あ〜ビックリした。朝だというのにアクセスカウンターの数値が54にも!深夜帯の数だよコレは。動物モノのネタってウケがイイのかなあ。
本題の「模型制作記」とは趣旨が離れてしまうが私の最大の動物不思議話を書いてみる?読んでみる?ちょっとにわかに信じがたい話だがコレも実話である。
それは私が小学一年生の頃じゃった。当時「小学一年生」という小学館の雑誌に釣りの記事が載っていて私は興味津々だった。父親にせがんで三段継ぎの竹竿を買って貰い、ある日の日曜日に父と兄と3人で市内の大きな川へ釣りに連れて行って貰った。
しかし父は全く釣りの知識がなく、何も知らない兄弟二人も魚が釣れるはずもなく、何も釣れないまま時は過ぎていった。大きな川の横に支流らしき沢があり、大きな川にほぼ直角に交わっていた。河川塘から釣っていたのだが、釣りに飽きた私と兄は沢の奥に見えるカエルの置物に向かって石を投げ始めた。
大きな川に着いた時から気づいていたのだが、沢の奥には大きなカエルの置物があり斜め向こうに向いていた。カエルは大きな岩の上に座っている。置物で良くあるパターンだ。沢の水面まではおよそ3〜4メートルくらいあったと思う。私たち兄弟が立っている河川塘からカエルまでおよそ20メートルくらいか?
数分くらい石を投げた頃だろうか?その大きなカエルの「置物」付近に石が到達したのだろうか?信じられない光景を目撃した!その「置物」だと思っていた大きなカエルがバッコン!と跳ねたのである!!!!私たち二人は腰を抜かす程ビックリし、父親に今見た事を訴えた。
勿論、父には信じて貰えず「見間違いだろう」と言われた。前居た岩の上と着地した場所が違っていたかは確認していない、と言うか昔の事なので忘れた。およそ20メートル先の物体でカエルだと判るサイズって一体どのくらいだろうか?私の感想では50cm〜1m程!もあったと思う。子供の私がまたがれるサイズである。日陰だったので詳しく判別出来なかったが色は黒っぽかった。
これは子供特有の幻覚だったのだろうか?確かに私は夢見がちな子供であったが、同時に兄も目撃していたのである・・・百歩譲って仮にこれが幻覚で「カエル」は置物だったとしよう。しかし沢へ下るには3〜4Mも下りなければならない。そんなところにわざわざ大きな置物を持って下りるのも妙な話である。ちなみに近くに人家はなかったと思う。
またカエル自体の存在が幻覚であったとも思えない。なぜなら父もカエルがあったのは見ているからだ。カエルは跳びはねた後もじっとしていて二度と動く事はなかった。夕方前に帰途についたと思うが魚が釣れなかった事よりも大きなカエルが跳ねた事が頭に残る一日となった。
大人になってこの話を友人のY君にしてみた事がある。彼は南米産の世界最大のカエル「ゴライアスガエル」が密かに日本に生息しているのではないかという話をラジオで聞いたと話してくれた。私はソレかも知れないと少し期待した。その数年後、地元のデパートで「生物展」が催され何とあの「ゴライアスガエル」の生きた展示もあると言うではないか!私は密かに期待していたが新聞によると「ゴライアスガエル」は最大でも体長約30cm。目撃したカエルより小さすぎる。私はがっかりして見に行く事を諦めた。
大人になって目撃したらしき場所へも何度か行ってみたが、どうしても場所を特定出来ない。河川塘の改修や後に汚水処理場などが建設されているので地形が変わったのかも知れない。何しろ30年以上も前の話だ・・・
数年前、兄に昔釣りに行った話を聞いてみた。「あの時カエルが跳ねたよね?」と。兄は・・・何と!全く憶えていなかった!がーん!全てが幻覚?妄想?・・・しかし少なくとも釣りに行った事は夢ではない。釣り竿は後々まで家にあったし、その時なくした竿の先端はやはりなくなったままだったし。
ちびまる子ちゃんの旧作の方のアニメで空き家を探検に行く話がある。翌日もう一度行こうとするが、あるはずの空き家がなくなっていて、どうしてもたどり着けなかったと言うオチだ。「神様には子供にだけ見える場所をお作りになる事があるのではないでしょうか」と言ったようなまるちゃんのナレーションで締めくくられる。あの大きなカエルも神様の悪戯だったのだろうか?

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