2009/10/23
「ヒッタクリのまち」
先週、お檀家さんの法事の席で、前日に放映されたNHKの番組にわが「東小松川2丁目町会」が登場したことが話題になった。私は飲み屋で近所の酔っ払いとスポーツ番組を見るくらいで、テレビをほとんど見ないのでよく知らないが、「ご近所のなんたら」という番組があって、困っている町内の問題を考えるという企画で“ヒッタクリが多い街”として取り上げられ、近所の人たちがたくさん出演したとのこと。法事の施主のムスメのジュンコちゃん(といっても2児の母、小さい時からよく知っているのでついタメグチ)が「ぜったいジューショク出てくると思った」というので「ぜったい出るなと言われた」と答えた。そんな企画があることをかなり前から町会長に聞いていて、NHKからアンケートが送られてきたのを、妻に「返すな」と釘を刺されていた。
しかし実際、ヒッタクリが多いことは確かだ。今回も連続ヒッタクリ事件がきっかけで、それがうちのすぐ近く。その犯人は番組収録前に捕まって、確か30過ぎの男だったが、中学生から若い奴が結構多い。
いつぞや主任児童委員の研修で、少年更生施設の先生が、最近の子どもはコミュニケーション能力が落ちて、すぐヒッタクリに走る。昔の不良はカツアゲをするだけの交渉力はあった、と嘆いていた。なるほど・・・・
A:オイ! ちょっと金貸してくれよ。
B:エッ? ボクそんなお金持ってないですよ。
A:ウソ言うな、小遣い沢山もらってるんだろ。
B:そんな、うちビンボーですから。
A:それにしちゃ、いい時計してるじゃないか。
B:今持ってないし・・・
A:じゃあ、財布見せろよ、オイ!
B:あー、でもこれ参考書買って帰らなくちゃなんないんですよ。
A:今日は品切れだったって言えばいいじゃん。
B:そんなぁ。
A:だから明日まで貸してくれよ。
B:無理っすよ。
A:じゃあ、1000円にマケとくよ。
B:それで勘弁してくださいよ。
A:おゥ、ナンか貸しができたな。
B:・・・・・
A:ちゃんと返すから、名前と住所と電話教えろよ。
B:いえ、いいです。
A:そっか、じゃっ、しゃーないな。またな!
≪もちろんフィクションです≫

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