2016/1/16

ブラック・スキャンダル 感想  ベネディクト・カンバーバッチ

クリックすると元のサイズで表示します

縁あってワーナー・ブラザース映画での試写会を見せていただけました。
会社の地下にある劇場は新しくてコンパクト、客席の傾斜もあり、最新の商業用の映画館と同じような見やすさでした。ありがたいことです。

さてこの映画はベネディクト・カンバーバッチが出演ということで知ったものの、アメリカ、ボストンのマフィアの実話らしい・・・ということだけ聞いて、特に予習もしていなかったので、そのマフィアが「アイルランド系」と知り、牧歌的と思ってたアイルランドってそんなに熱い血だったのか?!と義母のことを考えました。うむ、確かに手強い。

そういえば、ベネディクトが登場しているトレイラーにアイルランドのお祭り「セント・パトリック・デー」のパレードありましたものね。すっかり忘れていました^^;

ベネさんの役はマフィアのボスの弟でマサチューセッツ州上院議長つまり政治家。また偉い人w しかしこの映画はマフィアの暗黒の世界が舞台なので、ベネさんのシーンは癒しでもありました。

そう、ギャング映画なので、怖かったです。血が・・・!

怖いのは血だけでなく、ジョニー・デップのギャングのボズ、バルジャーの凄みと言ったら、特殊メークの効果もてきめん、台詞も仕草も恐ろしさで凍りそうなくらいでした。

ジョニデと言えばイケメンの代名詞ですが、私は東京のマダム・タッソーの入り口で鑞ジョニーに出迎えられてもスルーしたくらい、あまり興味がなかったんです。ところが、このはげ頭に蒼白な顔、ブルーの瞳のコンタクトレンズという本人とは一見わからない姿をスクリーンで見ると、イケメン要素がしみ出していました!やはりかっこよかったんだ!

それと、完全に期待してなかったバルジャー兄弟と幼なじみのFBI捜査官コノリー役のジョエル・エドガートンがよかったです。

通常私のブログでは、ナヨナヨした美青年を「よかったです」と言うのですが、コノリーは、下品で情は熱く、日本で言ったら寅さんみたいな味の男なんです。それなのに彼の演技がもう、うまくて、いい役者を見せてもらえた、と思いました。

ところで、ボストンというと私のイメージでは「ヨーロッパ風の美しく中流階級の住む保守的な都市」だったんです。まあ旅行に行った人の受け売りですけど、この映画見て、イタリアン・マフィアもアイリッシュ・マフィアもいるし、警察は腐ってるし、売春と薬にまみれている・・・おかしいな?と思いました。もしやバルジャーの時代だけがそうで、現代はきれいになったのか。それともどんなキレイな都市にも汚点は隠されているのか。

あとアイリッシュ・マフィアの世界。その歴史と現在を知りたくなりました。

一般公開が始まったら、もう1度見に行きたいです。が、怖いです・・・!
3

2015/12/31

マーベルのドクター・ストレンジ  ベネディクト・カンバーバッチ

クリックすると元のサイズで表示します

ベネディクト・カンバーバッチさんが演じるドクター・ストレンジの写真が公開されました。

そうだった。
今年は「アントマン」で蟻に萌えたりもした映画生活でしたが、アイアンマンもアベンジャーズもアントマンも全てのモチベーションは「ドクター・ストレンジ」につながっていたのでしたっけ。忘れてました。

下はマーベル公式のストレンジ博士ですが、絵よりもベネディクトさんの博士の方がかわいい!

髪型はかなり忠実ですが、絵の方のラインばっちしなダウニーJrのようなアイメイクもなく、おひげも目にあわせたのかソフトな感じ。

ネパールで身に付けたらしい魔法を出すのに大きな手がぴったりです。

クリックすると元のサイズで表示します

博士の師匠に、ティルダ・スウィントン、悪役にマッツ・ミケルセンと共演俳優さん達も楽しみな気になる公開日は、

英国のRidio Timesでは11月4日と報じてます(2015/12/30現在)。

IMDbによれば、USAではその日なんですが、UKは10月28日、
そしてそして日本は12月10日と書いてあります。

が、公式発表ではありませんので、参考程度に考えておけばいいでしょうね。遠い来年の今頃の話ですし。
3

2015/11/8

NTLive 「ハムレット」字幕なし先行上映  ベネディクト・カンバーバッチ

クリックすると元のサイズで表示します

8月にバービカンで見た時には、生「ハムレット」も初めてなら、舞台で演技するベネさんも初めだったための緊張と興奮で冷静に見られなかったので、この映画館上映がとても楽しみでした。

