『疼痛閾値』  リハビリ

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(photo by yagi)


へっぽこです。

急に、冬のような気候になりました、寒さが身に応えます。
相変わらずの体調に閉口しますが、
それでも少しずつ楽になってきているのだろうと思います。
退院したてにインフルエンザに罹ったり、
痙性や痛みしびれにのたうち回っていたのに、
随分と元気なわがまま坊主になりました(笑)

先日、wakazonoさんから頂いたメールのSubject に
「疼痛閾値」(とうつういきち・Pain Threshold)と書かれていました。
今日はこれををネタにしましょう。
閾値(いきち)とは、生理学では神経細胞が平常状態から
活動状態へ転換するのに必要な最低限の電気的信号の強さの値を指します。

Webで調べると
いきち【閾値】
1 ある反応を起こさせる、最低の刺激量。しきいち。
2 生体の感覚に興奮を生じさせるために必要な刺激の最小値。しきいち。
3限界値ともいわれる。

そして「疼痛閾値」とは、平たく言うと痛みの感じやすさを言います。
その要因は、心理的要素が深く関わると言われています。
精神科の専門書を見てみると、
「疼痛閾値」を下げる因子について書いてありました。
過労、筋の緊張、自己主張が弱い、依存的、強迫的、
痛みへの過剰な関心(とらわれ)、破局(絶望)。
抑うつ、不安感や怒り、心配、イライラ感。
言語能力などの知的資質や意欲、生き甲斐の有無、
生活を方向付ける目標の有無など。
家族とのコミュニケーション、厳格な家庭、
過保護や無関心など。職場での適応性や仕事の負担、人間関係の不得手等。
休職などの収入の問題、病気や事故の補償問題、加害者の対応不良等々。
negativeなものが、痛みを感じ易くする。

それでは「疼痛閾値」を上げる因子とはなんなのか。
ゲートコントロールセオリーと言うのがあり、門を開くものとして、
筋肉をリラックスさせる、鍼、低周波刺激、脳脊髄への電気刺激、薬物、
ストレッチや運動などのトレーニング、幸福感に包まれること、
心がリラックスすること、痛み以外のことに注意を向けること、
痛みに負けないぞと自分に言い聞かせることなどが、
門を閉じて痛みを軽くし、認知を修正することで、
痛みはあるがいろいろなことができ、
残された人生を有意義にすごせるのではないか。
痛みの多層モデル 侵害受容、疼痛、苦悩、疼痛行動
侵害受容、疼痛、苦悩は本人しかわからない。
かしか、疼痛行動(痛みを強くする因子)は他人にも分かるので、
医師は、患者さんの苦悩・不安などにによく耳を傾け、
安易に心因性疼痛ときめつけない、
患者にとってすべての痛みは真であるから、
患者さんが痛みに対し前向きに自覚しもらい、
主体的な行動を積極的に行えるようにすることに努める。
そして、配偶者や両親兄弟などが患者さんの疼痛行動が、
強くならないように習知・認知もらうことも重要であり、
さらに現代の医学では慢性疼痛に特効する治療法はなく、
改善の有無はまさに自助努力にかかっている。
痛いから何もできないという患者の否定的な認知思い込みを、
痛みを人生の一部として受入れ、痛いけどやるべきことはやれるし、
痛みとともに生き、生活も楽しめるといった建設的態度が、
功を奏すのではないか。

以上のように書かれていました。
私の仕事でも「疼痛閾値」を感じることが多くあります。
治りの良いい方悪い方、いろいろと見ていると、
やはりそう感じざるを得ません。
私自身も、リハビリやトレーニング、家族や友人との会食や酒宴、
家族との買い物などの外出、読書や映画鑑賞など、
積極的に行動してきました、退院時より痛みやしびれはかなり少なくなり、
以前のように、のたうち回って寝込むことも無くなりました。
逆にイライラしたり、かみさんとケンカすると、
てきめんに症状が強くなってきます。
私個人としての考えは、痛みにしても電気的信号であり、
以前書いた、可塑性のように痛みの信号を別の信号に、
すり替えることにより軽減するのではないかと思っています。
以前は、この事を友人や知り合いにお話ししましたが、
真意が伝わらず、今は話すことはやめました。
それにこれがすべて正しいとは言い切れません。
信じる信じないは別として、このようなことがあると、
頭の片隅にしまっておく価値はあるのではないかと思います。

『神は乗り越えられる試練しか与えない』
これは、最近お気に入りのJIN-仁-によくでてきます。
そんなことあるわけ無いだろうと、心で思うこともあります。
背負いきれねーよ、越えられねーよ。
しかし、そっか、越えられると思えば、越えようが越えなかろうが、
気が楽になるのは確か、それでいいのだろうと思います。




