【啐啄同機】と言う言葉をご存じですか?「
そくたくどうき」と読むのだそうです。
鳥の卵で、ヒナがかえるところを見たことありますか?
卵の中からヒナが、殻をつついて出ようとします。
と同時に、親鳥が自分のくちばしで、その殻を破るのを手伝うんです。
その絶妙のタイミングが「啐啄同機」と言うんだそうです。禅の言葉らしいです。
まだ、かえるだけにヒナが成長していないのに、親が殻を破っても行けません。
また、ヒナがかえろうとしているのに、親が手伝わないのもいけません。
「お母さん、僕、野球がやりたい・・・」お子さんがそう言いだしたら、それは、今、卵からかえろうとしているヒナなんです。助けてやらなくてどうしますか!
「お父さん、僕、プロ野球選手になる。」これまた、ヒナがかえろうとしているんです。
「馬鹿野郎、おまえがプロ野球選手になれるわけねえだろう。」
こう言ったら、大事なヒナはかえりません。
親は、いつも子供の行動や言葉を注視して、子供が卵の殻を破ろうとしているとき、黙って手助けしてあげられるか? とても大事なことに思えて仕方ありません。
これは、親御さんだけでなく、指導者も同じこと。
子供が殻を破ろうとしているとき、適切に指導が出来るか?
殻を破った子供の成長は、すばらしいものがありますよ。
我がエンジェルスにも、殻を破ろうとしている「卵」がたくさんいます。
指導者も「啐啄同機」を忘れずに、がんばらないといけませんね。

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