セミリンガルの恐怖12  1) セミリンガルの恐怖

「お前は、なに人だ?」 TB043

「シントク、シントク」
長男が中学に入学したての頃、長男は意地悪な上級生達から「シントク、シントク!」と言われて苛められました。「シントク」とはフランス語で「アホな中国人」という意味なのだそうです。

それを聞いて私達は「そんな事を言われて黙っていてはいけない。僕はシントクじゃなくて、ジャプトクだぞ!と言い返しなさい。」と言いました。

フランス人にとっては日本人も中国人も殆ど区別は付きません。周りの子供達の中には長男は「フランス人と中国人のハーフだ」と勝手に思い込んでいる子も多いようです。

長男の顔を見れば「純粋なフランス人ではない」事は理解できても、その上「フランス人でもない」という点が、周りの子供達にとっては「どうも腑に落ちない」ようです。

「じゃあ、お前は半分は日本人で、半分はイギリス人で、半分はフランス人なのか?」と、真面目に聞く子もいたとか。これには長男も飽きれてしまい、「それじゃ、足し算が合わないだろ!」と言ったという事でした。


「僕はどうして半分なの?」
長男が4歳の頃、長男は「自分の母親が日本人である事」がとても嫌だったようでした。それは「母親である私の事が嫌い」というわけではなく、「みんなと同じでない事がイヤ」という気持ちだったようでした。

こうして長男はとても早い時期から、「僕はどうして半分なんだろう」という事を悩んだようですが、今では「変えようのない事実として受け入れた」のだそうで、「女の子にモテルからいい」程度に思っているそうです。

一方、下の二人の場合は、周囲も長男を知る事で「異質なハーフの存在」に慣れてしまうせいなのか、本人達の性格のせいなのか、とにかくあまり深く悩んだりはしなかった様子です。

「郷に入っては郷に従え」
うちの子供達は小さい頃から「異文化に適応する環境」に慣れさせられて来たせいか、「その環境の雰囲気をいち早く察知して、その中に自分を同化させるワザ」を習得している様子です。

最近では「お母さん、ここはフランスなんだよ。フランスではこういう風にするんだから、しょうがないでしょ!」と私の方が子供によく説教をされます。

子供達にはそれぞれ仲良しなお友達がいて、フランスでのソーシャルライフは今のところ充実している様子です。周囲の子供達にとって、うちの子供達は完全に「自分達の仲間」と感じてくれているようです。

日本での体験入学
2年前、子供達が6年、3年、1年生の時、一週間だけですが、日本の小学校で体験入学をしました。子供達は初めて歩いて集団登校をしたり、立って皆でお辞儀をしたり、給食当番や掃除当番など、「日本語」だけではなく、様々な「異文化体験」をしました。

一週間だけでしたが、子供達にとってとてもよい体験だったようで、帰国後フランスでも日本の学校での体験談をクラスで発表したのだという事です。

他所の家のルールに従う
「異文化の中で協調していく事」は、「他所の家にお邪魔した時のルール」のようなもの。自分の家では普段こうしていた事でも、他所の家ではその家のルールに従うのが「マナー」です。

フランスにはフランスなりの、イギリスにはイギリスなりのマナーやルールがあり、それぞれの国で「こうしてはいけない事」や「こうしなきゃいけない事」が存在する事を知る事によって「国が違えば、当然、別の事で同じようなルールがあるのだ」という事が簡単に理解できるようになります。

こうしたルールを理解して自分を同化させる事は「子供の個性を潰し子供を萎縮させる事」ではなく「人間としてのマナーを教える事」だと思います。

お国は違っても「マナーの基本」には共通点が多く、要は「相手に対する敬意の念」。その基本さえ理解していれば、国によって違うのはその「表現方法」だけですから、それを理解するように努力していれば、周囲も受け入れてくれるものだと思います。逆に、その基本がない人は、国を変えても、やはり同じである事が多いようです。


Trackback43
---------------------------------------------------------
フランクフルトでの滞在はフーフルの短期アパート
1週間、1ヶ月単位で滞在できるので、大変便利で経済的!
2



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