思いもよらぬプレゼント!
昼過ぎから降ってきた雪が見る見るうちに積もって夜まで大雪の態。15センチはあろうかというほど積もった。午後4時半ごろ仕事から帰るなりぼくはMTBのタイヤを雪用に換えた。何年も使っていなかったこのタイヤがやっと役に立つ時が来たのだ。本来は山岳用のタイヤだがもう山に入ることもなくなって、もっぱら玄関の隙間で年に一回の雪を待つ身だったのである。それとて使うほどには積もらず、いつもの通勤用のタイヤでことは済んでいた。しかし今日の雪は手に負えないほど深い。
だから帰ってから急いで付け替えたのである。
雪は10時になってもまだ降り止まず、到底このタイヤでなければ走ることはできなかっただろう。走るといってもほとんど歩いているような速さでしかないが、それでも面白いし疲れるのである。風もあり寒いはずなのだが、外で遊んでいる限りは温かいほどだ。
メイン通りを避けるとそこはふかふかになった雪の道で、その端っこのほとんど踏まれていない白一面の場所を選んで走る楽しさ。時々ハンドルを取られて転んだりもするがこのぐらい雪があるとそこそこのクッションになって大したことにはならないしね。

夜中に家に戻ったあと、また長靴に履き換えて今度はそこら辺をぐるっと歩いてみた。公園の深い雪の所ではブランコなどに興じたし、雪ですっかりと明るくなった夜中の道路をゆっくりと歩いた。こんな明るい夜に家で寝ているなんてもったいない。10時半に名残惜しいが帰宅する。今度いつこのような場面に出会えるだろうか。