2019/10/2

レイモンド・ブリッグズ  イギリス

「エセルとアーネスト」の映画の余韻の勢いで、原作者レイモンド・ブリッグズの著書を数冊読みました。

クリックすると元のサイズで表示します
クリックすると元のサイズで表示します
クリックすると元のサイズで表示します
クリックすると元のサイズで表示します

絵本なので基本すぐに読めるのですが、マンガのようにコマ割が細くてセリフがたくさん書いてあるのもあります。

おはなしはどれも当然ですが子供の世界で、教訓じみたものは皆無なのが気分良いです。

それどころか、旅行に出かけたサンタさんが、フランスで朝ごはんを注文するとコーヒーとクロワッサンしか出てこないので

「たまごやベーコン、コーンフレークにマーマレード、ふつうの朝ごはんを食べたいんだ。ポットのこうちゃも。」と注文して

「ムッシュー、むりをおっしゃらないで。(なんて客だ)」とフランス人。

そして、いちばん文字が多くていちばん不思議なのが「おぢさん」です。

ネズミくらいの大きさの、毛むくじゃらで日に焼けて素っ裸のおぢさんが、突如子供部屋に現れる!

そして主人公の男の子に、何かと言いつけ、子供のお小遣いでイギリスの伝統的な食パンやらマーマーレードやら白砂糖に高脂肪牛乳を買ってこさせるのです?!

それがいちいちブランドも指定していて、少し昔の典型的なイギリスの家庭あるあるのリアルさです。

というのも、この男の子のお母さんは意識高い系で健康に気を使った食品を揃えたベジタリアンなので、オヂサンの口には合わないのです。

フランスでもイングリッシュ・ブレックファストを食べたいサンタさんに、オーガニック食品やベガン嫌い、と頑固なイギリスの労働者階級のスピリッツ満載。

そして、この絵本たちの表紙を見てたら、どれもこれも、ロンドンで育児生活をしていた時に目にした本でした。図書館の子供コーナー、幼稚園や学校に置いてありました。

その時は、絵柄がタンタンみたいで魅力を感じたものの、暗そうなトーンで読むには至らなかった・・・今10年以上経って再会しましたよ。。。。

「スノーマン」のアニメ化にはディヴィッド・ボウイがナレーションをしたり、「スノーマンとスノードッグ」の朗読をベネディクト・カンバーバッチがしたり、「エセルとアーネスト」のエンディング曲をポール・マッカートニーが提供したり、と

成功して労働者階級ではなくなった有名な人たちにも愛されるレイモンド・ブリッグズ。

私が好きな、地味な日常のイギリス的なもの、当のイギリス人たちも好きだったのか。


1

2019/9/8

三越英国展のポークパイ  イギリス

クリックすると元のサイズで表示します

ナショナルシアターライブの東京上映館としてTOHOシネマズ日本橋が久々に復活しました。折しも映画館のビルの向かい「三越百貨店」では毎年恒例の英国展が。

今年は夏にイギリスへ旅行したので、まだ英国成分にそれほど枯渇してないから今回はスルーしようかな・・・と余裕をかましていたワタクシでしたが、

お向かいならば「ちょっと寄って」もいいかと(実は気になって仕方なかった)、映画館でバッタリ会ったお友達もいてくれて旅の仲間と散策しました。

会場は大きく2つに分かれていて「食品」と「それ以外」。

列ができたり元から通路が狭いなど混雑が激しいのが「食品」部門なので、

まずは「それ以外」の雑貨から、テディベアやピーターラビット、パディントンのグッズ、アンティークやそのレプリカ、新品だけど伝統の食器や織物製品、銀製品とその模造品などを眺めては値段を見てそっと離れる・・・

輸入品なのでまあ、いいお値段なのは納得です。欲しいものがあれば買いたいなとは思っているのですけど、今日のところは出会えませんでした。

上の写真は「スワン&ライオン」のポークパイ。以前にも食べたことがありその美味しさはよく覚えていたので今回も同じものにするとは・・・私も保守的になったものよ。人参のサラダは自力で作って添えました。

この英国展は、10日に中休みがあり、11日からPart2が始まりますので、また行ってみようと思っています。あれ?スルーするんじゃなかった?




