2021/9/26

セメタリー・ジャンクション  トム・ヒューズ

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トム・ヒューズ出演作として実はずっとアマゾンのカートに入れていたこの映画、Netflixで発見してしまったのでありがたく見ました。

2010年とちょっと前、トム・ヒューズがやさぐれる青春映画に?と後手になっていたものの、いや〜見たら面白いじゃないですか!!

それもそのはず、監督、脚本、出演のリッキー・ジャーヴェイスはドラマ「ジ・オフィス」の製作者でした。

しかもフェリシティ・ジョーンズ、エミリー・ワトソン、レイフ・ファインズ、マシュー・グードまで出てるんですよ!

あまり調べないで「若きトム・ヒューズを鑑賞するか」という軽いノリで見たら、その豪華キャストに唸り、そしてセリフが笑え(時々下ネタが下ネタすぎるけど)、設定1971年のUKポップ/ロックがキュン!!!

おそらく製作陣が遠き良きサッチャー前のイギリスを懐古して、その頃若者だった自分たちの気持ちと、その親の世代に今はなった自分たちの気持ちをダブルで乗っけてるのだろうな〜〜〜

一応トム・ヒューズが主役なんだけど、写真左右計3人が悪ガキトリオで、田舎町で腐れていて何かここにないパッとしたものに憧れてはいる。左のお兄ちゃんの父親役で監督さんが出ています。その一家の会話が笑えてね。。。

こういうイギリス病真っ只中でお父ちゃんもやさぐれて酒に溺れてるんだけど多分失業手当で暮らしていけた頃なので、田舎の冴えない街の労働者の家でも本当には貧乏くさくないところが羨ましく、

50年前ということで田舎と都会が遠くて「ここにはないパッとしたもの」としての別世界への憧れへの速る気持ちが甘酸っぱい。

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2020/8/26

ジョーンの秘密  トム・ヒューズ

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とても堪能できました。

実話に基づくストーリーで、80歳でKGBスパイ容疑で逮捕されたジョーン(ジュディ・デンチ)。

彼女の若い頃の女優に「キングスマン」のロキシーことソフィー・クックソン。ロキシーも大好きでしたが、第二次世界大戦中という時代物の巻き髪も似合います。そして可憐な中にも今回もケンブリッジの優等生という知的な役です。

愛らしい顔なのに今回も彼女は意志の強い役ですが、そこに恋愛が絡んで、信念は貫くもののその結果同時に自分と愛する人たちの運命を大きく狂わせてしまいます・・・

愛する人のひとりがレオ(トム・ヒューズ)。

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カリスマ的な共産主義者なんですが、どうも私への印象はカリスマというより暗い。

ヒロインがなびくくらいだから色男の役ではあるものの、影が拭えず、それはのちに理由が判明するのですが、余計に影は濃くなった。なんだかトム・ヒューズの役としてすっきりしない。。。そうだ、それは下のネタバレに書きます。

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反対に、ジョーンに恋する研究者マックス(スティーヴン・キャンベル・ムーア)の存在が良かったです。全然好みのタイプの俳優ではないけれど、この人がいなかったら私はこの映画をあまり好きになれなかったくらい、救われました。

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ここから、ネタバレありの感想です。

実話ベースというのは「ソ連のスパイとなった」という部分で、ジョーンのふたつの恋愛がどこまで本当だったのかはわかりません。

ジョーンについて「いいぞ!」と思ったのは惚れた男にも自分が仕事で誓約した秘密は断固渡さなかったこと、原爆の情報をソ連に渡したのはヒロシマの原爆被害をテレビで見て、「こんな破壊力の高い武器を西側だけが持つのは世界の勢力の不均衡、情報をシェアすれば平和が保てる」と判断したからだということです。

そして「できすぎなんじゃ?!」と思ったのは、逮捕されたマックスにスパイ行為をしたのは自分だと告白したにもかかわらず、マックスの愛は変わらず、結果ふたりは結ばれることになる、しかも逮捕されたから前の奥さんから離婚されて。この上手いオチはマックスの高潔な愛によるものですが、なんとなく舞台っぽいな〜と思うのは監督がシェイクスピア畑のトレヴァー・ナンだからの私の偏見かもしれません。原作小説があり、さらに脚本は別の人なので。

