寒いねー・・・今日も作らず。てへ〜
掃除中。ま、何とか終焉を迎える事が出来た。明日、愛車の洗車で終了かな。夕方に買い物へ行き100円ショップで畳マウスパッドなるモノを発見し衝動買い。コレコレ。
おおっと〜!その上に載っているのは懐かしき往年のアサヒ・ペンタックス・オートワンテンだ。実は今日アメリカから届いたのよ。動作は正常っぽいがファインダー内表示のLEDが点灯しない。ちょっと故障か?玉切れか?しかし本体、ワインダー、フラッシュ、レンズ三本とストラップ付きでアンタ$50よ!買わいでか!
何とも可愛らしいSLRだが今ではコイツもかなりアナクロなカメラ。ピント以外は全てオートなのに割と人気がなかった。やはりアナログカメラでは35mm以上のフォーマットではないと画質の問題で一般ユーザーに受け入れられにくい傾向があった。何が何でも35mm!やはりライカの大成功の影響で35mm神話は揺るぎのないモノだった。
知らない人もいるだろうからちょっと書くけど、35mmのアマチュアプリントの自動化・優先性は他者の追随を許さないモノだった。売っているカメラも90%以上が35mmフィルムカメラだったし、即日仕上げや1時間スピードプリントなども35mmのみで対応されていた過去もある。これは35mmフィルム専用の自動プリンター、所謂ミニラボの機械が小さな写真店にまで普及していたからだ。それほど35mmは強かった。
映画と言えばおおかた「ハリウッド」を連想するだろうが、それ以外で撮影に使われる映画フィルムの主流はやはり35mmだ。あの写真用の35mmフィルムは元々映画用に開発されたモノで、後にそれを写真用に転用しヒットしたのである。ハリウッドでは70mm幅のフィルムを使う「パナビジョン」で撮影されてこそいるが、映画館で映写する時は殆どの場合35mm映写機で上映している。70mm幅マスターフィルムから35mm幅へ縮小コピーしたフィルムを世界じゅうに配給するのである。
・・・しかし今、この35mmフィルムの牙城を崩す事態が起きている。皆さんもご存じの通りデジタルカメラの普及だ。今まで35mm以外のフィルムの普及をはかろうと画策された事が何度もあった。一番記憶に新しいところでAPSフィルムがある。「アドバンスト・フォト・システム」と呼ばれたこのフィルムはアメリカコダックが提唱したサイズで同業他社にも呼びかけ何機種かのカメラやフィルムが各社から供給された。
発売開始から数年であまり目立たなくなったが、デジタルカメラの普及でその存在価値の低下は更に加速される形となった。もっとも、APSはデジタルがなくてもあと何年かで消滅する運命だったかも知れないけどね。
最近ニュースで旭光学と保谷ガラスが経営統合すると聞いた。企業の経営が安定するのは単純に喜ばしい事だが京セラに吸収合併されたヤシカ、コニカと合併したミノルタ、オリムピックと合併したマミヤ光機などの現状を考えるとカメラファンとしてはちょっと怖い。どこもカメラの製造を辞めてしまったからだ。旭光学も医療部門だけの存在となりカメラを作る事を止めてしまうかも知れない。
「ペンタックス」のカメラの未来がやや不安だが希望もある。「コニカミノルタ」の技術はSONYが買い取り新しいαカメラが発売されたし、マミヤOPはカメラ部門を独立させて製造を続けているし、京セラで作らなくなった代わりにドイツのツァイス・イコンで35mmカメラの製造を始めている(えらく高価だけど)。旭光学も是非PENTAXブランドを守り続けて頂きたいと願いつつ、auto110を眺めるのみである。あ、カッコ良すぎ?

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