白鵬関の5回目の優勝で、本日九州場所は幕を閉じた。
14日目まで、優勝を争っていた
大関千代大海関のまさかの休場で、千秋楽の朝の段階ですでに
白鵬関の優勝は決まっていた。そのせいか、千秋楽の
琴光喜関戦は、
白鵬関自身も観戦しているファンもすっきりしない結果となった。
今年の相撲界を支えたのは、年間最多勝利数74勝し横綱にもなった
白鵬関だとは思う。しかし、今月30日には
朝青龍関が再来日し、初場所から復活する。もし、今場所
朝青龍関が出場していたとしたら、恐らく優勝が3敗ラインまで降りてこないだろうし、優勝が決定している千秋楽も決して気を緩めるような相撲を取らなかったと思う。来場所は、東西の横綱対決が実現するのだから、
白鵬関には、もう一つレベルアップした横綱になってもらいたい。
その他、
安馬関・
琴奨菊関・
豪栄道関・
把瑠都関など若手の期待力士は期待通りの成績。
安馬関は、重さも増し来場所は大関取りとなる。
十両は、決定戦で
境澤関・
市原関の
日大対決。見所充分だった。ちょんまげとザンバラの対決。出世が早い二人の対決。
幕下優勝の
土佐豊も学生出身力士。
外国人力士と
学生出身力士の活躍が非常に目立つ昨今の大相撲界において、今場所は
三段目と
序ノ口で、たたきあげの力士が優勝したことは、嬉しいニュース。
三段目優勝の
佐田の海は、聞いて懐かしい四股名。あの
佐田の海関の息子。
序ノ口優勝の藤嵐は、三段目上位経験の力士。こういう力士も外国人・学生に負けず頑張ってもらいたい。
序二段は、この間『今場所注目のモンゴル力士』として名前を出した
旭秀鵬が予想通り優勝決定巴戦を征して優勝。あの
吐合も寄せ付けない、素晴らしい相撲だった。
出島関の三役復帰濃厚な活躍。
魁皇関のカド番脱出。
玉春日関の勝ち越し等のベテラン勢の活躍、前述の通り、若手力士の活躍。今場所もいろんな意味で本当に面白かった。
それから、
武雄関が引退発表しました。本当にお疲れ様でした。

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