1

2019/9/6

華麗なるメイクダウン!?  イギリス

「クイア・アイ」というNetflixの一般人変身番組が人気です。何話か見てみましたが、通常のファッションアドバイス番組と大きく違うのは、服やお化粧だけでなく、精神面も、自宅のインテリアも、なんと仕事まで良くなるようにサポートしてくれることです。アドバイザーの5人組も番組の魅力。

一方、同じNetflixで強烈な変身番組を見つけてしまいました。

クリックすると元のサイズで表示します

オリジナルタイトルは「100%HOTTER」邦題は「華麗なるメイクダウン!?」
実はこの邦題、珍しく的を得ている良い出来です。

だって変身しに来る人たちが、それ以上メイクアップは無理でしょう?!な、盛り盛り500%な服とメイクなので、メイクダウンさせて本人の魅力を引き出す、という番組なのです。

この写真の彼女なんかは、beforeもまあまあかわいいのですが、ドラァグクイーンくらい激しく、ホラー映画のように怖い人もザクザク出てくるんです。

クリックすると元のサイズで表示します

バストをAカップからダブルGに整形した人もいて、オッさんが見るエロ映画に出てくるような巨乳体型でどう見てもファッショナブルには服を着こなせないでしょ、と私は思うのですけど本人はいたって気に入ってたり。

とにかく極端に作り込んだ外見の人が出てきて、自分の魅力と、改善したいことをしゃべるのが面白くてつい見てしまっています!

日本と違って、一方的に直接的には人の考えを否定しないで尊重するいわゆる個人主義の社会ゆえだと思うんですが、激しいルックスの人たち皆自分のおしゃれは正しいんですよ。

とは言ってもやはりそれがすごいことになっちゃってるのは薄々感じているので、自分の個性を保ちつつも好感度の高い自分になりたいと思ってるみたいなんですよね。微妙な心理〜

10〜30代の若者なので、ヘア、メイク、服のプロがちゃんと本人の希望も取り入れつつ、より洗練されたバージョンのその人にしちゃいます。

その前に自己流メイクをとって、素顔に向き合うプロセスがあって、その時にほとんどのビックリ仰天ルックスの人たちは、自己防衛本能がとても強く、素の自分では他人に受け入れられない、と告白するところがキュンときます。

あと面白いのは、やはり日本基準に比べイギリス基準は基本メイクが濃いんだけど、それを一般の人たちが「ナチュラルで素敵!」「すごい綺麗な人!」って評価してるんです。評価してる通行人の人たちは、本当にロンドンの道を歩いてるような普通の人なんだけど、一般基準が派手なんだなあと実感。

それと、心に闇を抱えている激しいルックスの人たちが、ちゃんと発言できる点も好き。大人のアドバイザーたちと対等に、でもお行儀が悪いというわけではなく会話ができてる。(テレビ番組だから喋れない人は出さないのかも知れませんけどね)

というのを見て、イギリスは価値観の振れ幅が広いのに、お互いに尊重してて気が楽そうだな〜と、

社会人になっても髪型とかメイクを規定される国で羨ましく思います。
2

2019/8/27

ミツロウのラップ  イギリス

クリックすると元のサイズで表示します

BEESWAX WRAP=ミツロウで出来たラップをイギリスのお土産にもらいました。

コツウォルズのハンドメイド製品で、

繰り返し使えて、プラスチックを使わない食品ラップの代替品。

  クリックすると元のサイズで表示します

パッケージの裏には

1 1年間ほど使える
2 食品が新鮮に長く保てる
3 松脂による密着性がある
4 使用後は有機ゴミとして廃棄できる

との売り文句と共に、お手入れの仕方としては

「洗剤を軽く付けて冷水で洗い干す」だけとありカンタンそうです。

こんな感じで使えます!