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2012/9/7  16:45

投稿者:atlan

2009年10月の交通事故で右足首を損傷し以来、疼痛緩和のため麻酔点滴、薬、リハビリと日夜努力しておりますが上手く疼痛緩和できません。
文章大変参考になりました。
去年12月より約10ヶ月水中トレーニングを中心としたリハビリを週6日ペースで実施しております。
私よりも重度の障害を抱えている方を差し置いて愚痴を言うのもなんですが、大変辛いです。
痛い足など要らない。
義足にしたいと本気で考えたりします。
リハビリに行かないと痛みが増して、痛みから逃れるためだけに、運動にせきたてられる毎日です。
このようなHPをあることを知り、本当に心強いです。
PTの先生も本当に知りません。自分でリハビリメニューの策定、実施、検証、判断をしなければならず、自主トレの限界を感じておりました。参考にさせていただきます。

http://www.aquashop-atlantis.jp/

2009/11/18  16:08

投稿者:へっぽこ院長

koalaさん


乗り越えられたかは、人生を全うしたときに知るのでしょうか、

それまでは修行の日々なのでしょうね。

飯田史彦さんは知りませんでした。

おもしろそうなので本を注文しました。

概要は、昔読んだ仏教の経典に似ています。

ある菩薩が、仏教を広めようとしてその経が真実であれば、

石をぶつけられ、棒でたたかれ、非難中傷され、

迫害を受けるというお釈迦様の教えを、

自ら望んで生まれてきたというお話に似ていますね。

ハイレベルな魂は、あいにく持ち合わせておりません(笑)

いつもありがとうございます。

2009/11/18  10:52

投稿者:へっぽこ院長

としぼうさん

心や体の使い方で、痛みに少しでも影響するのなら、
試してみる価値もあるのではないかと思います。

ご友人が軽くて良かったですね。

お教えすることなど何もなくお恥ずかしい限りです。

yagiさんも調子が悪いのでしょうか、心配ですね。

自分人生、自分なりに進むしかありませんね、

良くも悪くも自分の人生だから。

2009/11/14  21:38

投稿者:koala

『神は乗り越えられる試練しか与えない』
偶然ですが、これは何年も前からのeikoさんのお気に入りの言葉です。

飯田史彦さんって知ってますか?
これはあるところから拝借したコピーなんですが、
飯田文彦さんの説で「ライフレッスン仮説」というのがあるんですよ。

 人生とは、様々な試練や喜びを通じて学び、成長するための機会であり、自分自身で計画した問題集である。したがって、人生で直面する全ての事象には深い意味や価値があり、あらゆる体験は、自分自身で計画した順調な学びの過程である。
 重い病気や心身のハンディキャップに挑戦するのは、人間として最高難度の人生である。したがって、これらに挑戦している方々は、私たちの大先輩にあたる、大いに学びを積んだ、人間の卒業試験を受けていらっしゃるような、素晴らしいチャレンジャーの方々なのである。
「人生は、なかなか思い通りにならないものですが、それは、わざわざ自分自身で、思い通りにならない人生を計画して、その葛藤や克服から学ぼうとしているからなのです。あなたはこれまで、人生は、思い通りになればなるほど価値がある、と誤解していませんでしたか? そうではなく、人生は、思い通りにならないからこそ価値があるのです。一見すると、嫌なこと、面倒なこと、辛いこと、悲しいこと、腹が立つことにしか見えないような出来事が、あなたに、成長という大きな価値をもたらしてくれるのです」

長々とごめんなさい。
院長はハイレベルな魂ゆえに、重いチャレンジを選んで生まれてきた人のような気がします。

2009/11/14  18:36

投稿者:としぼう

今晩は

興味深く読ませて頂きました。
それに院長さんもお元気のようで安心してます。

私は甥っ子の市議選応援で色々忙しく過ごしております。
その分、神経細胞が別方向に向いてるのか、何となく痛みも少なく、体調は力強くなりました。
毎日の朝風呂マッサージに自主トレもプラス要因だと思います。

それから今日は通院リハで病院へ。
先日、救急車で運ばれた患者さんが入院されていました。
自宅で足が引っかかり倒れたようで、打ち身が酷く、骨折はされてないようで安心しました。

今日、担当の内科の先生から、来週の通院リハの日に、新型インフルエンザのワクチン接種をして頂けるそうで、診察室で話されました。

やはりワクチンが足らないようです。「こっそり」と・・。

ではまた読ませて頂きます。

色々教えtください。

最近yagiさんとのmixiも閑散となりつつあります。

「越えられると思えば、越えようが越えなかろうが、
気が楽になるのは確か、それでいいのだろうと思います。」

賛成です!!




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