9月14日は「中秋の名月」 お月見さんである。
三連休の真ん中の日でもあり、シニアの練習のあと「お月見バーベキュー」を開催することに・・・。
「野球バカ」にだけは、なってほしくなく、時に名月を見る余裕と、情緒を持って欲しいと思い、私主催と言うことで開催した。
昼間には、三年生OB&三年生の練習生、そしてエンジェルスOBの合同チームと、現役チームの紅白戦も行い、彼らも混ざっての楽しいひとときとなった。
まん丸お月さんも顔を見せ、肉もたらふく食べたところで、私から彼らに、ある課題を出した。
以前から思っていたのだが、選手達に俳句を詠ませて見たかったのである。
紙と鉛筆を渡し、一句ひねるようにと・・・。
まず、彼らには「俳号」を決めさせた。俳号とは、俳句を詠むときのペンネームみたいなもので、結構苦労しながら考えていた。
「俳句」を作りなさい・・・と言ったとき、中には「季語」が判らない・・・と言った子もいたが、季語などなくても良いから、自由に思っていることを五・七・五にまとめるように言った。
指を折りながら、一生懸命考えて、それぞれが「名句」をひねってくれた。
その一部をご紹介しよう。(通常、句会などでは「天」「地」「人」「客」などとランクを付けるか、ここでは「本塁打」「ヒット」としてみた。)
本塁打
また来たよ チャンスの時に 俺の番 (馬刺)
長嶋も王も清原もイチローも、やっぱりそうだったよ。チャンスに回って来るのは、スター選手になれる素質がある選手。よろこんでバッターボックスに立つんだ!
ヒット
サインミス 君を信じた 俺なのに (影太)
それでもやっぱり、チームメイトを信じていく・・・ その心を大切に。
俳句は、心の日記と言う。みんな、それぞれ何かを思い、何かを感じて、練習や試合に臨んでいるのだろう。
感性のない人間ほど、つまらない人間はいない。
それぞれ、感性豊かな人間に成長して欲しい。
ちなみに、この日私が詠んだ「駄句」は
丸い月 俺の心と 同じだ (茶有)
この句をみんなの前で披露したので、子供達は安心して、俳句作りが出来たようだった。(なん〜だ、その程度で良いのか・・・と)
練習度に、俳句を作らせたら、練習にも身が入らなくなりそうだから、月に一度くらいの割合で練習後に句会を、催したいと思っている。
汗かいて、真っ黒になってから「俳句」を作る。
名付けて「あせ駄句会」汗だくだくになったあとに俳句を作る・・・・
おもしろい名句・駄句がいっぱいあつまりそうだ。
尚、今回の月見句会の優秀作には、次回練習時に、私から賞品が手渡される。
最後に、私が最近出会った名句をご紹介しよう
お遍路が 一列に行く 虹の中 (風天)
風天という俳号は、フーテンの寅を演じた、あの渥美清さんである。


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