最終回。
と言っても俺は既に戦線離脱。
後は無難に1日を過ごしバスに乗って帰ってきただけだ。
かなり痛い顔と頭をさすりながらバスの中を見渡すと、朝、UNOで対決していた仲間の1人がいないではないか!!
その仲間というのが、あのトラス(池袋のバー)の部長、おっくんだ(笑)。
俺がパンチ食らってからの一部始終はおっくんや他の仲間から聞いて知った。
小世界冬の陣では、俺のデータ通り勝利をしたらしい。
しかし、かなりの激戦でキャッツアイを壊されたヤツ、モヘアをビリビリに破かれたヤツなど、自慢のアイテムも台無しになった模様だ。
そして、俺とT君の「オウンゴールズ」を除いた5人は、その後なんと50人位に囲まれた(笑)。
これが、湘南爆走族の江口や石川のように相手が何十人だろうと余裕で勝ってしまう程現実は甘くない。
決してウンコ座りをしていないおっくんは、向こうからエイリアンのようにどんどん増えてくる不良を見て、もれそうになったみたい(笑)。
おっくんは、調子こいてというんかイキガってというんか、50人を相手に5対5の団体戦を提案したようだ。
全く学生相撲じゃあるまいし(笑)。
ストリートファイトに先鋒、次鋒なんてあるわけないでしょう(笑)。
おっくんの提案は、案の定却下。
最後は、50人に1人で囲まれたらしい。
運良く警備員などが駆けつけて解放されたようだが、おっくんは虚しく電車で帰宅したのだ(笑)。
暴力や喧嘩は決して褒められることではないが、人間は痛みや失敗を繰り返すことで、立派な大人に成長するんだと思う。
『若気の至り』シリーズパートVは、これで終了!!
パートWは、またエピソードを思い出したらやりますので、期待せずに待ってて下さいな。

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