2018/3/18


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6つのエピからなるシリーズ5、ついに最終話です。

シリーズ1の時からそうなんですが、ギャング団組織、今回はネロという男を中心としてますが、これが出るとサーズデー警部は家族に辛いことが起こり、シリーズは重〜く伸びる傾向があるんですよね。

前エピから続く事件を追いながら、Oxford Police/オックスフォード警察がテムズバレーへとより大きな組織に組み込まれる、つまりオックスフォード警察がその歴史を閉じる、当然人員整理もあり、みんなの(特にブライト警視やサーズデー警部の年長組)キャリアも先が読めない状態、

なのにモースとトゥルーラブは失踪した教員の捜索のため、教師夫妻になりすまし男子校に潜入するのです!いいのか?!警察とはいえ詐欺じゃないの?少女マンガみたいなんですけど〜

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ということで、夫婦として住み込んだ家はベッドが2階に一つしかなく
「僕はソファーでいいよ」
「あら突然人が来たらおかしいでしょ」
(複雑な顔をするモース『もしかしてベッドに寝ていいの・・・?』)
そんなわけなくトイレの横で固くて冷たいバスタブで寝るモースに爆笑!

そういえばシリーズ2あたりで全寮制女子校にそうさに行ったこともあったモースですが、今度は男子校です。

ギャング団のボスの息子はいるわ、巻き毛の気の弱いいじめられっ子はいるわ、体罰ブチ切れ暴力体育教師はいるわ、ライオット・クラブみたいな図々しい監督生グループはいるわ、シェイクスピアのジュリアス・シーザーの劇もやるわ、もうこれでもか!とパブリックスクール満載です。こちらがオックスフォードでもあり本家本元なんですけれども、あなた、萩尾望都の読みすぎでしょと言いたくなるほど。それがキャスティングがまたぴったりで、モースやトゥルーラブのような大人でも内心怖くなる、ハリーポッターのマルフォイが3人になったような迫力なんですよ。

オックスフォード警察と自分の刑事キャリアの運命を共にしようとしていたサーズデーに、0502で出てきた弟チャーリーから連絡が。

これ、この展開は私たち視聴者に見え見えすぎじゃなかったでしょうか?どう見てもチャーリーは派手好きで頭足りてない怪しい男。サーズデーも身内なだけに現実を見る目が鈍ってしまったの???嫌な予感的中(不安を煽る演出でしたから)して、サーズデーが貸した隠居生活のための貯金はなくなってしまったのです。

そもそも弟にお金を貸したのを奥さんのウィンに言ってなかったものだから二次被害もやってきた・・・
「家族のためだったんだ」というフレッドに
「じゃあ私は何なの?27年間も寄り添ってきたのに」
と出て行かれてしまいました。
うーん。うーん。

しかし悲劇はここだけに止まらず新人ファンシーが早くもギャング団の争いの犠牲となってしまいます。トゥルーラブに指輪を買っていたのに・・・このシリーズから入ってきたばかりなのに退場が早いよう〜

学校の事件はモースが解決しましたが、ファンシーの死は単なる巻き添えでなかったことが判明しました。

オックスフォード警察署の明かりは消えますが、ファンシー事件の解決を誓うサーズデー、ストレンジ、モース。ただトゥルーラブは何故か一人だけ移動先が決まっていて「ヤード」と言っていたので「スコットランド・ヤード」すなわちロンドン警視庁へと去って行きます。

ファンシーは彼女にぞっこんでしたが、彼女の方は「真剣な付き合いというほどではない」だったので、亡くなられたことで返ってオックスフォードに残ったら心を縛られ辛かったでしょうから良かったですねー

彼女とファンシーの悲劇がきっかけで、自分の仕事、時間、愛する人のことを考えたモース、

ついにジョアンの目の前に立ちます(涙)。

もう、このシリーズでは自分で「Easy come, easy go」と言っちゃうほど、ジョアンの従姉妹や友人に絡んでたモースが、ついに。

そしてサーズデーもこのエピではすっかり引退モードになってましたけど、チャーリーのせいで貯金がなくなり「まだあと少し働かんとな」と、まだ次のシリーズでもご隠居のためにもうひと頑張りしてくれそうではありませんか?奥さん怒ってるけどジョアンとはやっとの事で仲直りできましたし。

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なんとなくですけど、この若モースシリーズは、サーズデーの手を離れて頑固親父としてストレンジとテムズバレーを背負っていくあたりまでをやるんじゃないでしょうか。つまりサーズデーの引退までという。

英語版はボックスセット(シリーズ1〜5)も発売されました。早いね、テレビ放送されたらスグ!

