2019/10/6

エルトンズ・ソング  その他の映画・ドラマ・舞台

自分でも意外なほど気に入っている映画「ロケットマン」について、以前書き起こした文章を読んだことがある「町山智浩による解説ラジオ番組」の録音をyoutubeで聞きました。

実は私、エルトンの曲って「アイム・スティル・スタンディング」しか知らなかったくらい、全く曲も彼自身についても知らなかったので、

10代の頃からファンだったという町山さんの話、文字で読むよりとても面白かったです。

それで特に面白かったのが、「ロケットマン」で知った名曲「ユア・ソング」、

あれはバーニーがエルトンへの思いを書いた詩で、

でもってその時バーニーはエルトンが自分に恋してることを知っていて、なおかつバーニーは異性愛者なのでエルトンがと同じには愛せないけど、別の意味で彼を愛してるんだ、としれっと愛の詩を捧げたんですね。

でその詩に即曲をつけて歌ったエルトンの心境や・・・!

で町山さんも言ってたけど、人間としてのお互いの愛には、お互いの天才的な才能への愛も含まれてるじゃないですか。

だから愛の種類が違ってると知りつつも離れられないふたりの関係の切なさよ。

それでラジオで、バーニーの「ユア・ソング」に対するエルトンの答えが「エルトンズ・ソング」だ!と曲が紹介されました。



その詩が、めちゃくちゃ辛い片思いなんです。

Staring all alone and your grace and style
一人でかっこいい君を見つめてると
Cut me to the bone with your razor blade smile
君のカミソリのような笑顔は僕の骨に刺さる
I watched you playing pool
ビリヤードで遊ぶ君を見てた
It's all around the school that I love you
学校中どこでも君を愛している
I love your gypsy hair and dark brown eyes
ジプシーのような髪と濃い茶色の瞳を愛してる
Always unprepared for your pointed replies
君の的を得た返事にはいつもどうしていいかわからない
Cynical and lean
シニカルで短いから
I lie awake and dream about you
横たわって目は覚めていても君の夢を見る
If you only knew what I'm going through
せめて君がこの気持ちを知っていたら
Time and again I get ashamed to say your name
何度となく君の名を口に出すと恥ずかしくなり
It's hard to grin and bear when you're standing there
笑って耐えるのは辛い 君がそこに立っていると
My lips are dry, I catch your eye and look away
唇が乾いて 君と目があうとそらしてしまう
Sitting in my room, I've got it bad
自分の部屋に座り 思いつめて
Crying for the moon, they think I'm mad
ありえないことを望む 気が狂ったと思われるよ
They say it isn't real but I know what I feel and I love you
本気じゃないと言われても自分の気持ちはわかってる 君を愛してる
(しましま訳)


バーニーがあっけらかんに「愛してる」と言えるのに対して、それ以上のものを望むエルトンの心境はこんなにも苦しいとはなんて関係だ!とのたうちまわってしまったんですが、

さてここから私が調べてみたら、二つの曲の発表年は70年と81年と11年も離れてるんです。

だから必ずしもYour Songへの回答がElton's Songとは言い切れないです。

が、この2曲の間にエルトンはカミングアウトしているので、ずっと片思い続けてたバーニーへの想いをやっと公表した、とは言えますね。

ラジオで町山さんはElton's Songはエルトンとトム・ロビンソンの共作だと言ってたんですが、クレジットにはエルトンの名前はありません。ただエルトンは詩を書かない人なので、エルトンの話をトム・ロビンソンが歌詞にまとめたってことはあり得るし、トムが書いた詩をもらったエルトンが「エルトンズ・ソング」とタイトルをつけたということなので、その歌詞が自分の感じていたことだった・・・!と思ったことは事実。

さらにこの曲のプロモビデオは(MTV全盛期の訪れを感じる!)、

舞台は学校なので少年時代のエルトンの思い出も重ねられてると思え、しかし全寮制の男子校なので、労働者階級の子だったエルトンの実体験ではなく、動画は映像作品として脚色されています。

とはいえ、結局少年の頃からの美少年への片思いがバーニーで最高潮になり、この曲にて10年もかかって返事をするとは、歌詞にある通り

Always unprepared for your pointed replies
君の的を得た返事にはいつもどうしていいかわからない


なエルトンだったんですね!


町山さんのラジオのyoutubeはこちら

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