自信
読んで字の如く「自分を信じること」です。
エンジェルスに入団したばかりの子は、野球に自信がありません。
練習も、どことなくぎごちないものです。
そのような子でも、日に日に自信があふれてきます。
もちろん練習の成果です。
一つのことが出来たら、ほめてあげる。
一日の練習が、きちんと出来たらほめてあげる。
そうです。自信というのは「小さな達成感」の積み重ねなんです。
この小さな達成感の積み重ねこそ、一番大切なんです。
今月初めのことです。
水戸市近隣大会の準備で、朝早くグランドに行く機会がありました。
日曜日とそのあとの祝日でした。
グランドで、練習している親子がいるじゃありませんか!5年生のK君親子でした。
頑張っているな・・・・ そう思っていました。その子は、そのあと、通常の練習があります。
その前に、少し早くグランドに来て親子で練習しているんだな・・・・ そう思っていました。
しかし、その後、やはり朝早くグランドに行く機会がありました。
その日はウィークデーです。
何と、その親子が練習しているではありませんか。
聞いてみると、毎朝5時半に起きて、グランドまでの2キロの道のりを、お父さんが自転車で伴走してランニングで来るそうです。
そして、親子で練習して、また2キロの道のりを走って帰る。
雨の日以外、毎日やる!と、親子で約束してやっていると言います。
すばらしい親子ですよね。
昔、イチロー選手が言っていました。「僕がオヤジからもらった一番大事なものは、オヤジの大事な時間を僕がもらっていたと言うことです。」
中学三年までイチロー選手のお父さんは、毎日、イチロー選手のために時間を割いて練習に付き合ったそうです。
そして、あの、イチロー選手が誕生したのです。
このK君親子も、すばらしいですよね。カッコイイですよね。素敵ですよね。感動しました。
「俺はこれだけ練習したんだ。誰にも負けないくらい練習したんだ。」
この達成感は、K君が試合でグランドに立ったとき、何にも代え難い
「自信」だと思うのです。
バッターボックスに立って「打てないはずがない!」そう思える、守備について「守れないはずがない!」これこそ、小さな達成感の積み重ねなのです。
そして、試合で結果を出す。 そこで、また自信を深める。
一組の親子が、私に、大切なことを再認識させてくれました。

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