2018/4/28

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー  ベネディクト・カンバーバッチ

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マーベルさんの全世界同時公開という粋な計らいに従ってファンみんなが驚いた方がいいと私も思うので、ここから下は、もうご覧になった方かネタバレ大好きさん限定でお読みくださいね。

ラスト5分を見るまでの私の感想は、

「ブラボー!神兄弟も、ストレンジ先生も、社長と高校生も、特別かっこいいと思ったことなかったキャプテンお髭似合う、ヴィジョン肌色できてる、大好きなスター・ロードはメイク厚くない?というほどお肌ツルツルピカピカでみんなかっこいいわ〜〜!スター競演ってバレエのガラ公演*と同じ!!!」でした。

*
元はフランス語で「特別な催し」「社交界のお祭り」の意。従ってバレエ・ガラといえば特別バレエ公演。大勢のスター・ダンサーが競演し、それぞれソロやパ・ド・ドゥを披露する。(鈴木晶 舞踊評論家 / 2008年)


それぞれのソロ映画でのヒーロー同士の初対面や再会の会話が宝塚レビューのように華やかでした。

ソーに対抗意識ビシバシのピーター・クイルを冷静に解説するマンティスの「ほらまた!」というトドメ
そのふたりの家庭内ドロドロ自慢合戦
キャップとソーの髭と髪型褒め合い
フキダシ「僕はグルート」「僕はスティーブ・ロジャース」


プロモーションでやたらと「最強の終わり」「アベンジャーズは最後」「終わり」と言われ続け、まずオープニングから「いつもの勢いのいいあの音楽がない」ってことで「最後は違うな」といちいち着地態勢を整えていたというのにです!まんまとそのつもりで見ていて、最初にコロッと姿を消したロキちゃんがいったいいつ駆けつけるのか、「NOOOOO!!!」と出渋ってたハルクがいったいいつスクリーンを緑で埋めるのか、と楽しみに待っていたら、この仕打ち・・・・・

ポカーーンとしたままエンドクレジットを眺めて、

いつもの通り最後の最後に「returns」の文字を見たときの喜びと「なんですってえええええッェェ?!」が入り混じってこみ上げる感情!!

この落とし前をつけていただくには「最後」の「次」を作るというおつもりでしょうか、マーベルさんっっっ!?!





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2017/10/8


ひとつ前に書いた通り、久々にBBCが見られたので、原作小説を読んで気に入り楽しみにしていた「THE CHILD IN TIME」をやっと見られました。

小説の邦題は「時間の中の子供」で感想はこちら → 

ではドラマの感想行きます。ちょっとネタバレなしには書きにくいので、バレますので、避けている方はここまでね。



まず、私には珍しく原作を読んでいるので、どうしても違いに注目してしまいました。

90分のドラマ化のせいか、それとも文学の映像化だとどうしてもそうなるのか、単純化されていました。

主人公スティーヴンの両親の若い頃の話や、親友チャールズと首相の関係など。この2つはなかなか面白かったので、スティーヴンと奥さんの心と関係に焦点を絞った結果でしょうがちと残念です。

それと小説では違っていたと思うラストシーン、何で奥さんは出産の日までスティーヴンに子供のことを黙っていたのかわかりませんでした。

ドラマ的には文字どおりドラマチックでしたが、電話で分娩室に呼ぶってひどくないですか?!奥さんは第二子の妊娠で幸せが戻りつつあったであろう9ヶ月間、スティーヴンは奥さんの心配もしていたはず。何なのあの奥さん???

それと小説で私が感じたキャラクターとドラマの違いも。

スティーヴンは、小説だと心がもっとナヨナヨとナイーブかつ思考は冴えてる感じでしたが、ベネディクトさんのスティーヴンはもっとしっかりしている感じに見えました。彼がプライベートでしっかり旦那さん&パパをやっていそうなのでつい投影したのかもしれません。

チャールズの方も小説の方がもっと魅力的なキャラで、ドラマだとあまり人格を感じられませんでした。

やはり、文章だと感情と思考が長々と綴ってあるので内面が具体的にわかるけれど、ドラマだと映像に気を取られて、住んでいる家や町の様子に注目してしまい人物を(小説に比べ)表面的にしか理解できないです。

チャールズの死に方も小説では雪の降る日で映像的な描写だったのですが、ドラマではかなりストレートでショッキングな感じになっていました。

この2人の男性の奥さんたちは小説の印象と違いが少なかったです。でもスティーヴンの奥さんジュリーはドラマの方がかわいらしかったです。女優さんのルックスや話し方のせいかな。

