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2013/1/27  23:18

閑話休題  小説

ただいま私の頭の中では果てしなく仏頂面をしたシェールと、それに輪を掛けて不機嫌極まりないおとうさんが冷戦を繰り広げております。

えーと、一応一話分書いたのだけど、どうにもイマイチで、こりゃボツかなと。とりあえず景気付けに短編(掌編?)を書いたので、置いておきます。

うーん、文章が書けないわけではないので、スランプではなさそう。親心〜のときと同じような現象かも。




「ただいま。シェール、どうした?」

仕事を終え、自室へ戻ると、シェールの様子がおかしい。彼はベッドに浅く腰掛け、俯き加減で、両手を膝の上で握り締めていた。よく見ると、袖口やズボンの裾が泥で汚れている。

「シェール?」

タリウスが心配そうに覗き込むと、シェールは上目使いでこちらを見た。続いて、その目がキラリと光り、口の端がにんまりと上がった。

「ん?」

「じゃーんっ!!」

突然、目の前に真っ黒な壁が現れ、みるみるこちらに迫ってくる。

「こ、こらっ」

壁だと思ったのは泥だらけになった息子の手だ。タリウスは咄嗟に身を翻し、寸でのところで難を逃れた。

「やめなさい!何をするんだ」

慌てて叱りつけるが、息子は怯まず攻撃を繰り出してくる。軍服を汚されては洒落にならない。タリウスは後退し、上着を脱いでベッドの上へ放った。これでひとまず最悪の自体だけは避けられた。

「シェール!お尻ペンペンだ!」

「えぇ?!」

両手を上げたままの格好でシェールが固まった。

「こんな子供染みたいたずらをするとはな。ほら、お尻を出せ」

次の瞬間、追う者と追われる者が交代した。

「やだよ〜」

「嫌なら今度から泥遊びは外でしろ」

タリウスはすぐさまシェールの首ねっこを捕らえ、小脇に抱えた。お尻をむいている間も、シェールは最後の抵抗とばかりに、父親の腕や首筋をべたべたと触った。

「こら!動くんじゃ、ない!」

「いてっ!」

なおも暴れる息子のお尻に、強烈な平手を見舞った。これで大人しくなると思いきや、今度はケタケタと笑い声が漏れた。

「嬉しそうな顔をするんじゃない」

「だって、おっかしいんだもん」

察するに、泥にまみれた自分は相当にひどい有り様なのだろう。鏡を見るのも嫌だった。

「ほら、風呂に行くぞ」

「えー!やだよ」

「なんで?」

「だって、お尻…」

この段になって、ようやく息子は神妙な顔つきを見せた。

「悪さをした罰だ。みんなに赤いお尻を見てもらうんだな」

「そんなのやだよ」

「良いから来い。逆らうなら、もっと赤くするぞ」

「やだっ…うあっ!」

シェールは地団駄を踏み、その拍子にズボンの裾を踏んづけてしまう。

「あっ」

咄嗟にタリウスにすがり、何とか転倒せずに済んだが、お陰で父のシャツにはくっきりと泥色の手形が付いた。

「ごめんね、とうさん。今のはわざとじゃない」

「かまわん。こんなものは洗えば落ちる。だが、本当に取り返しのつかないことになる前に、こんないたずらはや
めるんだ」

「わかった」

シェールはさもすまなそうに項垂れた。しかし…

「ふふふふ」

再び顔を上げたときには、またしてもにんまりと笑っていた。

「こら、笑うな」

彼らのドタバタ劇は、まだもうしばらく続きそうである。


FIN
41



2013/2/19  21:47

投稿者:そら

1月28日23:00の方
コメントありがとうございます。何だかんだ怒りはするけど、いたずらには寛容なんだと思います。平気でいたずら仕掛けるくらいの仲ですしね。 

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