映画を見ては泣き、テレビを見ては泣く。プロ野球を見ても泣く。
最近、何かにつけ、涙が出る。高年性涙腺軟弱症かも?
最近泣けたことをひとつ。
彼は、3年前、エンジェルスのキャプテンでした。
やんちゃ坊主で、手のかかる彼でしたが、キャプテンを任されたとき、彼は大きく変わりました。
チームのことを考え、周りに気を遣い、キャプテンの仕事を一生懸命こなそうと頑張りました。
そのような彼を見て、私は言いました。「キャプテンだからと言って、小さくまとまるな! お前らしさがなくなったら、つまらないぞ!」
役が人を作る。まさに彼がそうでした。良いキャプテンでした。
エンジェルスを終えて中学校に進もうとするとき、シニアで野球をやろうか・・・ 中学校で野球をやろうか・・・ 悩みました。
彼は、悩みに悩んで中が校で野球をやることに・・・。
でも、時間があればシニアの練習にも顔を出してくれました。
彼には、3才年上の兄がいました。水戸市内の私立高校で野球をしていました。
兄の練習や、その高校の試合を見ているうちに、そこの監督さんに心酔してしまいました。
中学生が尊敬する人を見つけ、そこの高校へ行って野球をやるんだ!と、決意したことはすばらしいことだと思っていました。一生懸命、応援してあげようと思っていました。
しかし、ある時、彼の心の中で、その思いが音を立てて崩れていきました。
その監督さんが、問題を起こしてその学校をやめてしまったのです。
それは、中学三年生の多感な子にとって、とても辛いことだったと思います。
目標を失ってしまった彼は「高校へ行っても野球はやらない。」そう、言い出したのです。
中学校の野球を終えても、シニアのグランドへ顔も出しません。みんなでやろうと誓っていたKボールの練習にも来ません。
苦しんでいたと思います。
そのようなときに、彼に、一生懸命声をかけたのが、昔の仲間です。エンジェルスで一緒に野球をやった仲間です。
なんて声をかけたのか?私には解りません。
その彼が、練習に顔を出すようになったのです。
そして、昔の仲間と楽しい楽しい野球をやっているのです。
Kボールの全国大会予選も頑張ってくれました。
その彼の口から「高校へ行って、もう一度、野球を頑張ります。」と・・・。
これが泣かずにいられますか。
今、彼は、甲子園常連の公立高校目指して、勉強と野球に頑張っています。

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