「KOSEのニューヨークジャズクラブ巡りツァー!!連載第2話。」
音楽エッセイ


さて、ニューヨークツァーの、演奏編である。到着当日は、14時間の旅の疲れもあり、ジョーロバーノ(ts)のライブに、ビレッジバンガードに出かけて人の話を聞いたところ、とても良かったそうだけど、ホテルでぐっすり寝ておりました。
まず、ホテルキタノでの清水ひろみさんのライブに駆けつける。この日は、ツァーの日本人のほとんど全員30名ほどと、外人(いや現地の方々、汗・・)でのライブ、さすがのいつも通りの堂々とした歌唱に、素晴らしいですねと清水オーナーに言うと、いや、かなり緊張していますよ・・とのことだったが、なかなかいい味を出していましたよ。
清水ひろみさんは、透明感のある美しい声で、不思議な魅力がある。さて、バックは、ドンフリードマン(p)にニューヨークの若手ドラム、ベースの手練れの相手に、私は1曲のみ参加となった。曲は、I hear rhapsody。
ベテランのドンおじさんは、とても柔和な方で、曲の打ち合わせでも満面の笑みで、「Anything!(なんでもOKだよ!」とのことだったが、その笑顔が素敵だった。曲が始まってみると、ドラムのトムジェファーソン君、大統領みたいな名前だが、タイムが少し早いのだよ。でもまあ許容できる範囲、そのドラムソロの歌っていること、素晴らしかったね?
東京のメンバーとやるときに何が違うのかというと、その緊張感なののではないだろうか?やはり歴史もあり、ジャズの発祥の地、本場でもあり、競争は激しく、押さえるところは押さえるにしても、みな自分を主張して演奏しているように思えるのだ。
その後、FMcocoloのクリス・クリストファー・マイケル氏の案内で、ビレッジのスモールズというクラブを訪ねる。
http://www.smallsjazzclub.com/
はじめて会ったのだが、テナーサックスのラルフ・ラママ氏のライブだった。非常にオーソドックスで、昔のロリンズを思わせる、ぶっとい音の奏者である。テナートリオの演奏だが、ドラムがうまい。後で聞くと、このドラマー、親日家で、日本には10回以上行っているし、先輩の大森明さんの録音やツァーでも活躍とのことで納得。
ラルフ・ラママ氏に挨拶代わりに自作「My Spanish key」を手渡すと、楽器があれば早速一緒にやろうという。
一緒に演奏したのはやはり、I hear rhapsody。音量は、僕の1.5倍はあるだろう。内容では、そんなに負けていなかったと思うが一緒聞いていた皆さんどうでした? 続く・・
写真は、今回参加した東京組の面々と清水ひろみさん(Vo)、ブルックリンの教会で子供たちの歌のシーン、ホテルキタノにおけるセッショントランペットは広瀬ミキ。

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