それとスティーヴン夫妻の心のロスについて、小説を読んだ時の私はスティーヴンの世の中に対する態度が鬱屈すぎると書いていたんですね。

しかし、人間は、感情に耐え切れないほどのストレスがかかると、論理的な思考ができなくなる、という体験を私自身が仕事を通してしたばかりだったので、今ならスティーヴンやジュリーが身動き取れなくなることがよく理解できます。

ドラマにしろ小説にしろ、何かの作品を味わうということは、受け手の知識だけでなく体験によっても変わるんだなあと実感しました。

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2017/3/4

時間のなかの子供  ベネディクト・カンバーバッチ

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写真は洋書ですが、その翻訳を読みました(写真は1番下にあります)。

なぜ洋書の写真を先に貼ってあるかというと、写真が好きだからです♡
日本語版のも可愛い女の子の写真ですが、この小説の設定1980年代よりも少し古い50年代あたりを私には連想させます。

洋書には他にもリリカルな表紙がたくさんあったのでコレクションしちゃいました。後で下の方をご覧くださいね。

さて「時間のなかの子供」byイアン・マキューアンをなぜかと言えば、ベネディクト・カンバーバッチがドラマの共同プロデュースと主演を務めると各プレスで発表されたからですね(皆さんとっくにご存知ですよねー)。

私の知識で「ははん」と思えるのは、映画「つぐない」の原作小説の作家であるということくらいですが、とにかくそのニュースを聞いて図書館に即予約を入れました。

しかし焦ることはなかった、図書館に今何人の予約が入ってるのかと検索してみたら、なんと「ゼロ」・・・この本は絶版らしく密林に在庫がないので、図書館に殺到するかと思ったのに、文京区、意外に文芸への関心が薄いではありませんか。俳優のニュースから原作本に手を伸ばす人って意外に少ないのかしら。

このドラマは英国ではBBCOne、米国ではMasterpieceで放送されるとVarietyに出ています。英国俳優さんの過去作を調べると、「BBC製作のテレビ映画」というのに当たるんですが今度のもそう言ったドラマとはいえ90分の単発です。ベネディクトさんとトム・ハーディーが出てた「Stuard: a life backwards」もそうでした。

これから製作ですから放送日程もまだまだですね。

ベネさん「Melrose」という別のドラマも製作&主役をやるとの発表もあったばかりで、文芸作品に力を入れてストレンジ先生とのバランスをとっているのかと憶測してしまいます。


『バランスをとる』
というので、ついに本の感想を思い出しました。ネタバレの嫌な方は、この下は避けてくださいね。感想は写真群の下に書きますよ。

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ベネさん演じる主人公スティーヴンは、年は42か3歳。児童文学作家。
この世代の、理想と現実の間でどう『バランスをとるか』にいとも簡単に感情移入してしまいました。

「権威に反抗」した思春期を過ごしながらも、年齢とともに反抗ばかりしていてはやることもできないし生きるためのお金を得られないジレンマに陥り、かつての自分と今の自分の間で悩むのです。

スティーヴンや私の親の世代だと、思春期に若者文化もなかったし、「反抗」という概念もなく、「きちんとした大人になること」のみが人生の選択だったように思います。

それに1980年代以降に生まれた世代も、反抗すべき大人自身が反抗してきた世代なのでちゃらんぽらんすぎて権威がないに等しく、最初から「ちゃんとした大人なんて存在しない」と知っているので、うまく世を渡っていくことに何の罪の意識も感じない。

この自己ジレンマはもしや限られた世代だけなのかな・・・などと、優柔不断なスティーヴンの政府や乞食に対する感情を読んで思いました。

でもそれはこの本のメインテーマではありません!

スティーヴンの、一緒にスーパーのレジにいたのに忽然と失踪した3歳の娘によって引き起こされた妻との溝。そして自分の親とのつながり。がテーマです。

娘が自分と一緒にいたのに消えてしまう。
私がロンドンに住んでた2000年代にも、よくMissing Person(行方不明者)という張り紙をチャリティーショップや地域のコミュニティーセンターなどで見ました。それに、実際の事件テレビニュースも覚えていて、スーパーのトイレで幼児をリュックに詰め込み連れ去ってしまった犯人の手口もありました。その事件ではすでに幼児は殺されていて・・・

