このように、悪夢と妖怪紛いに追い詰められて、かなり暗い小学生低学年時代を過ごしていて、かわいそうな奴と同情されそうですが、私の特徴のひとつ「すぐ忘れる」という、いい特徴のため、ここはなんとか切り抜けていたのです。
私の通った「乙島小学校」も非常にのびのびと、よい小学校で、いじけることなくスクスクと過ごせたのです。
「虫」が好きで、筆箱に「コメツキバッタ」を入れて学校に行っていました、授業中に、こいつを眺めるんです。コメツキバッタには迷惑な話なんですが、まあ、半日こいつと遊ぶんです。
で、学校の帰りに放して、替りの、お友達虫をさがしました。
ですから、帰りはたいてい一人でした。
そして、お友達虫を探しながら、草取り(採集のような)をいたしまして、これを、こっそりもって帰るのです。なぜ、こっそりか?「庭に草の種が落ちる」とやかましいかたがおりましたので・・
ミミズもこっそり飼っていました。
蛙も飼っていました。これは、あまりこっそりではありませんでしたが、こいつの餌のショウジョウバエさんは、こっそり飼っていました。
そいつが発見された時には、ちょっと怒られました。
そこで、つい最近、といっても5年前、蛙さんを飼おうとオタマジャクシさんをバケツにいっぱい連れて帰ろうとしていたら、またちょっと怒られました。
引き出しに入れたカマキリの卵がかえった時も、ちょっぴり怒られました。
お誕生日プレゼントに、マッチ箱入りのトカゲをあげた時も、ちょっぴり怒られました。
このような私は「夢見る夢子」ちゃん、と呼ばれたりしました。
昼間の夢は、ちょっぴり怒られたけど、たのしいのでした。

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