2021/2/10
「バカの壁」でもおなじみの
養老孟司先生が飼っていた、
18歳の「まる」が昨年末に他界。
先日、その日の先生を追った
NHKの番組を観ました。
「知の巨人」と言われる解剖学者が
愛猫の死をどうとらえるのだろうと。
いよいよ危ないとの知らせを
出張先からの車中で受けた先生は
握りしめた携帯に残るまるの写真を
何も言わずに何枚も何枚も見つめて。
一見ドライに見えたまるへの態度も
先生なりの愛情表現だったんだなあ。
番組後半で先生が語った言葉。
「猫なんて、役に立つ訳ではなくて、
迷惑をかけるだけの存在なんです。
でも、多くの人がそんな
迷惑をかけるだけの存在を
必要としているとも言える。
私もその一人でした。」
「大体うちのまるときたら動かないし、
ネズミを獲れるはずもない。
でもね、だからこそ、あれでも生きている、
それでいいんだよねって思える。
4キロちょっとの存在なのに、
そう思わせてくれました。」
「そういう存在にどれだけ
心を癒やされているのか。
これだけ飼っている人が多いのは、
役に立つか、儲かるかといった、
存在ばかりが重視される社会で、
実際の人間関係のつらさの
裏返しではないかと思う。」
そうしてまるのいない縁側を
じっと眺めておられる姿からは
寂しさが痛いほど伝わってきて
私の中の寂しさとつい共鳴し
涙がこぼれてしまったのでした。

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投稿者:花うさぎ
うわあ、またコメントに気づくのが遅れてごめんなさい!そしてコメント、ありがとうございました。
「もっと迷惑かけられる企画」何だろう・・・楽しみにしています!
投稿者:ふるひろ
養老先生の素敵な言葉を紹介してくださってありがとうございます😹。
猫に迷惑をかけられたい一人として、心に沁みました・・。
落ち着かれたら、もっと迷惑かけられる企画、二人で考えませんか〜?