【大相撲ネタ 大長文注意】
ご興味のない方はスルー願います(笑)。
平成28年大相撲1月場所。
日本出身力士としては10年ぶりの大関琴奨菊関の幕内最高優勝で幕を閉じ、ここ数年来の大相撲ブームに更に火を付けた形となり大いに盛り上がった場所となった。
琴奨菊関の優勝に関して、少数意見になるかもしれないが、個人的にはとても嬉しい反面物凄く悔しかった。
悔しく思った理由としては横綱最強論。
特にひいき目で見ていない横綱であったとしても俺は昔から横綱が負ける姿を見るのが好きではない。つまり優勝は必ず横綱で締めてもらいたいのだ。欲を言えば全勝で(笑)。
しかし、当然大関が連続で優勝しない限り新横綱が誕生しないので、上記には「とても嬉しい」と書いた。
あと少し違和感を感じた所も今回書き記す。
これから書く事には多少の批判を覚悟するが、あくまで私的論である事を了承いただきたい。
琴奨菊関の優勝は歴史的優勝で、今場所はスカッとする力強い相撲が多かった。大関の優勝に俺自身も感動したし、大いに賞賛している。
でも、ちょっと世間が別の意味で騒ぎ過ぎていないかなと思ったのだ。
今の角界の最強力士である白鵬関が負けた時の喜びぶりもしかり。
それこそ11年前の2005年の九州場所14日目を思い出す。
当時の第一人者はモンゴルの横綱朝青龍関。
7連覇、年間6場所制覇を決めた日でもある。
対戦相手は当時ご当所九州場所では絶対的な人気を誇っていた大関魁皇関。
割れんばかりの魁皇コールの中、朝青龍関は魁皇関を倒した瞬間に土俵上で突然涙を流した。
この涙のワケ。
完全アウェイの中、朝青龍関が勝った瞬間拍手をしながら喜んでいる観客と目が合って、嬉しくなり泣いたという。
あの時の横綱の涙。今でも脳裏に焼きついている。
「江戸の大関より 土地の三段目」
ということわざが表す通り、力士にとって所属部屋と共に「出身地」は物凄く大事にされている。
でも、そこに俺は「国籍」は考えたくないと思っている。
大相撲は日本の誇り。
でもその大相撲が世界的にも注目を浴びているのは他でもない、外国人力士の活躍があるのも理由の一つではなかろうか。
琴奨菊関の優勝を
「日本人力士10年ぶり」
ではなく
「日本出身力士10年ぶり」
となっているのは、2012年夏場所に優勝した旭天鵬関の優勝があるからである。
旭天鵬関はモンゴル出身で日本に帰化することで太田勝という名になり、現在は大島親方として角界に残り、後進の指導に当たっている。
遠い故郷モンゴルを捨て、この日本に残ってくれているのだ。
大島親方から伝わる
「相撲愛」
そして
「日本愛」。
嬉しい限りである。
勝った力士が負けた力士に手を差し伸べる。
勝者が敗者を讃えるこの所作に、日本の美しさを感じずにはいられない。
俺はこれからも単純に、
勝った力士も負けた力士も
日本出身でもモンゴル出身でも
関取でも取的でも
行司でも呼出でも
全ての日本相撲協会員を応援したいと思います。
来場所は琴奨菊関の綱取り場所。
琴奨菊関 横綱目指して頑張って下さい。
その他の上位陣 是非壁になって下さい。
そして全ての力士は怪我に気をつけて、勝ち越し目指して頑張って下さい。
長くなりましたが、私からは以上です(笑)。


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