先行を優先し、異例の字幕なし。でも逆に私にとっては、落ち着いて生のベネさんに舞い上がらずに、日本語時幕を読む必要もなく、演劇と音響照明セットに集中できるいいチャンスで嬉しかったです。

それでも生の時は音声が聞きにくくて英語のわからないところが多くて辛かったので、今度は英語原作も読んで(間に合わなくて前半だけでその時が来てしまいましたが!)望んだので、もはや趣味の娯楽を越えて、受ける必要もない試験の勉強を自分に課したようなものでした。高校の定期試験前のような追いつめられた数日間、はい、それはもう逃避もしましたし、ヤマをかけるようにローゼンクランツや劇中劇の台詞は飛ばしてハムレットとオフィーリア、母王妃のの台詞だけ読んだり・・・(笑)

いざ、上映が始まってみたら、音響の違いで、まったく聞こえ方が違ってかなり聞き取りやすくなってました!生声は劇場内で拡散されたり反響するのかわかりませんが、とにかく録音された音声のありがたみよ!

さらに、NTLiveはアップの表情もばんばん映してくれるので、ベネさんの表情もよ〜くわかってありがたかった(涙)。

台詞のない芝居=バレエをよく見に行ってた時も、「1番いい席は真ん中の後の方」とされているにもかかわらず、私はダンサーの筋肉や顔の演技がよく見える1番前の席が好きだったので、やはり同じなんだな・・・好みでしょうけど、私は細部が見えれば見えるほど作品が理解できるような気がします。

そして細部がもっと見えたのと、プレビューからの変更もあり、やっとのことでベネさんのハムレット像が私なりにわかってきました。

実は見る前、ハムレットは悲劇なのだからと、ベネディクトのこれまでのキャリアを見渡して、暗く影のあるシリアスな人物像を期待していました。ところがフタを開けてみたら、正反対・・・ど、どちらかと言うとチューリングさんくらいすっとぼけていたりする・・・なんだろなんだろ・・・

「かわいらしく純真なハムレット」という声をよく耳にしても、素直に同調できないわだかまりがありました。どうもそれでも1人の人格として統合されてないような・・・

それが、やっと腑に落ちてきた。
というのは、ベネさんはハムレットを演じるにあたり、ハムレットの行動を彼が理解・共感できるように解釈したのじゃないかとやっと気づいたからです。ベネさんって現実的でとってもいい人だと思うから、シャーロックやカーンのようなキャラを演じる時は、彼なりの様式を自分で作ってそこに入るんだと思います。それは極端なのでわかりやすい。

でもハムレットって行動に意味不明の部分が多いキャラでもあるので、そこを埋めて行くのに、自分ならこういう気持ちならこの台詞を言うだろうと、作り上げる部分よりも内省して見つけた人格があのハムレットだったのか、と思ったらものすごくスッキリしました。

と私が思ったきっかけは、最初のシーンで(上の写真)死んだ父王に想いを寄せている姿を見ていて、ベネディクトの実のお父さんの顔が浮かんでしまったからです。成人した男性の父への想い、って想像しにくかったのですが、ベネさんがプロモーション仕事中に父ティモシーさんに携帯で電話して嬉しそうにしていたり、シャーロックでも仲良く親子3人でお仕事されてる図を思い出したら、もしも、ベネさんがお父様を亡くしたら、それはそれはハムレットのように嘆くんだろうし、父と仲よかった母があっという間に再婚などしたら、お母さんどうしちゃったの?って聞くだろう、と想像できました。

