今日は名古屋場所の話でもしようと思ったが、少し悲しいノンフィクションをお伝えしよう。最近何処に行っても、誰と話しても「相撲」といったら開口一番「若貴」「若貴」である。まだ、俺が幼少の頃の素晴らしい大関として記憶に残っている貴ノ花関、二子山親方の死については報道番組、スポーツ新聞がトップ記事としてにぎわせる。同感。国民的英雄の死だからだ。ただ、その後が悪い。翌日より親方の死以上に若と貴の不仲問題等が前面に出て注目されるようになる。若と貴どっちが悪い?どっちの味方?はっきり言って俺にとってはどっちでもいい話である。
現在の角界の話題が1面記事として取り上げられるのは、朝青龍関の連勝記録でも、魁皇関のカド番など土俵上での話題でも、出島関結婚等の土俵外の話題でもない。紛れもなく「若貴」2名だけである。
好角家の俺としては、非常に悲しい現実。今国技に対する国民意識というのは所詮そこまでしかないのだ。
若乃花対貴乃花の土俵外の取組にしか国民の目を向かせないA級戦犯は過度なまでの報道番組、スポーツ誌ではなく、間違いなく現役の日本人力士なのではないだろうか?
国技を救う一番の起爆剤は今角界で最も影を潜めてしまった「大和魂」である。
外国人力士は今まで以上に異国の地で更なる飛躍を期待し、日本人力士はそれに負けじと奮起する。
そして、下の写真のようにいつでも満員御礼、一面には相撲記事。
そんな日がまた、いつかくることを願いたい。

0