劇場で観たかったなぁ・・・
今回紹介する作品は
「時をかける少女」です。
高校2年生の「紺野 真琴」は、踏切事故が切っ掛けで、時間を飛び越える能力(タイムリープ)を身に付ける。最初は戸惑う真琴であったが、コツを覚えると、能力を日常的に使うようになる。
そんなある日、真琴は同級生の男友達「間宮 千昭」から告白される。突然の出来事に動揺した真琴は、タイムリープで告白を「なかった」事にしてしまう。しかし、そうして変わった現在に微妙な変化が現れる。真琴の心にも・・・
「筒井 康隆」原作の小説のアニメ化。原作も、
「原田 知世」主演の映画も観た事の無かった私は、これが初体験。
率直な感想は
「面白い!」
高校生が主人公という事で、淡い青春物語として気持ちよく鑑賞できる。
作中の、
女1人に男2人というキャラ布陣は、青春モノとしては定番だと思うが、すごく自然に描かれているし、学校内のちょっとした描写も自然に見れる。こうした細かい演出が作品自体をアニメーションなのに違和感が無いモノにしていると思う。
タイムスリップものとしてのパラドックスも判りやすく描かれているし、何と言っても主人公真琴の活発なイメージが、物語全体を活気付けている。
真琴が告白されてから、物語がグッと動き出すが、その間の真琴の心の変化が、キレの良い演出で描かれていて素直に共感できる。タイムリープが回数制限があると判ってからは、緊張感が高まるし、その勢いのままエンディングまで駆け抜ける(正にタイトル通り)演出は秀逸だ。
「全力」、これがこの物語のテーマではなかろうか?見つけた道を全力で駆け抜ける。そんなパワーを感じ取れる作品だ。
余談だが、年に何回か東京に帰るのだが、その時友人達と集まって映画を観る事が習慣になっている。去年の夏はこの作品と
「仮面ライダーカブト&ボウケンジャー」「狩人と犬 最後の旅」が候補だったが、結局「カブト&ボウケンジャー」を鑑賞。まぁ、これはこれで良かったが、今回DVDを購入してみて、これは劇場で観たかった!と
後悔。
「時をかける少女」 2006年 日本映画
竜騎士採点(5点満点)
★★★★☆ 青春を映す真っ青な夏空が印象的な、良作アニメーション。
お勧め!
女優度数(5点満点)
★★★★☆ キャラクターデザインは
「エヴァンゲリオン」でお馴染み
「貞本 義行」独自の細い線が、世界観にマッチ。主人公「真琴」の魅力爆発です。

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