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4

2018/3/14


Quartet

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イギリス、フランス、スイス、チェコ、ドイツ・・・華やかなセットが作られ、ハリーポッターのクイデッチでも始まりそうな国際スポーツ大会がオープニングの0505「Quartet」。

なんの競技かと思ったらこんなおじさんの着ぐるみが首から特大の骨を下げて走る・・・一体何のスポーツなのでしょうね?!

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競技はわけわからないけど、ユニオンジャックのついたTシャツ姿のモースはなかなか好みです。あ、ファンシーもね!しかしストレンジはモースと同期なのになぜ出場しないのでしょうね?体型がすでに警視時代に近づいているからでしょうか。

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モースのジャージのみでなく、本エピではヴィジュアルがいつにも増して愛らしいのでした。クマを持ってダッフルコートで走る少年・・・かわいそうな目にあうのですけど。

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このワンコは「ウィンストン」という名前でした。しかし元はチャーチルがブルドッグに似ていると称されてるのですよね、ワンコが似ているのではなくて(笑)。

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この他にも凛としたオバさんにおばあさん、指揮でハイになる老人、キザな香水工場経営者(?ちょっとよくわからなかった?)と憎めないキャラがパラパラと出てくるエピソードでしたが、いろいろ散らばりすぎて物語は一体収束するのか・・・と思っていたら急に収束したのでした。

やはり時はまだ60年代、60年代を舞台にした映画ではよく冷戦がストーリーに絡んできますけれど、今回のモースもその流れだったようです。

実は肝心の事件の真相よりも、ラストでサーズデー警部がテムズバレーを去るとモースに語ったことで、私もモースにシンクロしてポカーンと重い空気に肩を押し潰されました。

I've had my go.
俺の番はもう終わった。
It's your time now.
今度はお前だ。
I'm not ready.
まだ無理です。
You've always been ready.
もういつでもできるようになってた。
You just needed someone to tell you.
と誰かが言ってやねばならんかった。
When will you leave?
いつ辞めるんです?
End of the year seems about right.
年度末あたりがいいだろうな。
See what's what with the station.
署の様子次第だろう。
Get the new man in, whoever he might be.
誰かが入ってくる、誰かは知らんが。
New year, new leaf.
新しい年には、新芽が出る。
Chin up.
しゃんとしろ。
These are the good days.
いい時代だった。
The ones to look back on.
改めて振り返ると。
You got some good mates.
お前人に恵まれたな。
Strange, Mr Bright. Fancy. Trewlove's promising.
ストレンジ、ブライトさん、ファンシー。トゥルーラヴは有望だ。
- A woman in CID. Imagine that! - Mm.
ー捜査課の女か。考えてみろ!うむ。
Imagine.
考える。
Trust me.
間違いない。
People come and go.
人は来て、去っていく。
Go, mostly.
去っていくのが、ほとんどだな。

Read more: https://www.springfieldspringfield.co.uk/view_episode_scripts.php?tv-show=endeavour-2013&episode=s05e05


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2018/3/9


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Colours

今までは1シリーズ4エピ構成の「ENDEAVOUR」だったので、この4話目というのは最終章のためクライマックスとして辛く重々しいエピでしたが、このシリーズ5は全6話の大判振る舞いですのでまだ(モースにしては)重々しい空気は立ちこめていません。

そうそう、その「ENDEVOUR独特の重く暗い雰囲気」は何なんだろうと時々思っていました。同じモースシリーズの「ルイス」は同じオックスフォードの同じ警察でももう少し軽快な良い意味でヌケの要素があるというのに。

でもふと、中年モースの苦虫噛み潰したような顔を思い浮かべたら「ああ、あくまでもENDEAVOURはモースの過去」の物語、ルイスはルイスの現在から未来に向かう物語、とふたりのキャラの違いと時制の違いを思い出したのでした。


さて本エピは「Colours」というタイトルでオックスフォードの人種問題が出てきます。イギリスにはいつでもこの問題があるのでしょうけど、2018年現在のご時世にも通じるし、さらに軍隊が舞台の事件現場で、殺人の引き金となったのも差別感情が絡んでいました。

