2005/12/27

時の記憶オリジナル2・2  時間の記憶オリジナル2

もうこんなの日記じゃないよ日記じゃない・・・(はじめからそうだろ!)
またもや間をかなり空けてしまいました、うわわ。
あーでも更新の準備はしてますしてますよ。
クルクラッスの神像の続きを一話だけアップしようかどうか迷い中。あんまり、後々の展開には影響ないし、アップしてもいいかなあ〜どうしようかな・・・休みに入ってから考えようそうしよう。



翔龍子様」
黙り込んでしまった翔龍子に緞武宝は言う。義務感を、振り絞って。
「それは、違いますぞ。翔龍子様はこの創界山の皇子。いわば、この山の全てに対して責任を負っていらっしゃる御身ではありませんか」
(違う・・・)
言いながらも緞武宝は微妙な違和感を感じていた。
「御自分の責任を忘れていらっしゃるなど、そのようなことはございません」
(何故、翔龍子様は虎王様の記憶を失わなければならなかったのか。何故、虎王様は翔龍子様の影として消え去らなければならなかったのか)
「ましてや、これはお母上、聖龍妃さまの思し召しでございます」
緞武宝は、自分の答えが答えになっていないことが分かっていた。だが、それでも何かを言わなければならない、何かを。
「そうだな、母上の御意思だな」
「そうです」
強引に決め付ける武宝。だが、彼の心の中では押さえつけていた疑問が大きく膨らんできていた。
武宝は翔龍子を改めてつくづくと眺めた。品よく整った顔をやや俯き加減にしている翔龍子を、武宝は消えてしまいそうだと思った。
生涯の大部分を本来の姿でない魔界の者として過ごし、今またその間の記憶を抹消されてしまった翔龍子は、その存在そのものが不確かなのかもしれない。
二人の間にやや気まずい沈黙が流れた。
そこへ慌しく侍従官たちが駆け込んできた。
「翔龍子様、失礼いたします!」
なにやらかなり慌てた様子である。
「どうしたのだ、騒々しい!」
侍従官をしかりつけながらも、武宝は内心ほっとしていた。
「何事か?」
翔龍子が凛とした声で問う。
「は!」
侍従官は翔龍子の足元に平伏した。
「忍部の頭領殿が翔龍子様にお会いしたいと参じておられます」
翔龍子はパッと目を輝かせた。
「すぐ行く」
謁見の間に向かおうとする翔龍子の背に、侍従官は慌て呼びかけた。
「いえ、そちらではございませぬ」
翔龍子は足を止めて振り返った。
「謁見の間ではないのか?では、どこに?」
「は・・・鶏舎・・・で、ございます」
「鶏舎?」
翔龍子は怪訝そうな顔をした。
0



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