カプラ講習会レポート  6) 教育・セオリー

カプラ講習会レポート TB036

危ないからと遊ばせない大人達、その中で育ってしまった遊べない子供達。今、大事な何かが失われ壊れつつあるのでは、、。 

この事をテーマに日本から吉川静雄講師を招き、2005年6月にミュンヘンとデュッセルドルフの2箇所で行われたカプラの講習会。

当日、ちびっ子達はインストラクターのお姉さんと一緒にカプラを楽しみ、大人達は吉川さんから人生にとって大切な事を沢山教えて頂きました。

吉川さんはトップセールスマンとして活躍していましたが、健康を害した事から「食」に関心を持つようになり、「自分が納得のいく本物だけを販売したい」という意欲に目覚めたという事です。

そして今は、「子供の体力向上と知情意豊かな人間形成」を目指して、子供の脳の発達に最良な玩具「カプラ」と「安田式遊具」の普及に努め、食生活や環境問題等を含めた全人的なテーマの基に各地で精力的に講演会を行っています。 

講習会を通して私に最も強く伝わって来たメッセージは、「何代も何代も繋がる先祖がいたから、今の自分が存在するのだ」という事。

人間はまず母親のお腹の中で、三十六億年の系統発生を繰り返して、最後に人間となって生まれてくる。

最初は卵、それが次々と細胞分裂をして、魚のような形となり、トカゲのような形から手足が発達して、猫や犬のようになり、猿のようになって最後に人間となります。

生まれたての赤ちゃんは何もできないが、やがてハイハイが始まって4つ足となり、2足歩行ができるようになる、、、。

つまり人間の成長の過程は、人類の進化の過程でもあるわけです。

横体四足歩行から直立二足歩行へと進化する事により、頭は真上に位置するため数倍の重さまで発達が可能となり、しかも前肢は腕、手、指となって自由自在複雑精緻な動作が可能となりました。

猿から進化して来た私達人間は、かつては木の上に住んでいました。だから「樹上遊び」を始めとした「外遊び」を体験する事は子供が人間として成長する過程において大変重要な行為なのだそうです。

脳の生育は3歳までに約7割、10歳までには殆ど完成してしまいます。発育刺激としては「楽しい身体活動による実体験」が最も効果的なのだそうで、つまり「幼い時から毎日が楽しい活動的なものである事」が脳の正常な発達には欠かせないと言えるのだそうです。

昔は日本でも近所で色々な年齢の子供達が一緒に外で遊び、年齢が上の子供が小さい子の面倒を見たりする事によって社会性やルール、人間関係や思いやりなど、人間として基本的で大切な多くの事を学んだものでした。

しかし、現代では、こうした「当たり前の環境」は現代社会では、努力をしなければ子供に与えてやれない「希少な環境」となっています。

そんな現代の環境の中、子供にとって本当によい玩具として吉川さんが確信できたのが「カプラ」なのだそうです。

また、同様に「安田式遊具」とは、もと小学校の校長先生であり、「外遊び体育遊具協会」を設立した安田祐治先生が研究開発した遊具で、子供がこうした進化の過程を十分に体験できるように設計されており、こちらも子供の発達には最良の玩具だとか。

地上より高い所での運動であるから、恐怖心の克服、技の多様さ、複雑巧妙な変化など、興味深く、満足感絶大の遊びとなるように工夫されています。

危険を避けるのが安全ではありません。危険を認知し、適切に対応する判断と処置能力を身につける事が真の意味での安全なのです。

こうして生命の進化の過程を辿って行けば、そこにはすべての答えがあるものです。肉食動物の爪はとがっているが、草食動物の爪は平たくなっています。
つまり身体を見れば何を食べるべき動物なのかが、ちゃんとわかるのです。

人間の歯並びを見れば、人間がどんなものをどのくらいづつ食べれば良いのかの答えがそこにはあるものです。8本の前歯は野菜をかじる為、4本の犬歯は肉を噛み切るため、20本の臼歯は穀類を噛み砕くためにあるのだから、この歯の割合と同じように、穀類5、野菜類2、肉類1の割合で食べれば良い、という事です。

最近、騒がれている「牛乳」にしても、本来牛乳は牛の子供に飲ますためのものである事を考えれば、牛乳は人間が飲むべきものでない事は自ずと納得が行くというものです。

本来「ごはんと味噌汁」を食べていた日本人が「パンと牛乳」を食べ始まった背景には、戦後のアメリカが「国内の余剰小麦問題を解決したい」という思惑があったのだそうです。


そのため私達の給食にはパンと牛乳が導入され、「何でも洋風が素敵」というあの当時の風潮は、占領軍による「日本国民骨抜き政策」の一環だったのでした。

しかし日本人の身体は西洋人とは違います。日本人にとって先祖代々そうして来たように米を食べる事はとても大切な事なのだという事です。

「国際人、国際人」と騒がれる昨今ですが、真の意味で国際人になるためには、まずはちゃんとした日本人になる事が大切だと思います。


自分の国の文化や社会を理解し、国民としての誇りを持ってこそ初めて、他文化を持つの人間の事も理解でき、他文化を尊重する事もできるようになるものだと私は思います。

この講演会を通して私は多くの事を学んだが、吉川さんは私が自発的に探究心を持つ方向へとご指導して下さいました。「吉川さんのメッセージを一人でも多くの方に伝えたい。」そんな気持ちで一杯になった私でした。

吉川さんの推薦図書

*「学校で学びたい歴史」 斉藤武夫著・産経新聞
*「新歴史の真実」アインシュタインの見た日本・前田徹著
*「大江戸えころじー事情」 石川英輔著・講談社

人間にとって出会いはとても大切である。時には人生を根底から変える程の出会いをする事もある。良い本との出会いも、人間にとっては大切な出会いの一つである。よき出会いを。


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