今日はあいにくの雨、神戸の町を散策しようと思っていたが、傘がおちょこになりそうな風もあるので取りやめて、数日前のパーティの仕事の顛末。
新作「La Galaxia」(天の河のほとりで・・)は、私のオリジナル曲、「My Spanish key」、それにテイルズオブカントリーに、稲里ひろみが歌詞を付けたボーカルアルバム、お陰様で、手売りだけで300枚を突破しそうだが、私の生徒さんからは、サックス、フルートが少ししかない、もっと聞きたいという声も聞こえてくる。下記サイトで試聴注文可能です。
http://kose-sax-flute.jp/tape_notes.htm#04
考えてみると、単なるサックス、フルート奏者としての面しか見えていない人も多いのだろう。作曲したり、プロデューサーとしての面が解らないかな(笑)?あのバックのサウンドの人選から、録音、ミックスまで全て僕の指示通りやらせているわけで、チャンツイーイーは可愛いけど、監督は誰だっけな?という訳だろうな?プロデューサーは普通は表面に出てこないので解らないけど、例えば、マイルスの数々のアルバムはテオマセロという凄腕プロデューサーがいた。あの独特のマイルスサウンドはテオとマイルスの合作なのである。かなりの分量の録音から、ハイライトを切り張りして編集してあの音になるのある。フオァアンドモアは臨場感溢れるアルバムで今でも良く聞くのだが、あれにもハサミが入っているという。
さて、稲里ひろみが、「La Galaxia」のもう一人のボーカリスト河津氏が参加しているライオンズクラブのパーティで歌うというので、「食事さえ出れば、フルートを吹いても良いよ。」と売り込んでみたら、「食事だけで良かったら(ギャラは出ないけど)フルート吹いてくださる?」ということで、餌に釣られて演奏に参加することとなった次第(笑)。
場所は、目黒の雅叙園である。20数年前に結婚式を挙げた場所であるが、改装して立派な施設になっている。「La Galaxia」はこの日のために、カラオケを入れてあるので(笑)、それに合わせてリハーサルは進行する。河津氏はもともとシャンソン歌手なので、幸せ売りの男など、ひろみは、サニーサイドなどジャズのカラオケ、遊びで尺八風フルートで、リンゴ追分をやると、フルートと二人だけでやるのも面白いと言うことで急遽プログラムに追加することになった。
さてLa Galaxiaとカントリーだがカラオケでやってみると、イントロと間奏が長すぎて、ステージでは間が持たないことが判明したので、急遽自宅に戻り、音源を編集して短いオケを作ることにした(笑)。現代の技術は凄い、この私でもコンピューターで、サイズの短いオケを作ることが可能なのだ。徒歩5分で帰宅すると、波形編集ソフトを立ち上げて作業開始。20分で二曲が完成すると急いでCDRに焼いて、雅叙園へ向かう。
すでにお目当ての食事は始まっていて、美味しそうな中華である。総勢120名のお客様は全員中小企業の社長さんである。ビールで咽を潤し、美味しく頂いていると、呼び出しがあり、そろそろ出演時間である。しょうがない、終わってからゆっくり頂くことにしよう・・・
CDのオケを使って、河津氏のシャンソン、ひろみのジャズナンバー、やはりフルートだけではさみしいので、自宅からアルトサックスも持参し、スタンダードものにはサックスを吹いた。やはり4ビートのスタンダードは良いなぁ。考えてみると自分のライブでも、ボサノバ、ラテンものが多く、アップテンポの4ビートはやっていたが、こういう往年のスタンダードは考えてみるとやっていなかったので懐かしく楽しいのだ。やる場所が無いというのが廃れていく原因なのかなぁ?尺八風フルートのりんご追分は大受けで、さらにオリジナル曲も聴けたので今日のお客さんは儲けものであった。終演後も、ブラボーの拍手が鳴りやまない。(笑)
体格の良いIさんが、我々のCDを押し売りしまくってくれたので20枚ほど持ってきた在庫が売り切れてしまった。Iさんは不動産関係で、もっと言えば地上げ屋さんだという。現在900億円の負債を背負っていると聞いた。ツカサのウィークリーマンションの社長が以前のバブルで1000億の負債を背負っていたから、それに迫る金額で想像もつかない世界だが、明るくCDを売りまくってくれている彼の姿には明るさしか見えない。最近、電車の人身事故が多い、みんな、1000万位で死なないで欲しい、とてつもない金額の負債でも明るく生きてゆけるのだから・・・CDが足りないのでまた家に行って取ってきてくれと言うので(笑)今度はタクシーで帰宅し100枚追加持参した(笑)。
今回のパーティ参加目的はおいしい食事だったが、2時間の間に演奏、オケの編集、二回の自宅と会場の往復でゆっくり料理を楽しむのは不可能だった(笑)。おかげでCDは40枚売れました。有り難うございました。

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