色の心理学
人間の身心は色に反応します。
私たちの気分や心の状態は色に左右されるのです。
例えば赤、オレンジ、黄は温かみと広がりを感じさせ、活気、興奮、喜びといった感情を引き起こします。
対して青、藍、紫は心を落ち着かせ、冷静さをもたらします。
色の心理学は学習できる言語であり、基本的な意味を理解すれば、色が私たちに示そうとしていることが読み取れるようになります。
色の心理学をテーマに、すぐれた心理学者や精神医学者らが研究を行なってきました。
その代表的存在が精神神経科医のK・ゴールドスタイン博士です。
彼は人間性心理学の創始者であり、第二次世界大戦時に脳に傷を負った兵士の研究で、最初に名を知られました。
ゴールドスタイン博士は、次に色とその影響に注目し、カラーセラピストなどの色の研究家が何年もかかって研究してきた内容を裏付ける多くの発見をしました。
すなわち、色が人間の身体全体に影響を及ぼすこと、それぞれの色には役割があること、そして健康的な生活を送るには色のバランスをうまくとることが必要であるという結論に達したのです。
既に他の研究員によって、色への反応は一定であり、色が生命の全過程に深く絡んでいることが明らかにされていましたが、それらの結果が博士によって裏付けられました。
ゴールドスタイン博士は、色の心理学の観点から、さまざまな精神状態が色に対して明確な反応をすることを発見し、ある一定の色が劇的な感動や強い感情に結び付いていることを発見しました。
また内向型および外向型の人間の嗜好に関する発見もあります。
色は私たちの時間の経過や空間に対する感覚、味覚や臭覚などに影響を与えること、反対に様々な音から色は影響を受けることが明らかになりました。
このように、色に対して私たちの身体全体が反応を示し、その影響が、その瞬間の感覚だけにとどまらないことがわかっています。
私たちは色と深く結び付いているため、その時々に用いる色によって、身心の状態全てが、ある程度表現されることは明らかです。
現在では人間の精神状態が肉体の健康に深く関与していること―実際、このふたつは分離することが不可能だということーが広く知られているため、色の心理学はヒーリングに深く絡んできます。
皆様のお幸せお祈り致しております。素敵な奇跡がおとすれますように☆
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