジョシュ・オコナー
ゲオルゲ役 アレック・セクレアヌ
進行は配給会社のポールさん

まずびっくりしたのはアレックさんの洗練ぶりなんですが、このセッションの最後の方にフランシス監督の次作についての話があり、彼はその「アンモナイト」でも出演しているとのことで、なるほどケイト・ブランシェットやシアーシャ・ローナンとの共演だし話題作の監督作ということで、「売れて急にきれいになった女優さん」みたいな感じなんでしょうか。

ジョシュ・オコナーは相変わらずのシャイぶりで、ちっとも洗練されない感じがいいので、どうぞそのまま熟成されていただきたいです。

内容は監督さんの制作過程、キャストたちが出演するまでの経緯などの舞台裏ですが、印象に残った部分をご紹介しますね。

まずこの隔離時代に何をしてるか:

リー:執筆してるけど集中できないので散歩に行ってばかり(笑)。何もないところにいるからソーシャル・ディスタンスは大丈夫だよ。あとベジスープを作って、得意な料理?ベイグドビーンズだけだなあ。

アレック:PS4をして映画見てる。特に何も・・・

ジョシュ:庭に小屋を作ってて随分上手くなってきた。映画から学んだと言いたいとこだけどHOMEBASE(イギリスのDIYチェーン)で教わってる。

「今でも連絡取り合ってる?」というポールさんの質問にゆずり合う3人がまた可愛いです。「良い友人を得た」と言いながらも礼儀あり。

リー:何度も草稿を重ねる最中に新天地を求めてイギリスに来たルーマニアの人に出会い彼の体験を聞き、調べてみたらペンシルバニアの風景がヨークシャーにそっくりで農法も同じだったのでこう言う設定になったんだ。

ジョシュ:10年前に俳優として事務所に登録したころ、どんな役がやりたいかという話をした時に「ヨークシャーの人」と言っていたので、脚本を見た時、「わーヨークシャー映画だ!」ってなってね。何度も読んで「なんて魂のある話なんだ」とどうしてもやりたてオーディション用の動画をフラットメイトにとってもらったけど夜遅くて満足のいくものができなくて、もうダメだと思いながら送ったら役が決まってラッキーだった。

アレック:ブカレストにいた時キャスティングオフィスから話があって二度ほどオーディションを経て何人かのルーマニア俳優と一緒にフランシスに会った。初対面なのにいきなり陰毛の話をして、実直な人だとすぐわかった。それから3週間後にジョシュとの相性を試すためロンドンに行って、ケミストリーがうまく行って役が決まった。

ジョシュ:最初の5ヶ月は毎日電話で細部まで話し合ってジョニーという人物像を作り上げた。

アレック:僕もフランシスにキャラについて質問攻めにあってゲオルグの人物像、それまでの彼の人生を細部まで形作っていかなくてはならなくて電話切ってもそれで頭がいっぱいに・・・(この時「ジョンに会うまでの人生を」というところを「ジョシュに〜」と言い間違え照れ笑いしたのが可愛かった。もはやキャラと自分達がごちゃごちゃになってます。)

リー:ヨークシャー入りしてもふたりを離してしばらく住まわせて、土地の寒さ厳しさを実際に感じてもらった。そして俳優ふたりの友情が育っていくのがそのままジョニーとゲオルグの友情になっていくのをこの目で確認して素晴らしかった。ふたりが一旦離れるところでも実際にアレックにはロンドンに行っててもらってふたりが寂しさを感じるようにしたんだ。撮影中に子羊が柵から逃げてしまった時ジョシュはジョニーになりきってそのまま羊をガシッと掴んで続けたのを見て「さすがMy boy! 」と胸を撫で下ろしたよ。

アレックはほとんどのシーン一発でテイクが終わったけどジョシュは2〜3回かかったかな。

ジョシュ:実際に冷たい雨があちこちから吹き付ける辛い中、柵を作って実際に疲れた。

アレック:寒くてびしょ濡れの中だんだんとジョークを言うようになったり。

ジョシュ:凍るような池に飛び込む前の日雪が降った。アレックはパニックしてたけど僕は冷静だったよ。でも水に入ったらアレックは大丈夫で僕はほとんど幽霊みたいになってた。

