延長15回戦って、決着がつかなかった水戸商と東洋大牛久戦。今日、再試合の結果は東洋大牛久に軍配が上がりました。
負けてしまったけれど、水戸商ナインは、本当に頑張ってくれました。心から「お疲れさん・・・」と、言ってあげたい。
思い起こせば3年前、地区の中学総体で負けてしまい、それでも「次に挑戦したい。」とKボール水戸クラブに参加してきた、中川・藤田・浅野の三選手。
そのKボール初練習の時に、頑張りすぎて熱中症でダウンした中川君。
すべてにわたって、のんびり屋だった藤田君。でも、大物になる予感はしていた。
同じ中学から一緒に参加していた友達が、養護施設の子だったので、私のところに遠征費などお金のことで心配して相談に来た心優しき浅野君。
それぞれ水戸商業に進学して、甲子園まで登り詰め、この夏も頑張ってくれると信じていました。
今日、その彼らの最後の姿を、自分のこの目でしっかりと見届けたことが、せめてもの救いと思っています。本当なら、甲子園でその最後の姿を見届けてあげたかったけど、仕方ありません。
試合の応援に行けば、いつも私の姿を見つけてはあいさつに来てくれた彼ら、本当に頑張ったと思います。
いつも言うことですが、Kボールに参加して全国大会に行ったから、彼らが上手くなって高校でも活躍できたとは思いません。
「中学校の野球で負けてしまった、でも、もう一度挑戦したい。」そう思ってKボールに参加してきた、チャレンジスピリットが彼らにはあったのです。
そのスピリットが、高校に行って花開いたのです。
そして、試合後、その中のひとりのお父さんから電話が入りました。
「倅に、水戸商を薦めて頂いて、本当に感謝しています。」涙声でそう言ってもらっただけで、私は満足です。
今日、水戸商は負けましたが、彼らのようなチャレンジスピリットを持った後輩達が、きっとあとに続いてくれると信じています。

0