当時は私も育児中だったのでそれはそれは恐ろしいニュースでした。しかもイギリスのスーパーにはやたらと広い店もあり、3歳だとレジカウンターの周りでは見えない存在。

スティーヴン夫妻も娘の失踪とともに最悪の事態も考えながら口には出せず悶々とした日々を過ごす

ー その苦しみは無理もないのですが、スティーヴンは喪失感に金縛りにあったような状態で、すごい優柔不断なんですね。全てに責任を取るのを免れようとした態度とでもいうのか。物語としては、鬱屈しすぎてちょっと・・・

というところを面白くしているのが、友人のチャールズ夫妻と首相でした。

チャールズというのが、口がうまく人間的魅力もありビジネスマンとしても政治界でも成功するのだが、犠牲にしてきたインナーチャイルドと表向きの自己とのギャップに耐えられなくなっていく、という面白いキャラクターなんです。私はこの役をドラマで誰が演じるのかに大変興味があります!

訳者の真野泰さんはあとがきで「女性性賛美」の面がある、と書いているのですが、スティーヴンの妻はヴァイオリニスト、チャールズの妻は物理学者と、キャリアと才能のある頭の良い女性二人のはずですが、私にはどうも理屈っぽすぎてこの二人のどこがいいのかさっぱりわかりませんでした。

知的でナチュラルな美しさを持つイギリス女性のイングリッシュ・ローズを体現しているようにも読み取れましたが、

私にはまだスティーヴンの母の方が魅力的な女性に思えました。ちょっとせっかちで考えが短絡的なんだけど、そのシンプルな思考回路が私には共感できます。

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2017/1/28

ドクター・ストレンジ  ベネディクト・カンバーバッチ

「ドクター・ストレンジ」を見てきました。

今更、しかも最初に告白しますと、私はストレンジ先生のデザインにはあまり惹かれていませんでした。ですので情報やスタッフ&キャストのインタビューもほとんどチェックしてませんでした。

とはいえ、ストレンジ先生を見るためにマーベル映画をいろいろ見てきたんですからね、一つの到達点として見ないと言う選択肢はありえない。見るからにはネタバレが拡散する前に!

ということで公開2日目のIMAXです。やっぱりこれはいい映像で見るようできてますものね。土曜日でも2日前のオンライン予約できました。TOHOシネマズ新宿のIMAX客層は若い男子が6割くらいと、マーベル正統なファンがちゃんと来てるって感じでした。

感想はネタバレも含みますので、
未見のネタバレ嫌な子さん達は見てから読んでね〜〜

まず、ベネディクトさんのストレンジ先生は、カッコよかったです。
ベネディクトさんは細面に黒髪がよく似合うとこれで再認識できました。事故にあったときの正装姿がこんなに晴れがましい俳優さんもいないでしょう。この服装以外は残念ながら医者の着るペランとした術衣、患者の着るパジャマ、ネパールへ行く時はズタボロのバックパッカー、修行の時は東洋風の稽古着で男前な姿は見せてくれません。

しかし次に「きゃーかっこいい!!」と心の中で叫んだシーンは、初めて赤いマントに連れられて空中に姿を見せたドクター・ストレンジでした。

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コミックの絵でストレンジ先生が空中に浮遊して手から魔術を出してるのは、あれはお世辞にもかっこいいという印象はなくどこか滑稽にさえ感じたものでしたのに、

マントちゃんと合体してヒーロー「ドクター・ストレンジ」となって下から現れた姿の格好良さには、これぞマーベル・ヒーローか、とひれ伏した瞬間でした。うまいなー、ヒーローのプロの手にかかるとこうなるんだー、と。

しかし!私が大好きなこの浮いてるストレンジのスチール写真がないんですが。公式写真でここが欲しかったなあ。「ストレンジ先生とマントちゃん」と呼んでもいいくらい、マント無しではありえないヒーローなのになぜ?!

*そういえば「道具が持ち主を選ぶ」という発想はハリー・ポッターの杖と同じですね。選民思想って選ばれないと悔しいから嫌だけど、頑張って修行したしこのマントちゃんは可愛いからまあいいか。

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そして「上から目線の天才外科医」という日本語のイメージから全然違う人物でした。やたらとジョークを言いたがるし、そのジョークが普段私の見慣れているイギリス映画の会話と全然違う、そりゃそうだここはマーベルユニバース、この程度の上から目線などシャーロックに比べたら可愛いものよ。

そう、偉そうだけど可愛い、ってところはアイアンマンの社長と会った時どんな話をするのか今から楽しみと「ドクター・ストレンジ」も終わってない劇場でもう考えてしまいました。

そして、ストレンジ先生がロキと対決する可能性がピョコーン!と!ベネディクト・カンバーバッチvsトム・ヒドルストン!「戦火の馬」チーム!