そうだよ、ハムレットはベネさんのような人だったらこの話が成り立つぞ!とキャラクターに一貫性が見えました。あ〜私にとってこの道程長かった・・・・

いい成人男性が何を・・・と思うとハムレットの話には感情移入できなかったのですが、いい成人男子がこんなかわいいよ的ないつもの目線でよかったのか。なんだ。
そう思うと、こんなに隙だらけのキャラクターを書いてくれてありがとうシェイクスピア、と生まれて初めて思えたりもするのでした。ケネス・ブラナー版を、シェイクスピアを恨む全ての人に見せてあげたいとも思う、歴史的な解釈じゃないですか。
2

2015/8/25

舞台 ハムレット 感想  ベネディクト・カンバーバッチ

クリックすると元のサイズで表示します

私が観たのは8/8と11、脚本はシーン順にオリジナルからの変更のある「To be, or not to be?」から始まるプレヴューでした。(この公演のプレビュー期間中にフライング記事が出て問題になったため、プレヴュー=本公演前の公演とは、プレスナイト=マスコミ招待のある日=この日以降にジャーナリストは一斉に記事を書く、という劇場公演の仕組みを学習しました)

TVや映画と違ってアップ画面のない舞台、果たしてちゃんと見えるのか(私の席は8列目)豆粒くらいにしか見えないのか?不安をかかえて行ってみたバービカンの舞台は、客席の面積と比較すると左右に広く奥行きもあるのでステージの存在感が大きい劇場でした。ただ顔の表情もしっかり見るにはオペラグラスを使いました。それでもセットのバルコニーが私の席の側、左だったので、ここで演技がある時は役者さんに近く少しお得。いやそれは実は右側でもそちらにも役者さんは移動するのですが、高いと目の位置が同じくらいになる嬉しさが(笑)。

ところで8/8は、前半で2度の中断があるという珍しい公演に当たりました。

まず幕が開きハムレットの姿が見え既に演技が始まっていたところで・・・また幕が閉じてしまったのです。劇場担当者が閉まった幕の前に出て来て、謝罪と技術上の問題が発生、やり直すのでそのまま席で待つとの指示をアナウンスしました。5分後くらいに、再び幕が開くと、今度は音楽が流れてハムレットの台詞が始まりましたので、問題とは音楽が出なかったのだなとわかりました。

子供のハムレットを使ったポスターから期待していた通り、そのイメージを発展して立体にした美しいセットは、まるで高級ファッション雑誌のモデルの背景のような豪華さで、そこがデンマークの王宮だという説得力に溢れていました。時代はシェイクスピアの原作と現代の間の近い過去あたりの設定のようでしたが、特にひとつの時代と特定していないのは衣装が現代、しかし音楽をレコードで聞く時代表現から推察できます。美術セットも動物の剥製や木の枝など自然のものや、劇中劇を強調する舞台上の劇場がノスタルジックで、ファンタジー世界のハムレットの物語でした。

その映画的な美しさの中で悩む王子ハムレット。ベネディクトさんの動きや表現はどこからどこまでが彼のアイディアなのか演出なのかはわかりませんが、とてもわかりやすく王子なのに身近に感じられるハムレットでした。と言っても英語の台詞はわからないところがとても多かったので台詞の内容についての難易度は不明ですけれども、例えば10歳を過ぎたくらいの子供にもぜひ見せたらシェイクスピアに興味を持って教育上よろしいのではないか、と思わせるような親しみやすさです。

私が意外に感じたのは、悩めるシリアス劇だからもっと重たく冷たく頭のいい、ベネディクトの役歴で言えばチョコレート王とかシャーロックみたいな雰囲気かと漠然と予想していたのに、幕が開いてみたら反対に、素直で必死なフランケンシュタインのクリーチャーとかワッツ先輩のような天然王子に見えたことです。それは多分、時代設定を考えていた時に感じた「ファンタジー物語ハムレット」の主人公だから、純真無垢な精神を表現していて、実際の俳優を使わずに全員子供モデルで表現した1年前に制作されたポスターから一貫している世界ではないでしょうか。

そうそう、8日の2度目の中断は、ハムレットの父王の幽霊が奈落に消えた後、舞台に残って演技を続けていたハムレットに、謎の人物が静々と近づいて何かを告げた後、その人物が客席に向かって再び「技術上の問題により演技を続けると危険なので中断します」と告げたのでした。幕が閉まり、「また?!こんなことってあるのか?今日の舞台は最後まで見られるのか?」と騒然となる客席。席を立って外へ出ようとする人も現れた時、幕の前、1列目の客席の前にヒョコっと姿を現し話し始めた人は、なんとさっきまで王子だった人ではないですか?!