アレック:すごくすごく寒い日で実際「死」が頭に浮かんだもん。

リー:僕は責任感のある監督だから水温もチェックしたし安全対策も万全だったよ。でも前の日にエグゼクティヴプロデューサーのメアリーに相談したら「放り込んじゃえば大丈夫」って言われて実際僕も「今だジャンプ!」って声かけて、そしたらアレックは優雅に水を掻いてたけどジョシュは死にそうになってた。あれは1回きりのテイクだったし15秒間全て使ったからね。(この辺みんな笑い潰れてたw)

ファンからの質問:サンダンスのプレミアでは大勢の観客を前に親密性のある作品を披露するのは緊張したか

アレック:それはもうわかってたことだから。だけどいつも観客の反応には緊張するよ。繊細な演技をすることは弱く晒し者になった気にさせるかもしれない。やっぱり僕は緊張した。みんなはどうかわからないけど。

ジョシュ:サンダンスはスポーツアリーナを映画館にしてるからそれは巨大なんだ。その巨大な観客の前に立つのは怖いよ。そこで映画の質問に答えなくちゃないんだから。

リー:僕には観客のことが気になってしまって無理だね。すごいだろ〜なんてリラックスできない。だけどみんなでこの映画をプレゼンして回る過程は、もう一緒に仕事を始めたときからそうだけど、お互いサポートしあい、お互いを愛して映画を愛する仲間で、それ自体が悦びなんだ。

ファンからの質問:影響を受けた作品は?(リー監督に)

リー:びっくりするかもしれないけど、ストーリー的には80年代のハリウッドスタジオ映画なんだ。「愛と青春の旅立ち」「プリティ・ウーマン」「ワーキング・ガール」ロマンチックなやつ。今はこういうの見ないよね〜 映画スタイルとしてはマイク・リー、ジャック・オーディアール、ダルデンヌ兄弟、テレンス・マリックかな。

ファンからの質問:動物たちの誕生シーンはどうやって臨みましたか

アレック:手伝ったことは一度あったけどほぼ初めてで大変だったよ。動物は予測がつかないしちゃんとしなくちゃというプレッシャーはあるし思い通りにいかないし。

リー:アレックが実際にラムを取り上げた時は感動して泣いてたよ。

ファンからの質問:何か今まで語られていない秘密を教えて

ジョシュ:ラストシーンにドアが閉まるところが好きなんだ。あそこは大切な意味があって、距離を感じさせるでしょ、あれから先は個人的なことなんだよ。

リー:先週ジョシュとも話したけど、もし続編があるとしてもしばらくはないよ。全然考えたことないし、実は作りたくない。

司会:みんなおこだね。

*この辺から割と真面目なジョニーの心の話とか、この映画の自分にとっての意味についてなどがまとめられて〜

ジョシュ:滅多にない体験ができた。初めて見た人の感動を聞くたびに映画が大きな怪物になってくるような気がして〜もう映画は見れない。それにあのラストの曲を聴くだけでも耐えられないよ、ベルリンやサンダンスで上映中に外の誰もいないところで寂しくアレックと待ってたんだもの。

*〜〜リーとアレックの次作「アンモナイト」の話

ジョシュ:僕は出てないよ〜

アレック:僕以外は素晴らしいよ〜とってもフランシス的!ゴッズ・オウン・カントリー好きな人はみんな好きになるよ。

リー:まだ公開はいつかわからないけどシャットダウンの直前に終わった。ラッキーだったよ。みんな制作中に中断せねばならない時に。

・・・とまあ、意外にも俳優のジョシュとアレックは始終照れながらカメラに映ってて、自分を見せることが仕事じゃない監督と司会者さんはかなり落ち着いて話してました。俳優さんって自分自身を見せることはプロじゃないってことなのかな。いや、堂々とトーク番組に出る人も多いし、このふたりがまだ初々しいということで!是非、YouTube覗いてください。







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