近年アメリカ映画で黒人差別の歴史を少し知る機会がありましたが、このエピでもオックスフォードの1960年代末に、ヘアサロンで「NO COLOURED/白人専用」という張り紙がありました。しかもそれが白人顧客が黒人と同じタオルを使いたくないという理由で店側が止むを得ず対処しているということ。少し前の時代に同じ人間に汚い意識を持っていたという生々しさ・・・。

そんな真面目なことも考えましたが、

サーズデー&モースが黒人の活動家に話をしに行き、「マーカス・ウィリアムだな?」と声をかけたところ、「マーカス・エックス、元のアフリカの苗字では」と返されたので、「そうか、ならファーストネームで行こう。私はフレッドだ。」と言い出したサーズデーだったのに、続いて「彼はモース。」とやっぱりモースはモースなのには笑えました。タイトルはエンデバーでも絶対にその言葉は出てこない。私の読みでは誰かがモースをエンデバーと呼んだら最終回になっちゃうのでは。

ところで、このエピでは「サーズデー警部が華々しく踊っていた」シーンから始まったので、もしや彼のダンスに関する過去の物語でも出てくるのか?!と期待してたら軍隊時代の若々しいサーズデーがっ?!と飛び上がったら息子のサムくんでした。似てますね?!家にいたときはそう思いませんでしたが、ちょっと顔が丸くなったらソックリさん。

しかし軍隊に入隊したら同じオックスフォードなのに家にも帰れないとは随分厳しいわりに、ファッション雑誌の撮影は許されるってかなり違和感が拭えませんでした。軍の駐屯地は国家機密ですよね?戦車も含めて撮影なんて許されるのでしょうか。

テムズバレー署新人のファンシーとトゥルーラブがちょっといい感じになっている一方、

前回サーズデーの娘ジョアンの引っ越し祝いパーティーにモースが招待されて、ふたりが見つめあっていい雰囲気と思ってたらジョアンが友達を紹介しようとして、モースは余計なお世話とばかりにさっさとパーティーを去ったはずだったのに、

ちゃっかりモースはそのフランス娘とラブラブになってました?!

とっさに思い出したのはドラマ「The Hour/裏切りのニュース」でベン・ウィショーのフレディが本命ではないのに結婚した相手もフランス娘だったこと。しかもふたりともイギリスの女の子が全員ロングヘアの時代にショートカットでモダンなのです。

寂しいインテリイギリス男は自由なフランス娘に弱いという傾向でしょうかっ?

実は私最初モースと冒頭で出てきた女の子がジョアンの所で会ったフレンチとすぐには思い至らず、フランソワーズ・アルディの名曲「さよならを教えて」がいきなり鳴り響いてどうしちゃったんだろう?!と思ったのですね、だってモースといえばクラシックなのに。

でもフレンチ・ポップスが鳴り響いちゃうくらい、モースは幸せそうに彼女を見つめていて、モースにもようやく青春が戻ったと思いきや、彼女の方はただの気まぐれのお楽しみと言い切っちゃうし、可哀想なモース。

でも肝心の事件は現場の物的証拠とヘアサロンでの聞き込みを結びつけ見事解決に持ち込んだモースでした。


2

2018/2/25


Passenger

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いよいよモースとフライデーの勤務するオックスフォード・ポリスがテムズバレーへと統合するのにまたまた外部の変な輩が入り込んできて、警察内部で不穏な空気です。

Robbery(強盗)と呼ばれる部署の主任警部と巡査だったかな巡査部長だったかな、感じ悪くていかに今までがいいチームだったか改めてわかりました。

そしてミス・サーズデーことジョアンはまたママとはうまく行ってるようですが、まだパパとはちょっとぎこちなさそう。でも徐々に家庭内の関係は回復の兆しが感じられますが、

いつもヤキモキするジョアンとモースの関係は、また今回のエピでも「なんでそうなるの〜?!」的な・・・

だって上の写真でもそうですけど、2人の間にはいつも特別な空気が佇むというのに、どういうわけか親密になるのをお互いに避けている感じなんですよねー

それって、彼女のパパが彼の上司だから、というだけなのでしょうか?恋に発展するにはお互いを別の角度から知りすぎてしまったからいけないの?

