2010/3/24

すっごく今さらですが  ワタル

虎翔誕にアップした話がちょっとあれだったので、やっぱり誕生日話をアップすべきだったと思ってでっちあげてみました。

3月中はありということでお願いします

読んでくださる方は続きをどうぞ

 ☆      ☆     ☆


「退屈だ」
 虎王がむすっとして言った。
 今日は二人の皇子たちの誕生日。いつものように創界山での盛大な祝いの儀式を行ったあとに、この日のために集まったワタル、海火子、ヒミコたち子供だけで夜っぴいてお祝いをしていたのだ。
 はじめのうちは楽しい時間を過ごしていたが、夜遅くなるにつれて翔龍子さまがまず船をこぎだし、ヒミコもいつの間にか寝息を立て、ワタルも眠そうな目になってきた。
 しかし自分の誕生とあって興奮している虎王はまだまだ元気いっぱいだったため、不満げだった。
「海火子、お前誕生祝い一つよこさなかったんだから、何か面白いものくらい持ってないのか」
 海火子もやっぱり眠気がさしてあくびをしていたところだったが、かちんときた顔で虎王をにらんだ。
「第4星界産高級魚をわざわざ自分で捕ってきた俺に向かって言うセリフか!?」
「それは翔龍子への祝いだろう」
「大部分食べたのはお前とヒミコじゃねえか!」
「まあ、なかなかうまかったぞ」
「……お前な」
 こめかみをピクピクさせている海火子のうしろの窓から、クラマがいきなり顔をだした。
「おやおや、皇子様がたの誕生日だってのに穏やかじゃないねえ」
 クラマの声にヒミコがいきなりむくっと起きあがった。
「とりさーん!!」
 半分寝ぼけながらも例によって飛びついてきたヒミコを受け止めて、クラマはニヤリと笑った。
「退屈してるってんなら、この情報屋クラマが面白いものを教えてやろうじゃないか」
「そのまえにヒミコから離れろ!」
「やなのだ。トラちゃんはあたしからトリさんのこの羽布団のぬくもりを取っちゃうのか?」
クラマが苦笑まじりに
「……羽布団ってヒミコおめーな」
「そんなこと言うトラちゃんなら、あちしはもうトリさんと一緒に実家に帰らせていただくのだ……むにゃ…zzz」
「ひ、ヒミコ、そんな!!」
 半分眠っていたワタルが、このやりとりに目を見開き、クラマに気がつくと顔を輝かせた。
「クラマ、行方不明だって聞いたんだけど無事だったんだね」
「ああ、ワタル、現世界ってのもなかなかわるくないところだな」
「え、現世界に行ってたの?」
「ああ、そこで覚えてきた面白い遊戯をここでひとつやってみようってわけさ」
 そう云うとクラマはどこからともなく取り出した平たい箱をテーブルのうえに載せて開いた。中にぎっしり詰まった象牙色の物体を見てワタルは声をあげた。
「あっ、これって」
 クラマはニヤリと笑った。
「そう、これこそ!」
「ドン○ャラ?」
 ワタルの言葉にクラマは思いっきりずっこけた。
「違うだろ!麻雀だよ、麻雀!!ド○ジャラって、あーっこれだからお子さまは」
 ワタルはむっとした顔をした。
「麻雀ってのはさ、現世界ではおじさんがやるものなんだよね。まあクラマはもうそういう年だもんねー」
「クラマは”おじさん”というものなのか」
 翔龍子がいきなりぱっっちりと目を開けて、ごく真面目な顔で質問をした。クラマは少しの間絶句したが、すぐに立ち直って人差し指を立てて左右に振った。
「ちっちっ、わかってませんね翔龍子様。現世界では、この「麻雀」ができて初めて一人前の漢なんですよ」
 それは違うだろとワタルがつっこみを入れる前に、”一人前の漢”という言葉に体育会系元漁師が燃え上がった。
「そ、そうなのか?クラマ、俺に教えてくれ!!」
「ああ、教えてやるよ。で、ほかのみんなはどうする?これは4人で競う遊戯なんだが」
”競う”という言葉に本日誕生日を迎えた皇子様の一人が燃え上がった。
「競争か!!よし、俺様が勝つぞ!ワタル、勝負だ!!」
「え、ええーーっ!?」
「もちろん勝負からは逃げないよな、ワタル?」
クラマが人の悪い笑いをワタルに向けた。


しばらくののち……
「俺様の勝ちだ!」
 虎王が得意げにふんぞり返った。クラマは逆にうんざりした顔になった。
「勝ちって、そりゃーなんの役にもなってねえって」
「俺様が気に入った絵が並んでいるから、俺様の勝ちなんだ!」
「ぜ、全然ルール覚える気ないのかよ……」
 頭を抱えたクラマの横で、ヒミコがあっけらかんと宣言した。
「満漢全席へそまんじゅうなのだ!!」
「まんかん…満貫!?んなわけねえだろ、ヒミコお前ルール聞いてなかったじゃねえ…か……」
 ヒミコの手をのぞき込んだクラマは絶句した。
「満貫だ……なんでだ?」
「あちしは忍者なのだ。どんなときでも勝負ごとにかてるのは忍者のたしなみなのだ」
「わ、わかったような分からねえような……」
「さすがは俺様の嫁だな!!」
「あちしが一番なのだ!」
「俺様も一番だ!!」
「虎王お前は違うだろう!!」
 海火子は途中で「やってられねえぜ!」といってヒミコに交代してしまい、半ばむりやり参加させられたワタルは眠さにもうろうとしている。結局パワー全開夫婦のラブラブっぷりにクラマは一晩中頭をかきむしることになるのだった。



                            黄金のツモと炎の鳥



……く、くだらなくてすみません。これがやりたいために書きましたww

黄金でも炎でもないし!!
しかもこれ、むしろクラマ話じゃん!!
ところで「情報屋クラマ」ってうさんくさい響きがとても好きですw

管理人、麻雀はおろかドンジ○ラすらやったことないので、内容におかしいところがあっても見逃してください。

15



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