結局トム・ヒューズのレオは、別の女と結婚して子供までいたのに、その夫婦にジョーンは嵌められていた、ってオチが、レオにがっかりした原因ですねー。あ〜もう女に使われて結局権力に殺されて。どうせなら「アナザー・カントリー」のルパート・エヴェレットみたいに老いさらばえるまで小者スパイ感を出してくれたら逆にすごいな・・・と思えたのに。

ところでオックスブリッジにはMI5やKGBからスパイのスカウトが来るというのはイギリス映画ドラマを見てすでに知ってましたが、大学にロシア人もいたこととか、ソ連がイギリスにとって敵なのか味方なのかわからないあたりがこの映画で実感できて、そりゃあスパイ合戦になってしまうわ、と思ったのでした。

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タグ: TomHughes RedJoan VICTORIA

2020/8/24

マダムのおかしな晩餐会  トム・ヒューズ

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パリに住む富裕な(実は落ちぶれつつある)アメリカ人夫婦とそのお友達そしてメイドの人間関係と暮らしを豪邸でのディナー、パリ街中でのデート、郊外の豪邸の庭とプールなどを背景に描く2017年の映画がアマプラに来てました。

おかしな邦題のせいでグルメの映画かと思ってました。

でもですね、この映画の良さはトム・ヒューズ!です!

「The Game」のスーツ姿、「ヴィクトリア」のプリンスの衣装はめちゃくちゃカッコイイのに、現代もののカジュアルな姿だと顔が綺麗すぎていまひとつカッコよく見えない・・・というのがこれまでの細やかな不満だったのですが、

本作では一応フォーマルなディナーでもスニーカーという金持ちの放蕩息子で作家という自由人が彼の役スティーヴン。母親違いの幼い弟や妹、それにメイドも彼を見ると顔が輝くという役どころで、無精髭が似合うカジュアルなカッコよさが!

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本筋は奥様とメイドを中心とする軋轢とそれぞれの恋模様なんですが、この奥様、欧米社会に出没する「カレン」(=自分には特権があると思い込み被害妄想が激しく攻撃的な白人中年女性)の大御所で、夫は傾く家計を維持するのに家宝のカラバッジオの絵まで売っているというのに、彼女は家のことには興味はなく社交だけに生きていて夫に文句ばかり、メイドには表向きリベラルで優しいが実は意地悪だし人種差別主義者、なのに悪気はないというもう徹底的にカレン!

そんな奥様=義理の母親を本に書いて売っているという息子スティーヴンも、実は結構な意地悪だとは思います。

でも彼の悩みとかプライベートは全然出てこないのもこのストーリーではいいバランスでした。でもキャラとしてはとても気になるので続編で彼を主役にしてほしいです。


とってもどうでもいいことを一つ。。。

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私の職場にはベトナム人のお掃除スタッフがいるんですが、日本人が彼らの働きに文句を言う時、「ペタンとすぐ座り込んで作業する」というのがあります。日本人はテキパキ仕事をこなすには低い位置で作業する時もすぐに動ける体制でしゃがむのがデフォルトなので、座ってしまうと作業にならない、とイライラするようです。上の後ろ向きの人はフィリピン人なんですがぺったり座ってるので「これのことか!」と膝を打ちました。向き合って座ってるのはスペイン人ですが、多分イライラしてなさそうですね。
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タグ: TomHughes VICTORIA

2019/3/4

VICTORIA 0308  トム・ヒューズ

最終回、盛り上がり〜見どころ満載〜!

万国博覧会を開催・・・そりゃあ大変ですよね。

世界で初めてですもん。

バルチック海でロシア船が凍って辿り着けないとか。

物理的な困難と、大イベントにケチをつけるプレスも多く
外国人や庶民がハイドパークに押し寄せるのを嫌う社交界の人々、
クリスタルパレスはガラスの天井が落ちてくるとか、
世界中の人間が集まったら疫病が流行るとか、

そんなさなかにお隣の宿敵フランスではナポレオン3世が皇帝になったり。

でもヴィクトリアの全面的なサポートを得て、ついに博覧会は開かれます。

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王女と王子も一緒の馬車で。各国の代表も集う開会式は格好の社交場なんですね。

クリスタルパレス〜 ♪ 今では北ロンドンの方に移転されてます。

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パーマストンはナポレオンに祝辞を送ったとかで敵を作ってしまい外装を辞職しますけど、「Good Bye, Ma-am」に対して女王は返事をしてませんでしたね。フフフ。
このパーマストンの表情よかったですね。「パム卿」と女王に呼ばれるほど信頼されるようになりました。

