皆さん大っ変ご無沙汰デー
毎朝5時起きの仕事を一週間したら廃人のようになりまして。
地獄の縁から戻って参りました。ウソ
まだ疲れが取れず模型触る元気もなかったので取り敢えず最近入手したカメラの記事を。
その名はビューマスター!今回入手したカメラは2代目でなかなか斬新なスタイル。手に取ってみてまずそのデカさにビックリポンなのだがデザインや大きさだけでなくかなり特異な機構を盛り込んだアイディア満載のカメラなのです。
どこから説明して良いか判らないが
ビューマスターはカメラのみならずシステム自体を完全オリジナルで構築したステレオ写真システム製品なのだ。
まずステレオ写真の説明から
最近映画館でやってる3D映画ってヤツの静止画アナログ版のことで、リバーサルフィルムに人間の目の幅くらいの間隔を開けた2つのレンズで同時に撮影したポジをビューワーと呼ばれる装置を使って直接立体視するモノが一番ポピュラー。専用プロジェクターを使ってスクリーン投影も出来、偏光メガネで鑑賞する。使用フィルムは35mmが一般的だが16mmや120ブローニーフィルムを使うモノもある。
欧米では第一次大戦直後や1950年代に流行したが日本ではあまり流行らなかったと言われる。今はデジタルで映画やデジカメ版も出てきたので第三次ブームなのかも知れない。
さて、ビューマスターも35mmフィルムを使う。普通の35mmカメラだと縦24mmx横36mmの画面に撮影するモノだが、一般的な35mmステレオカメラだと縦24mmは変わらないが横幅が16mmまたは18mmの画面を一度に2つ撮影する。
ところがビューマスターの撮影画面は縦11mmx横13mmのペアである。縦11mmと言う事は24mmの約半分である。一代目のビューマスターカメラはフィルム幅の上半分に撮影していき端まで撮影すると巻き戻しながらフィルムの下側に撮影していくという非常に凝った機構を持つカメラだった。
今回入手した二代目は巻き上げを逆転させてレンズを上下に移動させるという機構を省くことが出来る画期的なカメラである。
何とフィルムを斜めに送る事でこれらを解決したのだ。撮影画面は11x13mmと変わらないが、左右の撮影画面は煉瓦積みみたいになって行くので巻き戻す必要がないし、レンズの上下移動も必要ない。カメラ自体は一代目の方が凝っているが機構を省いたことでカメラ自体は安価になったと思われる。ただし、この二代目のカメラは珍品の部類らしく滅多に市場に出てこない。
ビューマスターシステムは撮影後もかなり独特である。普通撮影したステレオポジのペアは左右平行に並べられるスライドマウントに入れてビュアーで鑑賞するのだが、ビューマスターでは独自のリール型マウントに入れて鑑賞する。
手前左側の丸いモノが専用リール。1枚にステレオペアが7組入る。専用ビュアーに入れて鑑賞するのだが、1組見終わったらビュワーのレバーを押すとリールマウントが回転して次のペアを鑑賞出来る。専用プロジェクターもあった。
ついでに言うと、後右側が一代目、ビューマスターパーソナルステレオカメラである。右中程のメガネ状のモノはパーソナル用のクローズアップレンズ。
昔は既に画像の入ったモノがビュワー付でおもちゃ店などで販売していたから知っている人も居ると思う。中央のオレンジ色のモノが既製品リール入りのビュアー。ディズニー作品も多数あったので、かつては東京ディズニーランドでも売ってた。左の黒いのもビュアー、ビュアーは何種類かある。既製品リールはたまにヤフオクなどでも見かけるが、二代目カメラと同様この未使用リールマウント自体も珍品でなかなかお目に掛かれない。
でも数年前にヤフオクで大量に売ってる人が居たので落札。今では6枚入り9セットと3枚ある。パーソナルカメラで撮影して自作リールを作ったことはあるが今ではヤル気なし。ただのコレクターズアイテムである。

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