「6/12 広尾ブルーフレーム・サンデージャムに参加」
音楽エッセイ


昼間のレッスンを終えると、南麻布のブルーフレイムへ。#&♭の原信夫さん
http://www7.ocn.ne.jp/~jbbcon/
の息子である原ともや君からお誘いがあったので楽しみにしていたのである。ジャズ、ファンク、ロック何でもありセッションと聞いていたが・・・
本当に何でもありでした。原君の息子さん(19歳)がギター少年で、ロックギターがうまい。その仲間たちと、ロックファンク系のセッション、やたら外人が多い。白人のサックス奏者のブルースソロも面白い。僕は、サックスで、I"ll remember april,I hear rhapsody 、女性歌手の歌伴で、フルートで Wave などを演奏した。またFfeel like makin' love などのフュージョン時代の名曲も流れて、若き日の想い出が、あの時代の空気が甦る瞬間もあった。
ベース、ドラムスなどに白人奏者が、中盤になって登場した大柄な黒人ベース奏者は、Derek K.Shoet 氏で、彼ともう一人の黒人(と言ってもかなり白い、プウエルトリコ系か?)ギター奏者もうまかった。
http://derekshort.com/dks/Home.html
彼は、ストリートミュージシャンとして世界を渡り歩いてきたシカゴ出身のアメリカ人で、コマーシャルに出演したり、アルバムも数枚出していて、考えて見ると、10年ほど前のストリートミュージシャンブームとでも言うべき時期に、よく渋谷駅でベースやサックスを演奏していた彼だ。・・・いやいやうまくなったものだ。Spain,Take five などのナンバーを彼らと楽しんだ。
客席を見回すと、白人、黒人、アジア人と揃っていて、以前ニューヨークに行っていたときのことを思い出す。こうして人種のごった煮の中にいると、自分のルーツ、自分の民俗のアイデンティティーを強力に主張したくなるのが解ったものだ。ジャズの発展の原動力の一部を垣間見た気がしたものだ。
こうして、白人、黒人、アジア人と肉体的構造や,精神傾向も違う奏者が音の世界では、共通言語で会話することが出来るのもジャズの醍醐味だろう。僕のデビューアルバム「エターナルラバー」(1984)でギターソロを弾いてくれた大久保明くんや、ベースの佐藤 慎一君とも久々に再会、楽しい一夜だった。
醍醐味・・の語源は、モンゴル人が馬の乳を革袋に入れて発酵させた飲み物でヨーグルトに似ているらしい。これが大好きだったのが醍醐天皇で、自分の名前にしてしまったと言うことだ。

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