主演役者自ら謝罪と忍耐への御礼を客席に向かって生声で叫ぶ・・・・フレンドリーにもほどがある・・・・
2度目の中断で、同じ劇場担当者に鎮静を任せるのは忍びないと思った責任感の強いベネディクトさん、彼のおかげで客席もほっこりしました。中断にはびっくりだけど、舞台よりもっと客席に近いところで、演技以外の姿を見られたことで、アクシデントだけれどこんな事態に遭遇できるのもプレヴューの楽しみのひとつでもあるか・・・と思わせて、そして今度の中断は少し最初より長かったけれど、無事にまた幕は開きました。

私は実は、シェイクスピアのハムレットは母と恋人に怒り責め続けるのが苦手だったのですが、ベネディクトが提示した「人を信じては傷つく幼い心が叫んでいる未熟な魂」にそれも少し納得できるようになってきました。

それとこれも原作ではあまり自己を感じられず存在感がなかったオフィーリアの描き方が生き生きとしていて好きでした。父や兄に身持ちを良くしろと諭される若い娘でも、思春期以降ならば人格もきちっとあったはずなのに、シェイクスピアの時代にはそれが軽んじられていたのが、肉付けされていながらもハムレットの母に対応する処女性も保っていたと思います。


昨日がプレスナイトだったため今は公式記事が出始め、最初のシーン原作どおりに変更になったとチラリ目にしました。本公演は10/15のナショナル・シアター・ライブで、英国その他の国では劇場と同時に各地の映画館で見られるのですよね。日本も時差はあるけど翌日くらいには映画館で見たいですね!!


クリックすると元のサイズで表示します
同じ会場バービカンでの映画特集のポスター


8/27追記´Д`書き忘れてこれはどうしても言っておきたい不思議なこと

ファンになって以来3年以上見続けていたせいなのか?この舞台で実は私「デンマーク王子を見た」気がしなくて、ずっと「演技するベネディクトさん」を見ているという認識の仕方でした。それは映像と違って生身の人間を見るからなのか?例えばシャーロックを見る時の私の脳は、「俳優ベネディクトさん」よりも「高機能ええかっこしいシャーロック」として見ています。同じハムレットでも、ローリー・キニア、デヴィッド・テナント、ベン・ウィショーのをナショナル・シアター・ライヴやDVDで見ましたが彼らはデンマークの貴公子に見えたんです。映像で時折アップもあったから感情移入しやすかった?舞台だと生身に注目してしまって物語に入っていってないからでしょうか?

追記の追記プレスの信憑性を疑う

2度の中断があった日、終了後のステージドアにてベネディクトによるファンの皆へ「演技に集中できないので動画や写真をとらないで」というアナウンスがあり、その中でもそのメッセージをさらに皆に伝えて欲しいという彼の願いに応え、その様子を撮影した動画がネットに拡散されました。同時にそれを記事にした媒体もあり、「客席に録画していることを表す赤いライトが見えて集中できず舞台が中断された」と書かれていました。
事実は「音楽が出なかった」と「奈落がステージに再び上がらなかった」ために中断されたのであり、録画ボタンで集中力を削がれたためではありません。
この件で、プレスというものは事実のウラをとらないで記事を書いているんだな、と改めて実感したのでありました。
3

2015/7/21


いよいよ近づく「ハムレット」公演と家族についてのインタビューが載った雑誌です。まだ読んでないのですが、興味深い内容なので見落とさないようペタリしておきます。




VINTAGEって私は初めて聞いた雑誌ですが、版元はどれも贅沢なライフスタイルを提案する美しい雑誌を何種類も出していました。

リンク先から、雑誌の中身を見られます。字が小さい!?と思われた方、誌面の左下に拡大できるツマミ(?)がありますよ。
0



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