「ブータン映画とトークによる 現代インド仏教に関する学習会」
仏教・宗教
この度、ナーランダ大学の精神を引き継ぐ、北インドの「ディア・パーク」所長・プラシャント・ヴァルマさんが来日する機会に、急遽、映画とトークによる学習会を企画いたしました。
仏教発祥の地でありながら、現在はほとんど廃れてしまったといわれるインドですが、近年、新たな仏教再興の動きがあります。一つはチベットからの亡命者を含めた北部のチベット系仏教。見樹院に拠点を置くNPO法人ジュレー・ラダックがつながる、ジャンムーカシミール州ラダックの生活や文化が注目されていることもあります。もう一つは、カースト制からの解放運動として展開し、多くの人々をヒンズー教から仏教に改宗させているアンベドカル博士の新仏教運動があります。
今、世界が直面している紛争、人権侵害、環境破壊などの問題解決の力としても、あらためて仏教の思想と実践について、インドから発信しているプラシャントさんの話に耳を傾けていただけたらと思います。
『ザ・カップ 夢のアンテナ』上映 と ゲストトーク@見樹院
フランスが初優勝した1998FIFAワールドカップ。この試合を何とか観たいと奮闘するブータンの修行僧たちの実話をもとにしたコメディ。監督はブータン出身の高僧ケンツェ・リンポチェ。出演者はすべて本物の僧侶です。実際の修行僧たちが出演したことが話題を呼び、世界中の映画祭に招待された話題作。美しい大自然を背景に、執着、しあわせについて視聴者に問いかけます。1999年製作。日本語字幕93分。
◆7月21日(土)17:00〜上映
/19:00〜「原始仏教とチベット仏教」
◆7月22日(日)15:00〜上映
/17:00〜「現代インドでの仏教再興」
☆ゲスト:プラシャント・ヴァルマ氏 (Deer Park Institute ディレクター)
上映後は、環境・社会・精神性を統合した学びの場であり、この映画の撮影場所にも近いDeer Parkをケンツェ・リンポチェとともに運営しているプラシャント・ヴァルマさんのトーク。映画製作の裏話を交え、社会問題に深くかかわりながらインドの地で再び展開する現代の仏教について語っていただきます。
*Deer Park Institute*
最古の大学と言われるナーランダ大学の精神を引き継ぐ教育施設。ヒマラヤの見える豊かな自然の中で、宗教や宗派、国籍、文化、性別、年齢など様々な違いを超えてともに学び行動し、精神的な向上ももたらす場となることを目指しています。古代インド哲学をはじめ、言語、文化、歴史、芸術、詩などを通して、総合的・多角的に学ぶことができ、ナーランダ大学と同様ほぼ全てのクラスが無償で提供されています。現在は、世界中から年間5000人が集まる学びの場となっています。地元住民とともにゴミ問題に取り組むなど、環境問題にも力を入れています。
会場:見樹院 文京区小石川3-4-14
www.nam-mind.jp/access.htm
地下鉄「春日」「後楽園」から徒歩15分
都バス「伝通院前」から徒歩3分
《都02》(大塚駅前−茗荷谷―伝通院―春日―湯島―上野広小路―御徒町―錦糸町駅前)
参加費:1500円(両日共。トークのみ無料)
主催・問合:見樹院/NPO法人 ジュレー・ラダック
〒112-0002 東京都文京区小石川3-4-14
03-3812-3711 / kenjuin@nam-mind.jp

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