表現手法の勝利
今回紹介する作品は
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」です。
1994年、映画学校の生徒3名が、魔女伝説のドキュメンタリーを撮影する為メリーランド州のバーキッツヴィルの森へ入ったまま行方不明となった。1年後彼等の残したフィルムが見つかった・・・
その見つかったフィルム
そのものがこの作品となっている。ホームビデオとモノクロ16ミリフィルムに分かれているが、どちらも素人の撮影で手ブレはするは、ピントは合わないわで、何が映っているのか判らないシーンが多い。
しかし、ドキュメンタリーという前提がある為、この素人臭さが逆にリアルに感じられる。
ラストシーンも単純だが恐怖感は抜群で、
じっとりとした恐怖を味わう事が出来る。私は劇場で鑑賞したが、臨場感あるシーンに汗ばんだ記憶がある。
公開当時この手法と徹底した宣伝(3人を捜索する架空のニュースやドキュメンタリーが創られた)が話題を呼び
スマッシュヒットを飛ばした。
この手法は以後一つのジャンルとして定着。2番煎じも多数創られた。
しかし、やはりこの手法は1発限りの
禁じ手の様なものだ。最初のインパクトはスゴいが、ネタバレした後は何をやっても新鮮さは感じられない。初代を超える作品は無いと感じている。
かなり話題になった作品なので、ご覧になった方が多いと思うが敢えて詳しい内容は書かない。
万が一、未鑑賞の方が居ればスグにご覧になる事をお勧めする。お勧めの1本である。
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」 1999年 アメリカ映画
竜騎士採点(5点満点)
★★★★☆ アイデアの勝利。初代は何回見ても怖いし面白い!
女優度数(5点満点)
★★★☆☆ ヒロインは3人組の紅一点
「ヘザー」。ラスト近くの
鼻水垂らしながらのアップシーンがリアルな恐怖を演出。

1