2007/12/2

五山送り火(後日談)  

最近ブログに綴るほどの出来事もなし、ただぼんやりと、頭もお口もただぼんやりボーっとしている日々を送っているため、それならばと今年の9月10日に1度綴って、まだ途中であった夏の京都旅行の折の徒然記の続きなどをしたためてみようかと思う。
よろしければご覧あれ。よろしければその前に9月10日のブログをあらかじめ読んでおくのが正しいかと。

前回は京都旅行2日目の折、炎天下の元、下賀茂神社のある糺の森へ着いたところで力尽きて勝手に「つづく」と銘打って締め切ったのであるが、今回はその続き…。

毎年恒例である下賀茂神社で行われる古本市は、下賀茂神社参道脇の流鏑馬用の馬場で開催される。
両側びっしりと木々で覆われており、地面は無論まったく舗装されておらず、右左それぞれの木々が触れ合うか触れ合わないかというほど狭幅だ。
その両側にびっしりと白いテント下の古本店のテナントが並ぶ光景は、意外や壮大である。

入り口にはカキ氷や冷たいお飲み物を売っている休み処があり、人々は噴き出す汗を拭き拭き涼を求め集っていた。
それもそのはず、その日は確か気温は40度を超え、うだるような暑さの中ある意味、物好き変態アホどもが掘り出し物はないかとダクダクの汗をかきながらひたすら古本を漁っていたのだ。
もちろんその中に私の姿もある。
一応わたくしも女性のひとりであるため、日傘と扇子で暑さを凌ぎながらといういかにも京らしい優雅ないでたちはとっていた。
そこに並んでいる店々は京都の老舗ともいえる古本屋が軒並み連ねているらしい。
どうりで店の名が「・・堂」とか古臭いというか優雅であった。
ゆっくり品々を吟味しつつ右側の古書店から見ていくが、いかんせんうだるような暑さ、右側の並びの真ん中くらいですでに体力気力の限界に来てしまい、ところどころに置かれている赤い毛氈の敷かれた長椅子で一休み。
はっきり言ってこんな時季に黴臭い古本を並べ、市を立てるなどという輩は大アホであると思う。
しかし、それを見るためにわざわざ東北の片田舎から京都くんだりまで移動に移動を重ねてやってきた私はかなりのウルトラ級バカアホである。
だが、それというのも私の愛する小説家、モリミーの小説内に出てきた場所の軌跡をたどるという崇高な目的がある所以であるから仕方ない。
じわじわと汗ばむ額をひたすらおさえつ扇で扇ぎつしながらどんどん進みゆく。
中には明治に発行された「手相入門」などというちょっとバカくさくてわたくし好みのへんてこなものもあり、大変心惹かれたが、購入にはいたらずであった。
それというのも、本当に暑さのためか元々そうなのか、そもそもほとんど無計画で行きたいところだけをピックアップして乗り込んだ京都の地。古本市に行き、本を買ったとてそれをその後どうするかなどとは露も考えてはいなかった。
はっきり言ってこの暑さでこれ以上すこしでも荷物が増えるのは、平常時の果物やビール缶など重いものが入った買い物袋が一個増えるに等しいのである。もちろん山のように買えばクロネコ宅急便などという小粋なツールを使用できるのであったが(実はその受付所もその場にあった)、2,3冊じゃ送料にお足が出る。しかも糺の森は宿泊しているホテルから遠い。しかし古本市は16時には終わる、となると本なんか買ってられないということになる。
つくづく、アホである。
そういうわけで一応、雰囲気だけは充分堪能したと自らを十二分に納得させ、次の目的地へ自転車を走らせた。
次は哲学の小道である。
〈つづく〉

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この方のうしろ姿がなんだか粋だと思いません?

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