今回はジョアンがフラットの引っ越し祝いパーティーにモースを呼んで、よりにもよって、モースに友達を紹介しようとするとは・・・(涙)

私はジョアンを特に好きというわけではないけれど、気が気でない2人です。

事件の方は、姉妹のすり替えというキーが、なぜか冒頭でわかってしまったのは私だけでしょうか。

今回も登場人物が多くて、鉄道マニアの男、駅長(てか1人しか従業員いないふう)とその奥さん、酒泥棒軍団、被害者女性の姉と経営に苦しむ男がどう絡んだのか正確に把握できないまま終わってしまいました。

でも母の愛を妹に取られたと思い込んでた姉が、妹に嫉妬するのに「バレエもフィギュアスケートも乗馬も彼女ばっかり・・・」って言ってましたが、そりゃひねくれもするわ!と同情してしまいました!

今回も美人さんがたくさん出てきて楽しいモースでした。やっぱり60年代が舞台なのはいいなあ!ラストでケネディ大統領が銃弾に倒れたとラジオが言ってました。ということは69年?もう60年代が終わってしまう?(私の聞き違いだといいけど)

モースは70年代まで続くのでしょうか。「ライフ・オン・マーズ」の時代に追いついちゃうのでしょうか?変な感じです。モースはベルボトム似合わない。

さてあらゆる疑問解決にもう1度見なくちゃ。


ところで、イギリス放送のコマーシャルには、警察の「あなたの協力が捜査の役に立っています」的なのがあってハッとしました。日本では、JRやJPはあっても警察の宣伝はテレビで見たことないような。


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2018/2/16


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眉間にしわを寄せたモースに似つかわしくない背景ですが、設定の1968年から見ても古めかしい映画館の売店コーナーです。モースは、殺人の凶器となったオレンジ・スカッシュを調べているのです。

今エピの舞台となったのはそんなレトロな映画館で、2本立ての特集(ホラーとか)を上映し、終わるとオルガンがステージにせり上がってきてゴッド・セイブ・ザ・クイーンを生演奏し観客も起立してそれに応えるという・・・?!昔映画館で国歌がかかったという話は聞き覚えがありますが、オルガニストを抱えていたとはビックリです。

写真の売店だけでなく、首からトレイを紐で釣って鼓笛隊のような制服を着たお姉さんが客席でもドリンク&お菓子を売っていました。それにカクテルバーもあります。映画館というよりも劇場ですね。


このエピのタイトルCARTOUCHEは、古代エジプトのファラオの名前を囲む文字というか絵文字のことです。

映画館で上映されていたのも「ファラオの呪い」などイギリス人のエキゾチック趣味を掻き立てるステレオタイプのホラーで、それをエジプト人考古学者が怒りまくって「イギリス人には面白いだろうがエジプト文化の冒涜だ」とか昨今の人種差別問題は60年代からすでにあったものとして見せていました。

サーズデーの娘ジョアンもインド系移民の市民相談室で働いていてその建物が襲われたり、ちょっぴり社会問題を盛り込んではいたけど、それがプロットに重要に絡みはしなかったような。

そんなことより、今回は、ほぼずっとグレーの空模様と渋い表情の続くサーズデーとモースのお話の中で、中休みとでもいうのか、0501でモース固いよなあ大丈夫か、と心配していたばかりだというのに、街で会った女の子と飲みに行ってそのままストレンジとシェアしているフラットにまで連れてきちゃった・・・?!

女の子は朝方ストレンジと顔を合わせて「エヘヘ」な表情で帰って行ったけど、なんとサーズデーの姪っ子だったという・・・?!

それでそのキャロルって子はジョアンの従姉妹だからああいう親戚の集いでは年頃も近いし絶対仲良いはずよね、キャロルがジョアンにモースとのことを相談したらどうするの?!と私は1人でドタバタやきもきしてしまいました。

キャロルの父はサーズデーのお兄さんですけど、これがまた偶然レストランで会ったブライト警視正のことをレグとかタメ口きいちゃうし、全然似てないヤクザな男でした。でもキャロルちゃんはかわいいんですけどね。モースは彼女とのことを「マチガイ」とか言ってひどいわ。

今回の事件は、50年も前の軍隊での出来事にさかのぼる重い話(毎度ですが)ではありましたが分かりやすく、モースのデートもあったしファンシーに厳しいのも相変わらず、サーズデーはジョアンと少しだけ距離を縮めて爆弾兄弟はおとなしく帰って行った、楽しく見られたエピでした。

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