色と暮らし
色と暮らしは強く結び付いています。私たちが誕生したその瞬間から、いやそれ以前から、色は人生の一部にほかなりません。
色に無関心でいることは到底できないのです。
色は人間関係に、また住まいや工場、オフィス、病院の環境にも影響を与えます。
身につけている衣服の色は名刺であり、その色が自分自身だけでなく周囲の人々にまで作用します。
料理や飲み物、手で触れるものなど、私たちを取り巻いているもの全てに色は影響しています。
先史時代をはじめ、古代の文化は色と結びついており、色は崇拝の対象でもありました。
実際、数億年前に埋葬されたと思われる人骨が色石や他の埋葬品とともに出土した際は、骨は代赭石で赤茶色に色付けられていました。
太古の人々は、あらゆる色の源である太陽をあがめ、そのヒーリングパワーを活用しました。
西洋での色彩治療の歴史をさかのぼれば、古代エジプトにたどり着くと言って間違いないでしょう。
ここでは、聖地や寺院で治療が行われていました。
しかし古代エジプトのカラーヒーリング、すなわち色彩治療とは投薬を指しました。
治療すべき病状と同じ色の薬を用いるからです。
例えば、打撲には紫色の薬を、出血には赤い薬を使いました。
現代のカラーセラピーは科学的で秩序だっており、長い年月を費やして発展、確立されたものです。
その効果はカラーセラピストのみならず、医師、心理学者、精神科医、神経科医にも研究され続けています。
色の有益性
色の世界を探る前に理解しておきたいのは、色には強い力があるということです。
色をつけることによって、ある物に視線を集めることができます。
色とは表面的なものではありません。
人間は目で見ることができますが、色はより深く、遠くを見ることができるのです。
色は光から作られ、光のないところには、生命は存在しません。
ブリリアンス、すなわち純粋な光の輝きからすべての色が生まれ、各々の色がわたしたちの身体の、精神的、情緒的、肉体的な衝撃を与えます。
身の回りに存在する色は、あらゆる手段で私たちの日常生活に影響を及ぼしています。
色の力を知り、色がその時々の気分や感情、さらに行動にまでも影響を与えているという意識を高めれば、色を用いて人生にプラスの変化をもたらす方法を学ぶことができます。
ヒーリングを必要とする問題の大半は、ある特定の色を使うことによって解決が可能です。
なぜなら色は心と体に調和と均衡をもたらすからです。
治療に選んだ色によって、リラックスしたり、興奮したりと、目に見えない色の振動で人間の身心に変化を起こすことができます。
色の探求は、生検のように体を傷つけることなく、自分自身を発見する方法です。
色とは単なる「色」ではありません。
独自の知性をもっているのです。どのような色があなたの役に立つのかを知ってください。
人生を転換することができる色を。
適切な色で、あなた自身を、健康に豊かに、そして賢明に彩りましょう。
絶え間なく地球を照らす太陽の光。その光からすべての色が生み出されています。
皆様のお幸せをお祈り致しています。いつも見守っていますよ。
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