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そして皇太子バーティー大活躍でした。いとこにプロポース。断られたけど。

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でもパパ=アルバートに傷心を告げ、ハイジの母=フィオドラがナポレオンとの結婚話を目論んでいることがアルバートに発覚します。でかしたバーティー。

おかげで、ずっと味方だと信じてきたフィオドラが実は裏では計算高いことにやっと気付くアルバート。

ヴィクトリアが言ってたフィオドラの嫌な面を信じなかったアルバートは、申し訳なさにV&Aはますますラブラブに💖

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宮殿から毎夜クリスタルパレスの明かりを見つめるアルバートのシーンがいいので2枚もペタリ。

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大団円・・・・

のはずなんですけど、

歴史に残る偉業を成し遂げ安心したのかこの後倒れてしまうアルバート。

この時を境に体調を崩して行く、と歴史上はなっている。

せっかく「God Save Prince Albert」と人々の声を聞いたのに。
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2019/2/26

VICTORIA 0307  トム・ヒューズ

0307 "A Public Inconvenience"

このタイトル、ちょっと変なんです。

Public Convenience だと「公共の利便」転じて「公衆トイレ」の品のいい呼び方なんですけど、Inがついて逆の意味になり「公共の不便」とは・・・?

シリーズ3は全8話ですので7でいよいよ佳境です。

史上有名な出来事が2つ起きています。

ひとつめは、パーマストン卿の歴史に残る名演説「ドン・パシフィコ事件」。

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実はギリシャとの争いの中、イギリス国籍のユダヤ人を救うという名目での国際駆け引きだったらしいのですが、議会で賛同を得るための演説がイギリス人の自尊心をうまく満たしてパーマストンは国民的英雄へ。

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この頃にはヴィクトリアも彼の人気に一目置いて、新聞などメディアでは批判されているのに国民は彼を慕っているのはなぜだろうと考え始め、

それまで彼女自身は評判をとても気にして、小娘と言われたり家政婦のような仕事をしている絵が新聞に載るのは、女王の威厳を損ねると思い込んでいたのを改め始めます。

そして、先週アルバートと喧嘩して自分はもう夫に愛されてないのだと思ったヴィクトリアは、なんとか彼が喜ぶことをしたいと努力します。

国政もプライベートも謙虚になってウェリントンやパーマストン、ソフィー(それはどうだ?)にアドヴァイスを素直に求める姿は美しい・・・

ちょっと血迷って軍の司令官ならアルバートの理性的な資質がピッタリ!と勧めてみたりするのですが、

当の本人は万博をなんとか実現したい夢で頭がいっぱい。

実はヴィクトリアはその予算的、実質的な困難に苦しむ様子を見て、「もし失敗したら彼が傷つく」と心配してのことだったのですが、

アルバートも、ギリシャとの国際問題解決に博打に出たパーマストン同様、自分の存在をかけて万博開催に打ち込んでいたのでした。

うーむ、このあたり、「安全パイで行きたい妻」vs「夢見る夫」パターンですね。

しかもアルバートは結婚した時から妻の方が地位が上、自分が国の役に立つのだという証明がかかってますから、全存在をかけていたと言ってもいい。

ヴィクトリアの方も自分の間違いに気づき、ずっとシリーズ3を通してすれ違っていた夫婦の性格がやっとまたお互いを認めるようになって、ああよかった・・・

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ヴィクトリアは実は喧嘩していたのはアルバートだけでなく姉とも対立していたのですが、「敵を味方につける」作戦に転じ、それは上辺だけじゃなくてちゃんと相手のことを考えてあげたらなんだかうまくいく、

これは時空を超えて、人は力で押さえつけても同じ力で反抗してくるけど、助けてあげると期待以上の実を結ぶという、人間関係の基本。

ソフィーとジョゼフの関係はついに悪魔の夫の罠にはまって最悪の事態ですが、奴らには同情はできない・・・「ほらな」と言うしかない・・・

そして、来週の最終回は、アルバートの夢の万国博覧会、きゃー華やか、紙吹雪!
ロンドン万博が大成功に終わった歴史を知る後世の人間はただただ楽しみです。

ただ、その後のアルバートをも知る後世の人間は、ずっと喜んでもいられないのですけど。
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