クリックすると元のサイズで表示します

もともとイギリスってあまり日本に比べてラップを使わないんですが、パッケージのビニールを放置する(ゴミの掃除は自分の仕事じゃないと思っている)ので回り回ってイルカさんなど海の生き物が飲み込んで命を落とす結果にもつながってますから。

日本人はどちらかというとゴミは持ち帰り区分して捨てる習慣がありますけれど、そもそものラップの使用量が多いので、こうした製品で本来の用途が足りるならプラスチックゴミの軽減ができそうです。

ただこれ、電子レンジには使えなさそうなので、その用途には使い捨てでない素材のフタをなるべく使えばいいかな、と思います。




2
タグ: エコ イギリス 環境

2019/8/10

「テムズとともに」  イギリス

クリックすると元のサイズで表示します

6月上旬のイギリス旅行前、オックスフォードに1泊2日を計画していたので資料を探した時にこの本のことを知りました。

令和天皇がまだ昭和の時代に2年間留学したオックスフォードについて書いたもの・・・

旅行の参考になるかどうかは別にして、興味を持ったので図書館を検索したら、折しも「令和ブーム」のせいか予約待ちが多くて、今ごろ借りることができたのでした。

結果、天皇のオックスフォード滞在は1983~5年ともう36年も前から、にもかかわらず、あの街の歴史からして(古いコレッジは12世紀から)情報としての古さはない。

それよりも、さすがに留学生としての大学生活と学者研究者の話や、皇族として英国やヨーロッパの王族や貴族、旧家との交流についてを一人称で書かれた文章を読むのは、絶対に自分にはできない体験手記としてとてもとても興味深いです。

例えば、「入学式で新入生全員の点呼の時、Mr. Naruhitoと呼ばれて同級生大爆笑だった」というくだりがあって、私は最初すぐにはピンとこなかったけれど(本にも解説はない)敬称はPrinceだし、それに皇族には名字がないのでファーストネームに敬称をつけてしまった、という点でも2重におかしかったのでした。

学生としては広い、ベッドルームと書斎が別になった2部屋に専用のバスルームがついた寮部屋を使い、隣室には警護官(おお、ボディガードですね)も寝泊まりしている点は平民とは違うけれど、

共用の洗濯機で自分の洗濯物をして街で買ってきたアイロンとアイロン台で自分でアイロンをかけた話や、ディスコに繰り出したらジーンズ着用で断られた(自分が何者であるかを言うような無粋なことはしない、とも)話など、

一般人のような自由な暮らしができてとても楽しめた海外生活だったようです。

とはいえ、それは街中での話で、

オックスフォード入学前の、3ヶ月間の語学研修期間も、日本で英語教師経験のあるご夫妻のご自宅にホームスティが準備され、

日本大使館の援助、

英国王室との交流だけでなく、ヨーロッパの各王室にご招待され、平成天皇夫妻がヨーロッパを訪問された時にはその先の王室に招待されて家族と再開など、

ドラマ「ヴィクトリア」で見たようなシーンが、日本語で回想されているのを読むのはおもしろいです。

そして、「このような暖かいもてなしを受けられたのは両親が各王室と友情を築いてくれていたおかげだ」と感謝の気持ちを述べて「次の世代に受け継がねばならない」との感想に、下世話ながら、友情を引き継げる社交の才能を持った美しいお妃を選びたいとオックスフォード時代に決意されたに違いない、と私は思ったりしたのでした。

スコットランド訪問の時には、クランの方々と話をして、イングランドに征服されたためにスチュアート朝直系の自分たちの王を英国王にできなかった無念怨念を幾度となく話された、と、スコットランドの貴族が歌う「スカイボード・ソング」を聞いて故国への愛着を汲み取りイングランドとスコットランドの歴史を超えた対立に言及する察しの良さに、改めて新しい天皇にもっと政治的権力があった方が日本のためなのでは・・・とも思ったのでした。

2



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