私の教室は、色々な世代の方が来るから、その世代毎に、育った時代が違うから、音楽のとらえ方も、色々あるわけだ。
現代の日本人の50〜60代で、それも私より上の世代の方たちは、明らかに乗りの感覚が自分と違うと感じる。
アイドル歌手が、次から次へと現れて、決して廃れないのは、需要があるから。次から次へと、若い人が現れるから。
大人になってしまうと、どうしてあんな、子供っぽい、幼い歌い手が受けるのだろうと不思議に思うのだけど、胸に手を当てて正直に考えて欲しい。自分にも誰にでも、青春時代に、その歌声や、姿に胸ときめいた、歌い手さんを持っているだろう。誰でも、非常に感受性の高い時期が有るのだと思う。僕は、この人が好きだったと言うと、もしバカにされると、傷つくので(傷ついたので)言いたくない、秘密(笑)。
その時期に聞いた音楽は、一生その人の音楽の好みを決めるのではないだろうか?例えば、僕は、1953年生まれだけど、中学生位の時に聞いた、ポップス、歌謡曲、クラシック、ジャズ、ラテンの曲の数々は今でも鮮明に思い出すことが出来る。
その話題は、改めて詳しく書きたいけど、感受性の高い時期にはやっていた音楽の感性を普通は一生持ち歩いているので、自分より、5年ほど上の方、10年上の方、15歳位若い人・・・とその人の音楽性から時代を感じ取ることが出来る気がするのである。
さて、リズムの取り方は、一般的に言って、音楽の演奏に慣れていない人は、タメ(リズムの溜め)という概念が不足しているので、私が今通っているダンス教室の併用も薦めたい方が多い。
また、音程感覚の訓練をしていると、↑ドレ、↑ドファ(↑は上がるの意味)という風に、上がる音程は取りやすく、↓ソファ、↓ソレ等の下がる音程は、かなり難しいようだ。
また、↓ソミと↑ドミのように、同じ音なのに、下がってきた音と、上がってきた音では、初心者にには、違う音として感じる・・・と言うのも、不思議な発見だ。
音楽は、昔は、1オクターブ内に、音は4〜5個しかなく、ドレミファソラシドなどど、7音もあるようになったのは、ここ数百年の話し、更に、半音やなんやかやで、複雑化して現代に至るわけだ。
耳が、原始時代の人、中世の人、ルネサンス時代のひと、色々な人に、現代の話(音)を聞かせるのも面白いかも。
江戸時代の人に、インターネットや、携帯電話、宇宙飛行の話を聞かせる困難さを想像していただけば、我々、ジャズ教育者の苦労の一端が、おわかり頂けるかも知れない。(笑)

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