いじめから子供を守ろうメールマガジン転載。
■□いじめられた子供の心を癒すには□■
いじめられた子供の心を癒すためには、その子の自己イメージを回復させる必要がある。
その回復は次のステップをたどるのではないだろうか。
1. いじめを受けたのは、自分に悪いところがあったからだ。(積極的なマイナス思考)
2. いじめは、相手が悪いが、自分にも悪い部分があった。(消極的なマイナス思考)
3. 自分は、いじめる側にならなかった人間だ。(消極的なプラス思考)
4. 自分は、いじめを乗り越えた強い人間だ。(積極的なプラス思考)
いじめを受けた子の多くは、「自分も悪い」「自分が悪い」と思ってしまう。
傷ついた自己像や低い自己イメージに苦しみ続けているのだ。いじめが長期化した場合は尚さらである。
それに対しては、「今は、そう感じてしまうんだね。つらい思いをしたからね」と気持ちを受け止めつつも、
「どんなことがあっても、いじめは加害者が100%悪い」という価値観を伝えることが大切だ。
被害のつらさに共感しつつも、「いじめをされるのが恥ずかしい」のではなく
「いじめをするのが恥ずかしい」のだという認識を持たせるのである。
そしていじめをする側に立たなかったことを、「人として立派であった」と認めるのである。
いじめを受けた子供は、つらい気持ちを吐き出すことによって、次の一歩を踏み出す。
子供が気持ちを吐き出せれば、それを肯定的にとらえることが大切だ。
「いつまでも、そんなことを言っていないで」と気持ちにふたをするのではなく、
今は吐き出す段階なのだと理解し、つらい気持ちに共感し向き合う必要がある。
ただし、それだけでは、「かわいそうな自分」という自己イメージから脱却できない。
徐々に「どうやって、そのつらさを乗り越えたの?」「強い心があるから耐えられたんだね」といった
プラスの楔(くさび)を打ち込む。やがて、「いじめを乗り越えた強い自分」という自己イメージを獲得していく。
いずれにせよ、「人は関係によって癒される」のである。
いじめを受けた子に「この人はわかってくれる」「話を聞いてくれる」という安心感を与え、信頼される関係をつくることだ。
そうすれば、たとえ子供が自分自身を信じることが出来なかったり、明るい未来や希望を抱くことが出来なかったりしても、
子供の心に希望の灯をともすことが出来る。信頼関係があれば、次のように伝えることも出来る。
君は、つらい思いをしたけれど、この経験は決して無駄なことではない。
これから先の人生で、君は力強く優しく生きていくことが出来る。
君自身がそれを信じることが出来なくても、それを信じている私のことを信じてほしい。
そう真剣に伝えれば、きっと子供の目は輝くはずだ。
担当: 守矢 光児
子育て日記
ランキング挑戦中!!
クリックお願いします。


1