ソーのシリーズはまだ見てないのですが、「ゴーストバスターズ」以来クリス・ヘムワーズも可愛いと思えるようになったので、これはいよいよ私がソー&ロキに着手する時がやってきたか!

このように、あまり期待せずに臨んだストレンジ先生でしたが、結構気に入ってしまいコミック版まで買おうかと思っているくらいです。

あ、でも一つ個人的な不満を書いちゃおう。主要キャストはほぼ完璧だったけど、ヒロインのレイチェル・マクアダムスだけは好みじゃなかったのがガックリです。アイアンマンのポッツ=グウィネスやキャプテン・アメリカのペギー・カーター=ヘイリー・アトウェルは好みだったのに。

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たまたま東京中心部のIMAXというと新宿だったのですが、映画の後に町を歩いてて大塚家具に。まだマーベルインテリア特集をしていてストレンジ先生のお出迎えに出会えました。そう!この浮遊してる先生!ここで会えた。
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2016/5/22

The Wars of the Roses:3 Richard III  ベネディクト・カンバーバッチ

130分=2時間10分もあるのか〜と思いながら日曜日の朝から見始めたらあっという間に終わってしまいました!

秘密兵器は日本語訳の文庫本。原作が戯曲というのは脚本が簡単に手に入るのですね〜、しかも図書館からすぐに借りられますし。ドラマ版はカットシーンもぼちぼちあるので、聞き取れるところの和訳を探してパラパラとページをめくる作業でした。シェイクスピアさんに版権はないでしょうから大目に見てね。リチャード三世には呪われそうですけれども。

簡単な感想をまず。

リチャード三世の背骨の特殊メイク効果が大きかった。あの背中を見たらリチャード三世の言動がますますもっともらしく説得力がありました。現代のメイク技術ってすごいですね。

同じ説得力が、のちにジュデイ・デンチ演じるリチャードの母の言葉にも重みをつけました。母と息子の憎悪の吐き合いは、どうしたって母に愛されない息子の負けでしょ、それを「おまえを生むのが一苦労」とか「赤ん坊の頃は我がままで落ち着きがなく」と息子の意思でコントロールできたことではないことを責められたらこんな惨めなことはありません。

しかし、リチャード三世のすごいところは、リッチモンドとの戦い前に母から呪いの言葉を突きつけられ、殺してきた人たちの亡霊に夢でうなされて、「自分が怖いか?俺が俺に復讐?俺は俺を愛している。むしろ自分が憎い。自分を褒めろ。自分をおだてるな。」と自分を俯瞰視して自問自答した挙句、「誰一人、俺が死んでもあわれみはしない。当然だ。俺自身、自分になんのあわれみも感じない。」と言ってのけたところです!やはり彼は母にさえ愛されない自分を愛することができなかったのでしょう。

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ベネディクトさんは顔だけでなく声でも醜男を演じてました。あの美声を妙に高く喉を潰したような発声で。声の与える美醜の印象って大きいですよね。

この壮絶な役を、ベネさんは天性の無垢な眼差しを一瞬カメラに向けながらほとんど静かに演じていて、悪事を働きながらも喜劇のような顔を見せるところがリチャードにとても似合っていました。まあ、私にとっての初リチャード三世だからかな?

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史実でヘンリー七世が美男だったかは知りませんが、美青年をキャスティングしたことでリチャードの哀れさも増す増す深くなるという効果てきめん。

それと、リチャードと戦い、のちにヘンリ−7世となるリッチモンド(赤薔薇ランカスター)が、NTLive「夜中に犬に起こった奇妙な事件」で主人公クリストファーを演じたルーク・トレッダウェイです!!すごい、よく成長してこんなに偉くてかっこいい王様に!(違う)

ラストシーンがよかった。あれから、現在の君主エリザベス二世の90歳のお誕生日と64年目を迎える在位に思いを寄せたのは私だけかなあ・・・ひょっとしてシェイクスピア没400年記念でありながら現女王と王朝への捧げ物でもあるつもりで製作されたのかなあ・・・という思いがよぎりました。



間髪入れずに日本でもhuluで5/31から配信されるというニュースが!

「ホロウ・クラウン/嘆きの王冠」

シーズン2:5月31日(火)より配信スタート 以降、毎週火曜日に1話ずつ更新予定(全8話)
シーズン1:全話配信中!

ソースはこちら


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