
巨大ボードゲームやら最近は服をあれこれ買ったり、友人が誕生日だというので花を贈ったりして、財布がスッカラカンぎみのところへ来て、「シックスアングルズ」の「パウルス第六軍」という、スターリングラード戦が大好物の私にはヨダレが出るようなゲームが出てきました。お値段6000円。雑誌にゲームが付いてるだけなんだからもうちょっと
「お求めやすいお値段」にして欲しいもんだが、マニアは絶対買うし、マニア以外は絶対買わないだろうから、こういう値段になるんだね。もぅ〜。イケズ〜。
ほとんどの人は知らないと思うので解説。このゲームはヒトラーにスターリングラードを死守せよと命ぜられたドイツ軍パウルス第六軍の包囲戦(赤軍に包囲された)を扱ったゲームです。現実では司令部の判断の遅れやら、悪天候で飛行機が飛ばない等、いろんな不運が祟って赤軍に完全に包囲され全滅してしまった悲劇の部隊です。
このゲームでは司令部の優柔不断さ、決断の遅れ等を一切を排除して、本来は優秀なドイツ軍を「あんたなら第六軍をどう動かしてみますか?」という挑戦しがいのある内容になっています。この
「あんたならどうする?」って部分が私が一番ソソラレル部分なのです。だからヒストリカルというより、ゲームとしての戦略のおもしろさを強調したウォーゲームといえるのでしょうな。
よくNHKアーカイブスで取り上げられる第六軍ですが、餓死者が出るまで見捨てられた悲劇の第六軍を
「俺なら救ってみせるぞ!」という気持ちにさせてくれるんですわ。繰り返しテーマとして取り上げられるスターリングラード戦ですが、今回の熾烈極まる包囲戦に勝利するには一体どういう戦略でいけばいいのだろうか?戦車もスツーカ(急降下爆撃機)もやってこない、第六軍はほとんどが負傷し消耗しきっており、食料も弾薬もなく士気も低い。実際には陥落する直前まで負傷者を飛行機でピストン輸送していたようですが、飛行場はゲームに登場するのか?とか、援軍はフォート師団がどの辺まで来るのか?などと買う前から私、仕事中なんかにもボンヤリ考えたりしまして・・・まあ仕事が手につかないわけですな。そのくらいこのテーマって好きですね。帝国海軍モノも好きでこの前NKH「その時歴史が動いた」で見た番組はおもしろかった。竣工したばかりの戦艦大和。いざ出陣!って時にはもう終戦間際で司令部もヤケクソになってます。そんで
「沖縄に沈めてこい」っていうこれまたヤケクソな命令を受けるわけですが、「俺ならどういう指揮をするだろう?」って思い出し、この前ソリティアで「日本機動艦隊」の駒を動かしてみました。こういう面白さはウォーゲームならではですね。

問題は買っても「コレ」に付き合ってくれる人間がいないこと。私の友人に一度付き合ってもらったのですが、「めんどくさい」「意味わからん」「どーせーちゅうねん」とさんざん言われ、付き合ってくれても、「何で俺がソビエト軍?ドイツ軍やらせてよ〜!俺は断じて共産主義者ではないぞ!」ともはや意味が通らなくなるようなギャグに転化されることはハナっからわかってるので、まあ、自分の部屋でマッタリとソリティアやってますわ・・・ダメだこりゃ〜あー!!!

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